すや亀 信州香味だより

酢屋亀本店が年4回発行する、
パンフレットに記載されたすや亀だよりを
インターネットでお読みいただけます。

信州香味だより149号~ 暖簾の向こうから(亀のおしゃべり)特別編

2014-01-20 | Weblog
~日常の食事にこそ本物を~
【桃栗3年柿8年、そして美人は30年!?】

日本の食事で本物を食べる習慣が心身を健康に保つという共通の思いを持つ料理研究家の横山先生と店主青木の食談義2回目。さて美人を育むよい食の習慣とは?


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| 桃栗3年柿8年、木の実だってすぐにはなりません。
| まして人を作るには長い時間がかかります。
| 元気も、美しさも、日々の積み重ねから生まれるのです。  横山
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| 昔から言われてきた和食の原点「一汁三菜」、         
| 健康と美をつくるうえで実に理に適っているのですね。   青木        
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青木店主(以下青木)
先生はよく「桃栗3年柿8年、美人30年」というお話しをされますね。
それほど身体作りには時間がかかると。

横山先生(以下横山)
果樹だってそれだけの時間をかけ、肥料を与え、木を育てて、ようやくおいしい実を収穫できるのです。まして身体作りは30年でも足りないくらい。
「美人」というのは一種のたとえですが、身体によい本物を食べることの積み重ねが、心身とも健康で美しい人を育むのだと、私は信じています。

青木
まったく同感です。

横山
たとえば化学合成されたのではない本物のダシや調味料を使うなど、意識してひと手間かけた食生活を習慣にするだけで、30年後に大きな差がつきますよ。
簡単に食べられるインスタント食品や、でき合いのお惣菜ばかり食べ続けていたら、栄養のバランスが悪いだけでなく、添加物で膵臓や腎臓に負担をかけ続けることになり、健康も美も、どんどん遠のいてしまうでしょうね。

青木
昨今はダイエットばやりで、バナナだけ食べるとか炭水化物を摂らないとか、極端な食生活を習慣化する人が男女を問わず多いようでハラハラします。

横山
そうですね。飽食の象徴に思えます。
限られたシンプルな食材で食事をしていた昭和40年代頃の日本に、ダイエットなんて必要なかったでしょう。
現代の栄養学でいうところの「1日30品目」も不自然だと思います。大事なのは数じゃなくバランスですから。
その点、昔からいわれてきた「一汁三菜」は理想的です。

青木
賛成です。実に理にかなった食べ方ですね。
味噌汁を食べる習慣は生活習慣病やガンの予防にもいい影響をもたらしています。

横山
食事の最初に味噌汁の野菜を食べることで、糖分や脂肪分の吸収が抑えられるメリットもありますね。「三菜」に糀や酢などの発酵調味料を使うと、さらにいいんですよ。

青木
これはいかがでしょうか。新商品「しょうゆ糀にんにく」です。

横山
これは野菜にも、お肉やお魚にも、合いますね。にんにくの風味もほどよくて。
さっそく料理のアイディアがふくらみます。
これからも健康と美によい、おいしい食品を作り続けてくださいね。