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ポジティブな私 ポジ人

久々のMADに興奮度MAX

老夫婦の日常は、何の変化も変哲もなく穏やかだ。
好きな時間に起きて、好きな時間に食べ、ゲームをして、散歩のようなウオーキングをすればあっという間に一日が終わってしまう。

ゲームは最近キャンディークラッシュから離れて、woodokuにちょっとハマり、最近はもっぱらdropdomばかり。揃えると消える系のゲームが好き。
同じことの繰り返しが好きなのは、職人気質の為せる技じゃないだろうか。父方は大工が家業だった。

そんな、なーんもない毎日に、アドレナリンが出まくったのは、つい先日NHKBSで放映された映画「マッドマックス怒りのデスロード」を見た時だ。
メル・ギブソンの一作目は1979年、今回の作品はシリーズ4作目2015年公開、監督は全作品ジョージ・ミラーだ。

一作目のときも、驚いたけど、今作はもっと、その世界観にぶっ飛んだー。

地上が砂漠化した国土で水を支配する独裁者イモータン・ジョー。
“子生み女”と呼ばれる、彼の妻5人を連れ出し、シャーリーズ・セロン演じるフュリオサが“緑の地”を目指して逃亡するというストーリー。
妻達を連れ戻そうとするイモータン・ジョー率いる改造車軍団との戦いが最大の見もの。

主役はフュリオサでMAXは彼女の助っ人的立場。公開時はMAXを演じるトム・ハーディはまだ知名度が低かったので、マッドマックスと銘打っているが、主役はシャーリーズ・セロンだ。
周りの男性陣みんなが、見た目個性豊かすぎて、MAXが滋味。

近未来の話なので、その世界観が独創的。おまけに設定が風変わりで、そこが醍醐味。

イモータン・ジョーは得体の知れない皮膚病におかされているらしく、治療薬を吹きかけて半透明のプロテクターでボディーをガードしている。
後から登場する妻たちが、美しくて若いので、この皮膚病の太った醜悪な男が夫なのか!と、おぞましくイヤーな感じがする。皮膚病の前フリは正にそれを狙っての演出!

砦の中では、牛の搾乳よろしく巨体の女達(乳母なのか)から、母乳絞ってるしー。
これが、作物の育たない砂漠での主食なのか?マザーミルクと呼ばれている、正に母乳が?うわーっ、やだ。

ウォーボーイと呼ばれる男達。
少年も青年もツルツル頭に顔面白塗りで半裸。麿赤兒の前衛舞踏を思い出した。彼らは戦士として消耗される運命なのか。

様々な異様な設定に興味津々。

砦の上部からイモータン・ジョーが、権力を誇示して、見るからにみすぼらしく虐げられた人々に、水の支給をするのだが、高ーい崖の上から盛大に大量の水を放水するので、効率悪い事甚だしい。
下で待っている人々が持つのは、小さな鍋や壺だ。
ザバーっと降ってくる大量の水は、非効率。人々の頭の上に降り注ぎ、虚しく砂漠に染み込むだけ。
しかし、映像的には広大なカラカラに乾いた砂漠に、高い崖から大量のダムの放水様のシーンはダイナミック。ここでも対比が効いた演出。

マッドマックス役は、現在「ヴェノム」で活躍中のトム・ハーディだ。
フュリオサ役はシャーリーズ・セロン。きれいな女優さんだ。以前体重を過激に増やして挑んだ「モンスター」では別人みたいだった。役者魂のある俳優さん。坊主刈りが似合うわー。カッコイイ。

ニュークス役の役者さんが魅力的だったので調べたら、「アバウト・ア・ボーイ」の中でキリングミーソフトリーを歌っていたあの少年、ニコラス・ホルトだった。おっきくなったねー。

フュリオサがイモータン・ジョーの妻達を連れて、逃亡したと判明した所から物語が大きく動き出す。

イモータン・ジョーに捕まっていたマックスは、ニュークスの“血液袋”として不本意ながら追跡に加わることになる。
ウォーボーイのニュークスは輸血が必要な身体らしく、マックスと直に血管を繋いで輸血するという方法を取る。それが血液袋と呼ばれる所以。これもビックリな設定。

MAXはそんな状態で、ニュークスが運転する改造車の先頭に括り付けられながら、フュリオサを追跡するのだが、もー砂漠を疾走する車の先端に縛られてるMAX危険過ぎる。怪我しないか心配で、ハラハラ・ドキドキ。

第一作目の撮影では確かスタントで死者が出たはずだ。今回も危険なシーンの撮影が多かったなー。迫力あるシーンの連続。ただでさえそんな危険なシーンが多いのに、ウォーボーイはみんな上半身ハダカ。痛さもひとしおだ。

ナミブ砂漠での撮影、過酷だったろうなー。服を着ていても、脱いでいても、アフリカの太陽にさらされたら…おまけに火炎放射もするしー。Oh!No!

改造車の改造度合いがまた半端ない。
普通の乗用車に戦車のキャタピラー、履かせるかねー。見た目面白すぎる。

太鼓の音とギターも魅力。
車に少年ウォーボーイが乗って、走行中に太鼓を叩いて士気を鼓舞する太鼓隊。
車に吊り下げられてギター弾きまくりの、盲目のギタリスト、コーマドーフウォーリアー。ギターから火炎が吹き出す。いやー、いい!
悪路に車が揺らいで、コーマドーフウォーリアーが、操り人形みたいに揺れに揺れたときは、思わず笑った。

イモータン・ジョーに忠誠誓って、ウォーボーイが銀スプレー口にかけまくるって、一体なに?

このミョウチキリンな世界、ツボるー。車、衣装、全てののデザインがいい。キョーレツに魅了される。キャラクターたちの個性の濃さ。楽しすぎ。
つい、「メイキング・オブ・マッドマックス怒りのデスロード」の本を購入してしまった。

観たかった映画だ!と意気込んで観たけれど、始まった途端、あれ、一回観たかも…。
前に観た時は、これほどまでにハマらなかったのに。
穏やか過ぎる日々に、この刺激!ドハマリしました。

おばさんの脳の記憶領域には、なかなか記憶が刻まれないので、何遍でも同じ作品が楽しめる。永遠に…。
いいんだか、悪いんだか。
ちょっと、悲しいかも。




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