「ナタリーの朝」Me, Natalie(1969米)

7月も残すところあと一週間程度となりました。お元気ですか、吉田春太郎です。今回はヘンリー・マンシーニの名曲の一つ「ナタリーの朝」を取り上げてみようと思います。
監督:フレッド・コー
音楽:ヘンリー・マンシーニ
作詞・歌:ロッド・マッケン
出演:パティ・デューク、ジェームズ・ファレンティーノ、マーティン・バルサム、ナンシー・マートャンド、フィリップ・スターリング、サロメ・ジェンズ、デボラ・ウィンタース


7月も残すところあと一週間程度となりました。お元気ですか、吉田春太郎です。今回はヘンリー・マンシーニの名曲の一つ「ナタリーの朝」を取り上げてみようと思います。
映画の物語ですが、主人公ナタリーは幼少の時に近所の悪童に''ちんくしゃ''とからかわれて以来、自分の容姿にコンプレックスに悩んでましたが、やがて大学生になってブルックリンに出て、見初めてくれた男性と恋をする歓びを描いた青春の物語ですね
音楽はヘンリー・マンシーニでして、マンシーニはご存じの通り実に多くの名曲を残しておりますが、私個人といたしましては、この「ナタリーの朝」が一番の秀作ではないかと思っております。
そして主題曲「八月のふたり」に詞を書いて歌っているのがロッド・マッケン。独特の魅力のあるしわがれ声で聞いている人をうっとりさせてくれますね。
それだは「ナタリーの朝」からお聞きいただきましょう。
そしてジョニー・マティスの歌でもどうぞ。
如何でしたでしょうか?氷の入ったグラスに、ブランデーを注いで呑みながら聴くのも乙なものかと思いますね。
これから夏本番。梅雨明けした所も増えてまいりました。くれぐれも熱中症にはご用心の上、楽しいをお過ごしください。では次回このブログでお会いしましょう!
代わりにこの45回転盤「ナタリーの朝」に似た「八月のふたり」と、サントラ中に複数ある元気のいい曲代表として「ナタリーの新しい世界」が入っているわけですが、これはバランスのいい選曲に思われます。他の曲では「ハロルドおじさんへの思慕」「逃亡者たち」も個人的に気に入っています。
ロッド・マッケンの声はしわがれ声でいながら、硬質で圭角もあるというのが何とも面白いです。これがジョニー・マティスの見通しの良い歌唱だと全く違う風情になってしまうのも、これはこれで愉しく聞けます。
ヘンリー・マンシーニの数ある作品の中でもこの「ナタリーの朝」は素晴らしいですね。こちらはRCAとの専属契約が一旦切れた頃の録音だったらしくCBSから出ておりまして、RCAの録音とは違い派手なアレンジは施されず、とても映画に合った作風になっています。ロッド・マッケンの嗄れた渋い歌声は、ロッド・マッケンのアルバムはもちろん、担当した「ミス・ブロディの青春」や「ジョアンナ」などでも聞けますが、私が思うにこの人ほど映画音楽に相応しい歌手も意外にいないのでは?と感じさせますね。