すずか*ぜ便り

季節の花や風景、美味しいものなど、日々の暮らしで見つけたものを気ままに撮っています。

近代化産業遺産・「野木町煉瓦窯」。

2018-08-15 | 素敵建物





(形が‘素敵’かどうか悩みましたが
レンガ造りが素敵ということで
カテゴリーを‘素敵建物’にしました)

先日大賀ハスの撮影に茨城の古河市を訪れた際
気になっていた場所に寄りました。

古河の手前にある野木町では
かつて赤煉瓦を焼成していた
貴重な文化財である煉瓦窯が公開されています。

この16角形の変わった形の煉瓦窯は
「ホフマン式輪窯」と言い、
明治23年に築営、
16区画で順次窯詰め、予熱、焼成、冷却、窯出しを繰り返しながら
連続的に赤煉瓦を焼成し、
大量生産に対応していました。

現在残っているホフマン窯は全国に4基のみだそうで
唯一原型をとどめて保存されていることから
平成19年に日本の近代化産業遺産に認定されました。

自由に見学できますが、
せっかくなのでボランティアガイドさんに解説していただきながら
見学してきました。









窯内部。









窯上部(2階)はこんな感じ。

蓋がしてありますが
このたくさんの投炭孔から粉炭を投入していたそう。






煙突。

2階が近所の子供たちの遊び場にもなっていたという話に驚きです。













(上の画像左上は一段に長辺と短辺を交互に積むフランス積み、
右下は長辺の段と短辺の段を繰り返すイギリス積み)

煉瓦のある風景あれこれ。

ここはファッションカタログの撮影や
「東方神起」のポスター撮影などにも使われたそうですよ。

確かに煉瓦造りの建物はお洒落に見えるので
私も撮りまくってしまいました。





なぜか‘恋人の聖地’です。





すぐ西側には渡良瀬遊水地があり、
隣接する「野木ホフマン館」(野木町交流センター)で
こんなダムカードがもらえます。

渡良瀬貯水池は日本初の平地型ダムなんですって。
知らなかった~。

(‘恋人の聖地’であるのは
渡良瀬貯水池のハート形つながりかも?)


ダムカードといえば、
今までいろいろなダムを見てきましたが、
‘ダムカード’なる物があるのを知ったのはずいぶん後。

もったいないことをしたなぁ~と
ことあるごとに悔しく思う私は
実は集めることが大好きな隠れオタクで
最近は‘マンホールカード’に興味津々。

市に確認したら栃木市にはないそうで
残念すぎます(笑)
関係ないですけど。


ともあれ、
煉瓦窯の修復には莫大な費用がかかり、
譲り受けた野木町は大変な負担になったそうで、
本音は困った物をもらっちゃったなぁ、
という思いがあるとかないとか。

でも野木町のおかげで
私たちが貴重な産業遺産を見ることができるわけですから、
野木町には感謝とともに
頑張って!とエールを送りたいですね。





<7月16日 野木町・「野木町煉瓦窯」にて>