以前から気になっていた場所だったが、入場料がちょっと高めだなと思って、積極的に行く気にならなかった場所だ。
入場料無料となれば、話は別。午前10時頃、のんびりと車で出掛けた。
ウポポイに到着した12時頃には、入場無料ということで、多くの人がすでにウポポイに集まっており、駐車場はほぼ満車に近い状態だった。しかし、早めに訪れた人達が入れ替わりに帰る時間帯でもあり、あまり待たずに駐車出来た。
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ウポポイのPRキャラクター「トゥレッポん」に迎えられ、迷路のような「いざないの回廊」へと進む。
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一瞬森の中を歩いているような気分になる。
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壁画がワクワク感を演出する。この空間はいい感じ。
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再びトゥレッポん登場。「トゥレッポ」はアイヌの言語でオオウバユリを意味し、トゥレッポんはオオウバユリの女の子という設定らしい。
トウレッポんの右奥に見えるのは、国立アイヌ民族博物館。
この先で入場料を払うのだが、この日は無料にもかかわらず、入場者は皆この腕輪をもらって腕につけるよう促された。
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腕輪は年齢別に3色ほどに色分けされていた。
腕輪の残数で入場者の数を把握したり、有料の体験プログラムもあるから、腕輪の色でシニア、大人、子供の料金を判断するのだろうか。
秋の日差しが暖かく穏やかだったこの日は、雪虫が大発生中。特に博物館の入り口付近に群がっていた。
博物館の入り口の両サイドには、雪虫を吹き飛ばすためだと思われる大きな扇風機が設置され、フル稼働していた。
入場して促されるまま2階へ進むと、大きなガラスが一面に貼られた展望スペースがある(パノラミックロビー)。ここからは、ウポポイの施設全体をほぼ一望できる。
施設は西エリアと東エリアに分かれており、ポロト湖周辺を一部囲むような形で設置されている。
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写っているのは東エリア。
左上に見えているのが、ポロト湖。水鳥が数羽遠く飛んでいるのが見えた。
ウポポイの施設が出来る前は、このポロト湖周辺は「ポロトコタン」と呼ばれていた。
以前苫小牧に住んでいた学生時代、父が連れてきてくれたことがあったはずだ。昔は素朴な施設だったと思うが、すっかりあか抜けた大きな施設になった。
かねがね思っていたのだが、「民族共生象徴空間」という名は堅苦しく覚えづらく、馴染みづらい。それで「ウポポイ」という名前を付けたのだろうが、ウポポイ自体の意味は「(大勢で)歌うこと」ということだという。何となくしっくり来なくて納得できない。「ポロトコタン(大きな湖の村)」でも良かったのにな。
パノラマのような景色を眺めてから基本展示室に入る。
広々とした展示室は、アイヌ民族に関わる珍しい品々をゆったりと展示しいる。
展示物の中でも特に目を引くイオマンテ(クマ送りの儀礼)のために飾り付けられたクマの剥製。
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華やかな衣装とは裏腹にクマの運命は…涙。
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右下の木を削ったものの塊のようなものは「まじない具」と書いてある。上の段、右端がアホウドリの頭骨「人を守護するカムイ(神)」、その左隣の丸い塊がハリセンボン。これも「まじない具」。私の好きな怪しげな物。
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左が調理台。右が山刀。使い勝手が良さそうだ。
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アイヌの方の死に装束。初めて見た。上左から時計回りに死者用膳、手甲、脚絆、靴。
この展示室で特徴的なのは、子供たちがお人形やパズルなど、遊びながらアイヌ民族について学べる小さなコーナーがあることだ。
人形サイズのアイヌ民族の衣服アトゥシなどもあり、お人形に着せ替えが出来る。きっと子供達はその手触りを通して、アイヌ民族の文化に触れ、思い出として記憶に残ることだろう。良い試みだなと思った。
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同じ北方民族の防寒具や、後方にアイヌ民族の衣類。
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伝統的な楽器トンコリがエレキトンコリになってる。ロックだなー。
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美しい手工芸品。
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なんと洗練された品々。高級感が溢れ、もはや民芸品の遥か上を行く。
こちらは伝統的なマキリの数々。
展示の仕方が斬新だ。アクリル板?に挾まれているので、美しく施された紋様の裏も表も見ることが出来る。
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「アマッポ(仕掛け弓)」と呼ばれる狩猟用の仕掛け罠。毒が塗られた矢が自動で発射され、これでクマも仕留められたそうだ。
弓がこちらを向いているので、今にも飛び出てきそうで怖い。
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弓を仕掛けた後は、印を付けて人々に知らせた様だが、もしかしたら事故などもあったのではないかと想像してしまう。
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弓を仕掛けた後は、印を付けて人々に知らせた様だが、もしかしたら事故などもあったのではないかと想像してしまう。
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アイヌ民族が交易に利用したラッコの毛皮。長さは1メートル位ある。結構大きい。
ラッコの名はそのままアイヌ語だそうだ。
基本展示室を出て、隣の特別展示室へ。
続く