すや亀 信州香味だより

酢屋亀本店が年4回発行する、
パンフレットに記載されたすや亀だよりを
インターネットでお読みいただけます。

のれん界隈 初夏の風

2008-05-18 | Weblog
街路樹の緑も店舗も元気いっぱいです
県内活気のある 大門

北京五輪の聖火五輪報道で、
改めて全国的にその名が知られるようになった善光寺。
その表参道沿いにさまざまな店舗が連なる大門町は、
現在、長野県内で一番活気のある街と言ってもよさそうです。

今年3月、七味唐辛子の八幡屋磯五郎さん、
手打そばの藤木庵さんと、老舗2件が新築オープンしました。
どちらも和風建築の風情を活かした美しいたたずまいです。
来年4月6日~5月31日に、7年ぶりに行なわれる
「善光寺御開帳」に向けての展開は、
十数軒という規模の商店街としては、なかなかにめまぐるしい動きがあります。

この数年を振り返っても、
平成17年には小布施の栗菓子の老舗竹風堂さんが歴史ある書店の跡に
飲食店やギャラリー併設の店舗を開業され、
18年には江戸以来の「御本陣」であった藤屋さんが、
大正ロマン香る格式ある建築を活かして
結婚式場・飲食施設として生まれ変わりました。
善光寺さんで仏前挙式をし、藤屋さんで披露宴を行なうという
新しいスタイルも人気とか。
さらに19年春には
仁王門前の土産品店が大正期のデザインを踏襲した建物をそのままに、
ワインやジャムの専門店サンクゼールさんとしてリニューアルオープン。
また、これらにさきがけてオープンした
農産物・加工品等販売の門前農館さんや菓子舗の太平堂さんも
それぞれに個性を生かし、人が集う店となっています。

いずれの店舗も
補助金等にほとんど頼らず自己資金を中心に新築、改築を行い、
個店の創意と工夫で繁盛にいたっています。
街の発展、商店街の活性化が、
個々の商店のパワーに負うところが大きいことを実感します。
大門町の元気は、今、ここに軒を連ねる店舗の皆さんの努力の結晶なのです。

街路樹の緑が日に日に美しさを増す季節。
長野へお越しの際は、門前歩きをお楽しみになり、
街の元気を体感なさってみてください。
仁王門すぐ北のすや亀善光寺店へのおはこびも心からお待ちししております。
店先の縁台で散策の足を休め、
みそソフト、焼むすびなどをお召し上がりになってはいかがでしょうか。