なんか疲れた

Bullshit, crap, whatever you want to call it.

日本の海は汚い

2006-04-26 | Biology
先週の土曜日に、午前中からやっているダラダラした情報番組をみていたら、房総の紹介をしていた。

レポーターの妙にキャピキャピしたタレントが、「きれ~い、日本の海じゃないみた~い!」と、館山かどこかの海を紹介していた。これって、よく聞くフレーズなのだが、おかしくないか?日本の海は汚くてあたりまえ?それって、大問題だ。

確かに自分でも物心ついた頃から、関東近辺の海は汚いというイメージがある。特に東京湾は、コンクリートで埋め固められ、景観が最悪に汚い。もちろん、水質が汚いこともある。それに生き物だって少ない、あるいは特定の生物種が優占して生態系がいびつになっていたりする。

日本全国やたらめったら漁港や防波堤を造ったもんだから、自然の海岸線が寸断されて、景観を損ねるし、生態系への悪影響も大きい。日本の海岸線は約35000キロ、水産庁所管の漁港が約3000ヶ所。つまり、平均で11.7kmに1つの漁港がある計算になる。いらねーよ、そんなに!防波堤(国交省管轄)の建設単価は、1m当たりで2000万円と聞いた覚えがある。政治家やマスコミが、やれ公務員削減だ、小さな政府だと騒いでいるが、ゼネコンに一体いくら税金をばらまいてるんだ?バカじゃねーの?

さらに国交省に関しては、ダムの造りすぎで、砂浜への砂の供給が途絶えて浸食されてどんどん痩せている問題がある。ダムは、水だけでなく上流からの土砂もせきとめてしまう。排砂機能やバイパス水路のない従来のダムは、徐々に埋まってしまってやがて使えなくなる。排砂方法にも問題があって、黒部ダム下流なんかでは川が死んでしまって、訴訟問題になっている。

ホント、行政も一般市民もセンスがない。高みの見物的な物言いで申し訳ないが、大局を見ていないアホばっかに見えてしまう。

海が汚いことに話を戻す。東京都の下水は古くからある合流式だから、雨が降ると汚水と雨水が混ざって処理されずに海や河川に大量に放出される。海洋汚染は、重金属等の化学物質と、この未処理の有機物の垂れ流しの両方が問題だ。

河川からの有機物負荷量の増加は、海域の富栄養化を引き起こす。植物が大量に発生して赤潮になるわ、貧酸素水塊ができるわ、ヘドロはたまるわで、魚は死ぬし、貝は死ぬし、水は臭いしでろくなことがない。

近年臨海部で建設が盛んな高層マンションの住人は、自分たちの屎尿が眼下の河川を垂れ流されて東京湾にたまっていく様を想像してください。お台場海浜公園あたりに流れ着いているんじゃないだろうか・・・。子供が遊んでるよ。潮風が気持ちいいですね。

日本人よ、いいのか、そんなことで?

一つ無茶な提案がある。日本人全部を関東平野に住まわせて、その他の地域の自然を元に戻そう。東京湾はもう諦めて、汚しても良い場所に決めよう。日本全国まんべんだらりとダメにしてしまうよりその方が良いのじゃないだろうか?




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