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ポジティブな私 ポジ人

結婚て何 (1)

ドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」を毎週楽しみに観ていた。
お互いの利害関係から偽装結婚をし、不器用な男、百瀬の行動に一喜一憂しながら、ヒロインが百瀬と心の距離を縮めていく楽しいストーリーだった。
いくつになっても恋愛物語は好きだ。お互いの気持ちを確認するまでの行程が楽しい。
最終回を迎え、劇中ヒロインが「結婚て何?」と問う。

お互い好きだから結婚する。
いや、昭和に遡れば、好きとか嫌いとかお互いの感情は考慮されずに、親が決めた人に嫁いだ人も多いと聞く。
ある宗教では教祖が信者のペアを組み、大量の新郎新婦が合同結婚式を挙げることもあると、随分前のワイドショーで知った。

古くは結婚相談所があり、現在では様々な結婚マッチングアプリ等もある。婚活パーティーで結婚相手を見つけることもあるのだろう。
男女に限らず、同性同士のカップルもある。
同棲しても籍を入れたり入れなかったり、多様性が認められつつある社会なので、昔の様に他人様にとやかく言われる事もない。

結婚の意味は昔はお世継ぎ、つまり子孫を残す為の意味合いが強かったのかも知れない。お家を断絶させない為にも、子供が必要だったのだ。

現在では恋愛結婚が主流だし、子供を持つかどうかはその夫婦の問題だ。先進国の中でも特に少子高齢化の日本、国力維持の為にも、政府は各夫婦には子供を持って欲しいと思っているだろうけど、希望が持てる未来じゃ無いから子供は持たないという人も多い。

ふと、動物たちの“結婚”を考えてみた。
彼らには繁殖期があり、子孫を残す為の“結婚”にほかならない。その為に雄は雌を取り合って争う事もあるし(人間にも類する様な事があるな)、雌も、より優れた遺伝子を残す為、強い雄を選ぶのだろう(人間に至っては、体力が強いよりも、経済力が強い方を選ぶ傾向があるな)。

動物は厳しい自然の中で生活しなければいけないから、季節によって子育てしやすい時期に子供が生まれるように繁殖期が仕組まれているのだろう。

人間はその点、家屋の中で暮らす分、環境が整えられているから、いつ産んでも良いようになったのだろう。故に繁殖期は無いと言うべきか、1年365日が繁殖期と言うべきか。

さて、カップル成立後の動物の子育ては、夫婦で甲斐甲斐しく育てる種もあれば、雌に任せっぱなしだったり、ウミガメみたいに卵を産みっぱなしとか色々だ。鳥のカッコウなどは托卵で、他種の鳥(オオヨシキリなど)の巣に産み落として、子育てをまるごと託してしまうという事もある。

こうして見ると、動物たちはどの種類にしても殆どが子育て後、あるいは種を残した時点でカップルは解消されている。子育て後も夫婦でいるのは人間だけじゃないか。

人も動物のカテゴリーに入れるなら、“熟年離婚”はまさに自然の事である様に感じられもする。

けれども、人は動物と違い文明社会の中で暮らす、弱い生き物だ。支え合って生きて行くには、やはりパートナーが必要だ。精神的にも経済的にも、年金暮らしとなってなおさらペアで生きる必要性を強く感じるのだ。







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