春さんのニッチな愛聴盤PART2

映画音楽やイージーリスニングなどの埋もれに埋もれた珍盤をご紹介するblogで、前回同様横浜から発信‼️

「ロッキー」と並ぶビル・コンティの軽快なサウンド🎧️🎶

2023-08-31 15:50:17 | 音楽
「結婚しない女」(1978年 アメリカ)
An Unmarried Woman
監督:ポール・マザースキー
音楽:ビル・コンティ
歌:ミシェル・ウィリー
出演:ジル・クレイバーグ、アラン・ペイツ、マイケル・マーフィ-、ケリー・ビショッブほか


ニューヨークを舞台に、結婚16年目で子育ての苦労から解放されたものの、夫から浮気を告白されて別居することになった女性を描いた都会派人間ドラマの秀作とされる女性映画。

音楽はポール・マザースキー作品でお馴染みのビル・コンティ。この「結婚しない女」は4作目。抒情的な佳曲を書いてます。

そして、このミシェル・ウィリーが歌うバージョンは、サウンドトラックを買ったファンへのプレゼントとして録音されたもののようで、最初から映画に使うためのものではなかったバージョンです。


「結婚しない女」ビル・コンティの音楽でした。

いよいよ明日からは9月になります。過ごしやすくなるまであと少しです。では次回またお会いしましょう。







ミュンヘン・サウンドの先駆者ジョルジオ・モロダーのサウンドトラック🎧️🎶

2023-08-30 17:18:07 | 音楽
「ミッドナイト・エキスプレス」
(1978年 アメリカ)
Midnight Express
監督:アラン・パーカー
音楽:ジョルジオ・モロダー
出演:ブラッド・デイヴィス、アイリーン・ミラクル、ランディ・クエイド、ジョン・ハート、ポール・L・スミス、パオロ・ボナチェリ、ポー・ホプキンス、マイク・ケリン


トルコ旅行中に麻薬不法所持の罪で禁固4年の実刑をくらい、現地の刑務所に投獄されたアメリカ人青年ビリー。出所目前にトルコとアメリカの関係が悪化、彼は取引材料として利用され、刑期が30年に延長されてしまう。ついにビリーは脱獄を決意するが…。

音楽はディスコの父、ジョルジオ・モロダーが担当しました。誰もが知るようにドナ・サマーをはじめ、実に多くの歌手をプロデュースし、いずれも世界中で大ヒットをしております。ここでも電子楽器を多用しながら、中東風のスコアを聞かせてくれました。そして彼はこの作品が映画音楽最初の仕事ながら、1979年の第51回アカデミー賞で見事作曲賞を受賞しました。現在ではたくさんの映画の仕事で知られています。


いかがでしたでしょうか?。もう既に多くの人が知ってる作品ですね。この作品を皮切りに、彼は押しも押されぬ大作曲家となりました。映画以外にも数多くの音楽を生み出しています。

ということで、今回は「ミッドナイト・エキスプレス」を取り上げてみました。それでは、次回にお会いしましょう。



リューボフ・チモフェーエワがイサーク・シュワルツの文字通り「白夜の調べ」を聞かせる🎧️🎶

2023-08-29 13:36:41 | 音楽
「白夜の調べ」(1978年 日本・ソビエト)
監督:セルゲイ・ソロビヨフ、西村潔
音楽:イサーク・シュワルツ
出演:栗原小巻、宮口精二、高橋昌也、ユーリー・ソリーミン、エリザベータ・サロードパ、アレクサンドル・ズブルーアフ、アンドレイ・レオンドビッチ、セルゲイ・ポレージャノフ


一流作曲家のロシア人男性とクラシックピアニストの甘く切ないラブストーリー。

当時はまだソビエト連邦でイサーク・シュワルツが手がけた、二つ目のソ連(ロシア)を舞台にした日本映画。前回の黒沢明監督の「デルス・ウザーラ」で、彼の名は日本でも知られるようになりました。栗原小巻とエリザベータ・サロードパのデュエットによる「ロマンス」は、レコードのサウンドトラックにしか収録されておらず、大変貴重な録音ですね。ピアノはリューボフ・チモフェーエワ。「白夜」を感じさせる、素晴らしい演奏です。

イサーク・シュワルツはここではとても甘くクラシカルな調べで、画面を静かに彩りを添えてます。

イサーク・シュワルツの音楽は入手が難しくこそありますが、最近では彼の作品をコンプリートされたCDも出ております。どこか日本の歌謡曲を思わせる哀愁のある曲調です。

今回は「1000日のアン」と、この「白夜の調べ」を取り上げてみました。リクエストがありましたら、コメント欄にでも書いていただければと思います。

それでは、次回お会いしましょう!



ノウブルで優雅なジョルジュ・ドルリューのスコア🎧️🎶

2023-08-29 11:40:40 | 音楽
「1000日のアン」(1969年 イギリス)
Anne of the Thousand Days
監督:がチャールズ・ジャロット
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:リチャード・バートン、ジュヌヴィェーヴ・ビジョルド、アンソニー・クエイル、イレーヌ・パバス


16世紀イングランド。国王ヘンリー8世の妃アン・ブーリンの物語。

音楽担当のジョルジュ・ドルリューはこの歴史的映画に、イギリスの作曲家とは一風異なりながらも、非常に映画にマッチした音楽を付けています。このようにフランス人ならではの甘い調べは、やはりジョルジュ・ドルリューならではのものでしょうね。

いつも更新がとんでもないぐらい遅れてしまい、大変に申し訳ないです。個人的なことなのですが、この夏の暑さによる夏バテによるものであります(^_^;)
間もなく9月。夜には虫の鳴き声も聞こえてまいりましたが、まだまだ残暑の厳しい毎日です。皆さまにおかれましても、体調管理など充分に気をつけられて、気持ちよく秋を迎えたいものです。

では、また次回!








バルバラの名曲をポール・モーリア・サウンドで雄大に幻想的に奏で上げる🎧️🎶

2023-08-13 16:38:56 | 音楽
「黒いワシ」l' aigle noie(1970年)
作詞・作曲:バルバラ
演奏:ポール・モーリア・グランド・オーケストラ


今回はポール・モーリア・グランド・オーケストラのレコードを取り上げてみましょう。

バルバラの名曲「黒いワシ」には、副題として「~ローランスに捧げる~」とあり、これはディディエ・ドゥゴワンの小説「眠れローランス」にインスパイアされたものといわれています。。

1970年に新しいアルバムを制作中のバルバラが、数年前に自分が見た夢。それは鷲が自分のところに降りてくる夢で、ピアノに向かいそれを歌詞にして曲をつけたといわれています。

バルバラは4歳の姪フローランスに、この歌を捧げたといい、子供のいないバルバラは、大変この姪を可愛がっていただろうということは容易に想像がつくきます。幻想的でとてもスケールの大きな曲です。

1970年に発表され、たちまちフランスのヒット・パレードを賑わし、リサイタルのアンコール曲として歌われました。ポール・モーリアやレイモン・ルフェーヴルの楽団演奏も話題となりました。日本でも岸洋子や森山良子の歌で知られるところとなりました。

ここでご紹介するポール・モーリアの演奏は、ピアノとストリングスによって天高く鷲が舞い上がっていく姿を彷彿とさせます。

ポール・モーリア・グランド・オーケストラの演奏、そしてバルバラ自身のオリジナルを聞いてみましょう。


いかがでしたでしょうか。ゆっくりペースですが、素晴らしい名曲をご紹介していければと思っております。

また次回blogでお会いしましょう!