先日、同じアパートの3階に住んでいる、ハナちゃんと言う女の子が3歳の誕生日を迎える・・・というので、相方が本屋さんで選んだ
絵本とカードゲームをプレゼントしたところ、若いご両親が大変喜んで、その日の午後のティータイムに招待してくれた。
我々のアパートには10世帯の住人がいて、まぁ、時々階段ですれ違いに挨拶する程度の関係であるので、招待を受けるというのは稀である。
だいぶ前から、3階に若いカップルが住みだして、赤ちゃんが出来、エレベーターがないので、地上階にベビーカーが置いてあるのをよく見かけた。
私も何回かすれ違っているはずであるが、ほとんど瞬間の間なので、あの赤ん坊がいつの間にか、3歳になっているとは・・・という感慨を持って
彼らのアパートを訪ねた。
この若夫婦は二人共オリジナルはポーランド国籍であるが、旦那の方はスイス生まれ、奥さんはポーランド生まれ育ちの美人である。
馴れ初めは旦那が、サッカーのワールドカップ試合を見にポーランドへ行った時、出会ったそうだ。旦那の職業はコンピュータープログラマーで
そのせいではあるまいがスノーデンに似ている気がして…ちょっと話している時気が散ってしまった。
3歳になったハナちゃんの方は、奈良美智氏が描く少女像にそっくりで…それが気になって、自分の仮想現実に半ば入っていた気がする。
奈良美智氏の作品より
私からは『ハナちゃん』へ右側の『拈華微笑』のつもりのカードに
『ハナちゃん、誕生日おめでとう。ハナは日本語で『花』を意味し、人生の目的もいつの日か、心に自分の花を咲かせる…ことだよ〜』
みたいな感じの言葉を贈った。・・・そしたら、『ハナちゃん』というのは相方の聞き間違いの名前で本当は
『ハンニャ』ちゃん…ということであった。私はそれを聞いてビックリ!
『ハンニャ』ということは、『般若』かいな?・・・それは私にとって『摩訶般若波羅蜜多心経』の般若で『智慧』のことなのだ…
3歳のハンニャちゃんは、自分の好きなパズルゲームを持ってきて、私の方をチラリ、チラリと目線を送ってくる。
『ああ、パズル〜いいね〜』と言うと、照れたまま顔を後ろへ向けてしまう。
テーブルについて一緒にケーキを食べるときも、『カワイイ〜ね』と声をかけると恥ずかしがって180度首を捻って反対向きになる。
大人だと絶対しないであろう?雲隠れの術、いや首回しの術で鮮やかに消え去った『ハンニャ』ちゃんの智慧の深さに恐れ入ったのである。
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