男たちはそれぞれの家からヤリや弓矢をあつめ、一つひとつていねいに点検し、不都合なところは修ぜんした。女たちはヒエや豆を煮て非常食づくりにいそがしい。
いくさに向かうのは、モノブ以下、壮健な男や若者たち25名。その中にグズリやタカトもいた。
村には3人乗りの丸木舟が4そうあるだけだ。合計12名が舟で行き、あとの者は海岸ぞいの小道をニムシリ村まで歩いていく。若者たちのほとんどは歩くことになり、グズリは徒歩隊のかしらだ。タカトは特別にモノブと同じ舟にわりあてられた。
まっすぐにニムシリ村に向かうと、どんなにいそいでも舟でまる2日、徒歩なら5日はかかる。使いの者が到着した3日後の朝にはもう出発だ。
前日の夜おそくまで準備がつづき、マトナもタカトも深夜になってようやく床についた。モノブとミドノはまだ長老らと最後の打ち合わせをしている。
マトナは、体はくたくたになっているのに、気が高ぶってなかなか寝つかれなかった。いくさがこわいと思う反面、タカトやグズリも行くのに、自分だけ残っていなければならないことが腹立たしかった。
いくさに向かうのは、モノブ以下、壮健な男や若者たち25名。その中にグズリやタカトもいた。
村には3人乗りの丸木舟が4そうあるだけだ。合計12名が舟で行き、あとの者は海岸ぞいの小道をニムシリ村まで歩いていく。若者たちのほとんどは歩くことになり、グズリは徒歩隊のかしらだ。タカトは特別にモノブと同じ舟にわりあてられた。
まっすぐにニムシリ村に向かうと、どんなにいそいでも舟でまる2日、徒歩なら5日はかかる。使いの者が到着した3日後の朝にはもう出発だ。
前日の夜おそくまで準備がつづき、マトナもタカトも深夜になってようやく床についた。モノブとミドノはまだ長老らと最後の打ち合わせをしている。
マトナは、体はくたくたになっているのに、気が高ぶってなかなか寝つかれなかった。いくさがこわいと思う反面、タカトやグズリも行くのに、自分だけ残っていなければならないことが腹立たしかった。
(あらしの夜明け…38)に続く…