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雀の手箱

折々の記録と墨彩画

師走雑感

2018年12月11日 | 塵界茫々
 いよいよ平成三十年も大詰めの師走となり寒気も厳しくなってきました。このところ毎日のように喪中ハガキが届きます。
 この齢になれば致し方のない長生きの罰でしょう。わが家にとっても夫の死去を最大の出来事として、行政への諸手続きをはじめ、仏事に追われて慌ただしい時が足早に過ぎてゆきました。二人ともすでに賀状を納めとするご挨拶を済ましているので喪中ハガキは出さないことにしています。
 やっと一人の暮らしのリズムもできてきて、半世紀以上を共に過ごした相手の不在が、容認できるようになってきました。
 
 庭の草木が告げる季節の移ろいを語りあうこともなく、空しく木の葉が散ってゆくのはさすがに哀愁を覚えます。
 紅葉の錦を見せていた「ニシキギ」はもうあらかた裸木となり、その名の鬼箭木らしいごつごつとした矢筈の枝振りです。
 今の庭は一番好きな藪椿をはじめ椿の競演です。一休はもう花を終えましたが、八重の椿や、山茶花、乙女椿と次々に咲きはじめています。