徘徊オヤジの日々是ざれごと

還暦退職者が、現在の生活と心情、そしてちょっとした趣味について綴ります。

北海道の里山をあるく・・・152

2017-10-29 09:38:44 | 北海道の里山をあるく
札幌市・真駒内駅裏山

 この日は手近な地下鉄真駒内駅裏の山道を歩いてみました。

 ずっと以前から、ここを通るたびに「ずいぶん深い森だな。きっとすてきな道もついているはず」と思っており、また先日はこの近くを歩いて道の入口まで行ったのですが、雨が降っていて中には入らなかったので、今回改めて行ってみることにしたのです。

 駅裏なので簡単に行けるだろうと思っていたのですが、現地を訪れると案外奥深く、急坂もあって、いっしょに歩いていたオジさんに助けられてようやく登りました。けれども季節はまさしく紅葉の真っ盛りで、とてもきれいでした。

 途中、真駒内配水池という施設があって、地面の下に大きな水槽があり、水道水の圧力を調整するものだそうです。また南にある小さな山の頂上には緑ヶ丘保健林という碑も置かれていました。


駅裏山の道


真駒内配水池


緑ヶ丘保健林碑


←2万5千分の1地形図「石山」より

←このあたり

夕日の向こうに・・・22

2017-10-25 07:41:24 | ・夕日の向こうに
 ぼくはだれにもいわずにいて、本当によかったと思った。もし一言でもしゃべっていたら、どんな冷たい目を向けられていただろう。

「お母さん、心の病気なの。それでときどきおかしなことをいって、けんかになるの。お父さんは『そんなのはおまえの性格が悪いからだ』って、いつもしかりつけるので、お母さんはたえられなくなって、実家に帰るっていいだしたの。お父さんは『勝手にしろ』って、それだけ」

「でも、カズミさんまで行っちゃうことないだろう」

 ぼくは何とかカズミさんが転校しないでほしかった。

「お母さんはあたしを一番頼りにしているの。だから退院のときもあたし一人で迎えにいったのよ。お母さんはあたしがいないとだめなの。そんなおかあさんを一人で札幌にやるわけにはいかないわ」

(夕日の向こうに…23)に続く…

北海道の里山をあるく・・・151

2017-10-20 08:45:27 | 北海道の里山をあるく
苫小牧市・勇払原野

 苫小牧の手前・沼ノ端の街の南側には勇払原野が広がっています。かつて高度成長期に大規模工業地帯を目指して開発されましたが挫折し、多くの土地が未利用地として残され、原野化して現在は野鳥の楽園となっているといいます。

 JR沼の端駅の南東方向には弁天沼という比較的大きな沼があるのですが、以前私はそこを目指して、途中で道が途切れていて行き着けなかったことがあります。それでも真夏だというのにとても涼しく、まさしく別天地で、またあの雰囲気を味わいたくて、別方向から行ってみることにしました。

 こう思って出かけたのですが、沼方向への道の周辺は砂利採取場となっており、大型ダンプがひっきりなしに走っていて、とても雰囲気を味わうどころではなく、早々に引き返して、新しくできた道を通って駅にもどりました。

 それでもこの日は天気もよく、草木は赤や黄色に色づき、どこもきれいでした。渡りの時期はもう終わっているのか、野鳥の姿はほとんど見えませんでした。


JR日高線とススキの群落


途中で見かけた水路


←2万5千分の1地形図「勇払」より

←このあたり

夕日の向こうに・・・21

2017-10-15 08:35:41 | ・夕日の向こうに
「いえ、お父さんはのこるので、別々に暮らすことになるの。お母さんだけ札幌の実家にもどるので、あたしもいっしょに行くの」

「離婚するってこと?」

「ううん、別居するだけっていっていたわ。でも、あたしわかるの。たぶんもういっしょに暮らすことはないわ。お母さん、病気なの。知っているでしょう、ほら、あの病院の7階で。ユウイチ君、見ていたじゃない」

「知っていたの?」

「ええ、すぐにわかったわ。それから、だれにもいわないでいてくれてありがとう。ユウイチ君の顔を見ていたら、がまんしていることがよくわかったわ」

(夕日の向こうに…22)に続く…

北海道の里山をあるく・・・150

2017-10-11 07:47:07 | 北海道の里山をあるく
石狩市・本町地区

 日ごとに秋が深まっている季節ですが、この日は、古くに石狩川河口に開けた、石狩市の本町地区に行ってきました。この地に残る石狩弁天社が創建されたのは、何と1694年だといいます。

 またここは弁天歴史通りを中心にいろんな施設が建ち並び、あまり知られていなくて観光の人も多くありませんが、とても雰囲気がよいところで、私はもう何度も訪れています。

 草木はずいぶんと黄色く色づいており、砂州の先端部は「はまなすの丘公園」と呼ばれていて、たしかに赤い実をつけたハマナスがたくさん見られました。


石狩灯台


砂州の先端部付近から日本海を望む


弁天歴史公園内の楽山居(旧石狩医院の和室)


こんな実がたくさん


ノコンギクの群落


←パンフレット・いしかり海辺ファンクラブ発行・約2万1千分の1地図「石狩海岸フットパス」より

←このあたり