すや亀 信州香味だより

酢屋亀本店が年4回発行する、
パンフレットに記載されたすや亀だよりを
インターネットでお読みいただけます。

すやかめだより '05-116号 お客様を訪ねて5

2006-05-09 | Weblog
ここにも善光寺"門前みそ"
お客さまを訪ねて 第5回
有限会社 すき亭様 長野市妻科


すき亭は、10年をかけて信州各地から収集した由緒ある銘木を使い、
伝統の粋を集めて昭和47年に建築されたもの。
隣に建つ湯殿造りの「洗心亭」とあわせ、
信州の素晴らしさを最高級の味覚と空間で満喫できる場所として、
全国に知られる存在です。
「りんごで育った信州牛」の品質と味わいに徹底したこだわりを持つ
掛川健夫社長にお話をうかがいました。
(対談中敬称略)

牛肉と信州味噌との出会い
青木(店主)すき亭さんが贈答用の牛肉味噌漬を開発されるにあたり、
当社に初めて味噌をご依頼いただいてから30年近い年月が経ちました。
掛川社長 創業当初は全国各地の例にならい、
(以下掛川)京味噌の味噌漬を販売していましたが、
     もっと信州らしい味を世に送り出すため、
     信州味噌との組み合わせを考えたのです。
青木   その頃、当社で作る味噌の塩分は12%ぐらい。
     ところが京味噌はわずか5%。
     塩分を抑えた信州味噌を作る技術がまだなく、
     試行錯誤を繰り返したことが懐かしく思い出されます。
掛川   塩分はもちろん味噌の固さ、熟成度合いなど、厳しく指示しましたね。
     当時は冷蔵や流通の技術も今ほど進化していませんから、
     味や品質を納得のいくものに保つ上で、厳密さは欠かせませんでした。
青木   ええ。
     絶妙なポイントを探り出し、
     ご納得いただける味噌を安定供給できるようになるまで、
     ずいぶんご辛抱いただきました。
     かつては厨房の横で少量漬け込んでおられた肉の味噌漬けが、
     今は工場で作られるほど需要があるとうかがい、
     うれしく思います。
掛川   肉と信州味噌は非常に相性がいいと思います。
     私自身おいしいと感じますし、
     全国のお客さまからのアンケートでも大変評判がいいですね。


裾花河畔の閑静な味わい空間
青木 ここに本店をお建てになった当時、裾花川の畔は本当に寂しい場所で、
   正直「この場所になぜ?」と感じたものです。
掛川 実際、建築中に「どうも怪しいものを建てている」
   との噂が飛び交うほどの場所でしたからね(笑)。
青木 実はそれこそVIPの会食にふさわしい立地だった・・・。
掛川 おかげさまで落成以来、
   地元のお客さまから観光のお客さまや著名人まで
   実にさまざまな方々にご愛顧いただいています。
   長野へお越しになるたびにご家族ぐるみでご利用くださる方や、
   海外からわざわざお立ち寄りくださる方などもいらっしゃいます。

高品質へのこだわりを貫く
青木 立地もさることながら、
   品質と味を大切にし、決して妥協されないところが、
   すき亭さんが一流といわれるゆえんでしょうね。
掛川 創業以来、何よりも品質に重きを置いて営業してきました。
   生まれたときから環境もエサも管理して育て上げた純血の黒毛和牛
   「りんごで育った信州牛」の最高級の肉を厳選して
   ご提供する方針を貫いています。
   狂牛病騒動では元牛の価格が上がるなどの打撃を受けたものの、
   品質に関してはお客様のご信頼を裏切らない体制を確立しています。
   これからも品質を守り、サービス向上に努めていく所存です。
青木 すき亭さんは、お取引先としてだけでなく、
   「善光寺門前会」の会員仲間としても、私どもにとって大切な存在です。
掛川 今後とも幅広い情報交換を重ね、
   他の仲間とともにお互いの発展を模索していきたいものですね。



『企業プロフィール』
鬼無里から長野市街地へ注ぐ清流、
裾花川の畔に位置する純和風建築の味どころ、すき亭。
飼育から精肉、加工、調理まで一貫した品質管理体制の下で生産する
最高級の信州牛を提供するすき焼き、しゃぶしゃぶの専門店。
贈答用の精肉、味噌漬け、佃煮も全国にファンの多い逸品です。
長野市南長野妻科112-1
TEL026-234-1123




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