
今年になってから、もう何度目かの窯が開きました。
まだ手探り状態ながら、それでも皿に描いた絵がどう仕上がるか、わくわくして待っています。以前の窯の半分の大きさに縮小した分、頻繁に窯詰めが行なわれています。私にとってはこの上ないさいわいです。
邪魔にならないよう、気を使いながら、絵付けを楽しんでいます。素焼きで1回、釉薬を掛け、乾いたところで上絵を描いて上薬を掛け、2回目の火が入りました。
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前回は上釉の加減がわからず濃度が足りないで、窯の温度も高かったので、全部色が飛んでしまいました。手の故障の記念に「握り仏」を拵えていたのだけが残りました。今回は色の濃淡をつけていたのは炎に無視されたものの、どうにか形が定着していました。
私の蟹は、憧れの魯山人には程遠く、描き手のメタボを反映して「よく身が詰まっている」とからかわれています。
備前や、信楽、樂の土、上釉も透明や織部と種々雑多で、温度も今回はやや低めで試し焼きが続いています。記念にUPしておきます。
今回の作品から
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<銹絵 蟹> |
陶三望主の作陶に、私が絵付けしたものです。樂茶碗は夫の苦心作。織部は陶三望主の試作品です。