ソードルアー工学部 課外編
ルアー界にまことしやかに囁かれている都市伝説?
今回はもう一つのスピナーベイト編です
本来はスピナーベイト編として一つに纏める予定でしたが、「風が吹いたら」編が以外と書く事多かったので(汗)(笑)、分かりやすく分けました
と言うワケでもう一つのルアー都市伝説「スピナーベイト編」です...
ACT-2:スピナーベイトで掛けた魚は引きが強い?
さて、二つ目の議題
「スピナーベイトで掛けた魚は引きが強い」です
攻略編でも少し触れましたが、ここでは何故そうなるかを徹底的に考えていきたいと思います
これはかなり昔、スピナーベイトにハマり始めた時の話しに遡ります
えらく強い引きに驚いて上げてみると30センチ台のバス
でも明らかに40クラスの引きでした
そして、その引きの面白さにすっかりハマってしまったというワケです
その時はボクの思い過ごしかな?とも思っていたんですが、後に多くの人が語るようになってきました
スピナーベイトにのめり込むプロやマニアがこの事実を発信し始めたのです
ある人は「何が起こったんだ!」ってくらいの引きとか、ある人は「グングンとくる独特な引き」とか...
うーん、ボクの考えや感覚は間違いではなかったと嬉しかった事も思い出します...
では何故そうなるのか?
ここに、トップは「視覚で楽しむ釣り」、スピナーベイトは「感覚で楽しむ釣り」と言う秘密の一部が隠されています
今までは感覚論だけで語られていた感も強いので、今回はこの現象を物理的かつ状態的に一つ一つ考えていきましょう...
ACT-2-2:ラグの無い構造
まず最も考えられるのが独特の遊びの無い構造
ワイヤー、フックに至るまで(図a、b)、全て固定、直結されています
プラグ等だと、スプリットリングを介した結合等若干の遊びがありますね
更にスピナーベイトでは殆どの場合直結されるので(図c)、ここにも遊びが無いわけです
そして、ややオフセットされた高弾性ワイヤーの弾力も、バネ効果で影響する可能性もありますね
つまり、このタックルからフックに至るまで全て固定されている状態は、物理的に最も引きを伝える事が出来るワケなんですね
反対にラグが多ければ多いほど、引きの伝達は弱まると言えます
以上がスピナーベイトの構造上での引きの伝達率の強さと考えられますね...
ACT-2-3:合わせを必要としない利点
さて、固定された構造はスピナーベイトだけではないのでこれだけでは説明になりませんね
そこでお次はこの分析...
ルアーに掛かった魚はやはり「掛かった瞬間」が一番暴れます
それは、餌と思って食いついたら、針に刺されて引っ張られ驚くからですね
この瞬間を最も感じられるのがスピナーベイト
ワームやラバジ等も固定フックですが、この時「状況上」強力な合わせと巻き上げを必要とするので、この「美味しい瞬間」が結果的に消されますよね
反対にスピナーベイトだと、リトリーブの過程でフッキングが成立してしまうので、この「美味しい瞬間」を100パーセント感じとれるワケなんですね
コレと先述のラグの無い構造が合わさって、あの「何が起こったんだ!」てくらいの引きが楽しめるワケですね
コレらはほぼ確定事項だと思います...
今号の付録
さて、コレで終わっては面白くないので(笑)、最後に今号の付録です
コレは全くの感覚から得たボクの推測なので番外編です
気楽に見て下さいね(笑)
ACT-2-0:バスがびっくりしちゃった説
かなり昔、なんでこんなに釣れるんだろうと色々考えた時期がありました
そんな時に考えついたのがフックが隠れている点だったのは、大部以前に書きましたね
餌釣りでも針を隠した方が有利な点も多いので、間違いないと思います
そして、同時に考えたのがフックが見えないのに針が刺さって魚がびっくりしちゃった説(笑)
バス等はリリースしてまた釣るという繰り返しで、少なからず見えてる針に違和感を覚えている筈です
しかし、スピナベだと針が視覚上無いのに刺さっちゃう
コレにびっくりして余計暴れてしまうというのが更にプラスαの考え方...
まあ最後のこのコーナーはお遊び的なんですが、そうも考えてみたくなるほどスピナベでの引きは強烈なんですね...
それにしても、スピナベでそこそこのサイズを連発した時の快感は、一度体験したら止められなくなるほど強烈です
コレがトップと同じくらい、「知ってしまった」マニアックなファンがいる裏付けの一つと言えると思いますが、如何だったでしょうか...
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