春さんのニッチな愛聴盤PART2

映画音楽やイージーリスニングなどの埋もれに埋もれた珍盤をご紹介するblogで、前回同様横浜から発信‼️

ジャン=ピエール・ブールテールの美しい音楽をジャン=クロード・プティのアレンジで彩られた珠玉の名作🎧️🎶

2022-01-30 16:23:21 | 音楽
『さすらいの青春』(1968年 フランス)
監督:ジャン=ガブリエル・アルビコッコ
音楽:ジャン=ピエール・ブールテール
編曲・指揮:ジャン=クロード・プティ
出演:ジャン・ブレーズ、ブリジッド・フォッセイ、アラン・リボール、アラン・ヌーリ、ジュリエット・ビラールほか


1914年に発表されたこのアラン・フルニエの遺作は、時折コメントをくださるこめへんさんの大学の恩師の先生がとても愛していた、とても香り高い作品なんだ

青春の淡いロマンティシズム、夢とも現実ともつかぬ若き日の想い出に踏み込んでしまった青年オーギュスタン・シモーヌが知った、あまりにも大きなかけがえのない代償。素朴で無垢な、自由で奔放な青春にやがて訪れる醜い現実、青年を襲う非情な宿命、夢と冒険の日々が迎える挫折の苦さ

フランスの田園地方ソローニュの美しい風景が幻想的。それに美しい音楽を書いたのが、当時新進のジャン=ピエール・ブールテールでな、編曲と指揮を名アレンジャーのジャン=クロード・プティが手がけているんだぜ!たまらんぞなもし!クーッ!!

『禁じられた遊び』の少女ポーレットを演じたブリジッド・フォッセイは、『ハッピー・ロード』や『さらば友よ』に続いて、この作品でも美しいマドモアゼルに成長した姿を見せてくれて、くどいようだがたまらんな!クーッ!!

ジャン=ピエール・ブールテール会心の音楽を聞いてみっかね♪
こちらはリシャール・アントニーのヴォーカルカバーだ!これもなかなかいいぜ!クーッ!!

部屋に生けたユリが、これまた大輪の花を咲かせたゾ⚜️

今回、ちょっと間が空いたが、またの記事で会おうぜ!応援宜しくな(=^ェ^=)♪




若き日のフランキー・ヴァリの歌うアレックス・ノースの主題歌🎧️🎶

2022-01-22 20:33:38 | 音楽
『オリンポスの詩』(1969年 アメリカ)
監督:ダニエル・マン
音楽:アレックス・ノース
歌:フランキー・ヴァリ
出演:アンソニー・クイン、イレーネ・パパス、ラダメス・ペラ、インガー・スティーブンス、サム・リーブン、ピーター・ママコス、H・B・ハーガーティー、アラン・リード,SR.


ハリー・マーク・ペトラキス原作『王様たちの夢』を題材にした作品だ。賭けポーカーを終わって朝帰りの途中で、美人のパン屋の未亡人に親しげに声をかけて通る男がいるわけだが、まあ家ではポーカーにうつつを抜かすので、妻や義母に怒られてばっかしいるんだな。パン屋の未亡人と夜を共に過ごすこともあったが、病弱の子供はパパに故国ギリシャのオリンポスの丘に連れていってもらうのが夢だったが、故国を知らずに病死してしまう、とても悲しいお話だ。泣けるぜ!クーッ!!

アメリカのギリシャ人街に住む一家に生まれた小さな子供が、故国ギリシャの街へ行くことを夢見て死んでいく悲哀のこもったストーリーに、ギリシャの民族楽器ブズーキーを使用したスコアを付けたのが、アメリカのベテラン音楽家のアレックス・ノースだ。そして、主題歌「夢を追って」を切々と歌い上げるのは、これまた若い頃のフランキー・ヴァリなんだよな!クーッ!!いいのう!

では、音楽を聞いてみるかね!
フランキー・ヴァリ「夢を追って」
映画はこっちだぞ!
なかなかええのう!クーッ!!

相変わらず愛するネコちゃん(=^ェ^=)♪で~す(*^^*)


じゃ、コメント待ってるよん♪
次のblogでまた会おうq(^-^q)



ジョルジュ・ドルリューのコーラルが美しすぎるフランソワ・トリュフォーの名作🎧️🎶

2022-01-18 00:57:36 | 音楽
『アメリカの夜』(1973 フランス)
監督:フランソワ・トリュフォー
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:ジャクリーン・ビセット、ジャン=ピエール・レオ、フランソワ・トリュフォー


―映画に愛をこめて―という副題がありますな。フランソワ・トリュフォー監督の映画への優しい愛のこもった作品で、トリュフォー監督はこの作品でアカデミー最優秀外国語作品賞を受賞

で、映画の内容は定かなストーリーはないものの、フランソワ・トリュフォー演じるフェラン監督による映画がニースで撮影されるわけだが、ノイローゼ気味のハリウッド女優や気難しい男優、妊娠がバレた新人など、問題のあるスタッフをかかえて、監督の撮影もなかなかはかどらない…。タイトルの"アメリカの夜"とは、夜のシーンを昼間に撮るため、カメラにフィルターをつける技法のことですわ

音楽はトリュフォー監督作品にはなくてはならない良きパートナーのジョルジュ・ドルリュー

ここでもとても上品な音楽を散りばめているぜ!いいねえ!クーッ!!

「アメリカの夜のテーマ」というコーラル・プレリュードは、曲の後半にトランペットに高らかなエコーがかかって、その瞬間が俺は特に好きでのう。この手法による曲は、同じドルリューが音楽を手掛けたマイク・ニコルズ監督の『イルカの日』にも使われていたっけなあ

テーマ以外にも映画を彩る素敵な曲がいっぱいあるんだせ!クーッ!!

公開当時はこのシングル一枚しか出てなかったが、今はようやく前編に流れていた曲も聴けるんだ。また、ドルリューは晩年テーマをステレオで再録しているのだ。つまり、サントラはすべてをモノーラルなんだな

日本フォノグラムのフィリップス・レコードから邦人演奏でミシェル・クレマン楽団がカバー演奏していて、こちらはいかにもしっとりと落ち着いた演奏なんだ

では、そろそろ聞いてみるかな!
なかなかいいのう!クーッ!!

相変わらず仲良しサファイア&みゅうちゃん

じゃあ、また!次回のブログの記事で会おうぜ!!





ノルウェーが生んだ大作曲家エドヴァルド・グリーグの生涯を美しい風景と楽しい音楽で描いたミュージカル🎧️🎶

2022-01-15 12:12:48 | 音楽
『ソング・オブ・ノルウェー』(1970年 アメリカ)
監督:アンドリュー・L・ストーン
音楽:エドヴァルド・グリーグ、ロバート・ライト、ジョージ・フォレスト、ボブ・ライト
音楽監督:ローランド・ショウ
演奏:ローランド・ショウ指揮ロンドン交響楽団
出演:トラルフ・モースタット、フランク・ポレッタ、ローレンス・ヘンダーソン、ハリー・シーコム、エドワード・G・ロビンソン、ロバート・モーレイほか




一流の作曲家になりたいと願うグリーグが、後に生涯の友となるノルドラークとチボリ公園で出会い、きっと将来祖国ノルウェーの音楽を作り上げよう、とノルドラークがその意思をノルウェーの美しい風景をバックにを高らかに歌い上げる!

まさに北欧版『サウンド・オブ・ミュージック』ですなあ!クーッ!!

グリーグの音楽をフランク・ポレッタ、トラルフ・モールスタットが歌っていて、音楽監督:ローランド・ショウ指揮のロンドン交響楽団が演奏しているぞ!クーッ!!

この競作シングルはテイチクのオーヴァーシーズ・レーベルから出ており、以前に紹介したっけな

では聞いてみよう!
フランク・ポレッタの歌で『ソング・オブ・ノルウェー』
どや!なかなかええやろ!クーッ!!クーッ!!クーッ!!

というわけで、また次回の記事でな(*^^*)





ニコラ・ピオヴァーニの哀愁極まりない音楽をジャンフランコ・プレニツィオ・オーケストラが奏でる🎧️🎶

2022-01-12 11:28:26 | 音楽
『ダニエルとマリア』(1972年 イタリア)
監督:エンニオ・デ・コンチーニ
音楽:ニコラ・ピオヴァーニ
編曲・指揮:ジャンフランコ・プレニツィオ
ピーター・ファース、ジュニー・ベチュスト




音楽を心の底から愛する人には、たまらなく可哀想な映画だよな

ローマに住むお金持ちの一人息子ダニエルは、両親の冷やかな関係の中で孤独な少年だ。ダニエルはクラシック音楽が大好きで、将来は指揮者になることを夢見ている。そんなある日のこと、ダニエルの家の家政婦の美しい娘マリアがダニエルの後ろからのぞかせた。栗色の髪に緑色の美しい瞳。二人はお互いに強くひかれあったんだな。周りの心ない大人から二人は引き裂かれてしまい、ダニエルは聴力を失う。そしてマリアは周囲の大人に好きでもない中年男と結婚式を強制的に挙げさせられ、それを苦にして死んでしまう。ダニエルはいつしか精神科病院の鉄格子に鍵のかかった部屋で、誰にも聞こえない音楽に耳を澄ませながら指揮棒を振り続ける……

ホント、気の毒だよな!辛かったことだろうな、クーッ!!

この悲しい愛をさらにしんみり盛り上げる音楽は、ニコラ・ピオヴァーニの作。比較的近年では、『灯台守の恋』でいい仕事をして、健在ぶりを現してましたな

編曲と指揮はベテランのアレンジャーのジャンフランコ・プレニツィオ。実はこのレコードは、こめへんさんからプレゼントされたLPをご紹介したことがあったんだが、今度はあらためてマリアの「ダニエール、ダニエ―ル、ダニエール!」というセリフの収録された日本盤のキャニオンのシネ・ディスクから出ているシングル盤が安かったので買ったんだ。この悲しいセリフが悲しい物語を感じさせるよな!クーッ!!

じゃ、サントラ聴いてみるか!
ダニエルとの恋が叶わぬことが現実となり、自ら死を選んでしまったマリア!本当に可哀想だな!ジーンと涙溢れるぜ!クーッ!!

では、またな!