ここにも善光寺"門前みそ"
お客さまを訪ねて 第6回
戸隠流 手打ちそば処 うずら家様 長野市戸隠
香り、甘味、コシの強さに定評がある「霧下そば」にこだわり、
戸隠という土地柄に根ざした「もてなしの心」を大切に、
伝統の「戸隠そば」に情熱を注ぐ「うずら家」の徳武社長をお訪ねしました。
(対談中敬称略)
一期一会のおもてなしを大切に
青木(店主)今日もご盛況で何よりです。
社長さん自らお客様を元気にお迎えになる姿勢には、
いつも感心させられます。
店の皆さんの応対も気持ちがいいですね。
徳武社長 ありがとうございます。
(以下徳武)「戸隠そば」を楽しみに、全国からここまでお越しくださるお客さまに
心から喜んでいただきたい一心なのです。
「戸隠そば」の知名度と「戸隠」という場所の恩恵あっての商売だけに、
お客さまとの出会いはまさに一期一会。
ご期待を裏切ってはならない痛感します。
私どもがお客さまと心を通わせられるかどうかで、
ご満足の度合いが変わってくるということを、
スタッフ一同、常々肝に銘じています。
「戸隠そば」への徹底したこだわり
青木 「戸隠そば」へのこだわりをお聞かせください。
徳武 戸隠高原と、隣接する黒姫高原で秋に収穫される
質の良い「霧下そば」だけを使うようにしています。
北海道産のそばも味に遜色なく、新そばを一足早く味わえるため、
以前、地元産の端境期に使ったことがあるのです。
ところが、お客さまからかえってお叱りを受けました。
味が良くても代替品ではお客さまのご期待に応えられないんですね。
戸隠そばを食べに戸隠へいらっしゃる、
その思いにお応えできなければ意味がないわけです。
青木 しかし現実的に地元産のそばだけでまかなえるのですか。
季節によっても味が変わるのでは?
徳武 そこで、戸隠と黒姫のそば農家から、
毎年秋の収穫期に玄そばを1年分買いつけて確保しています。
玄そばは1~2月の氷温期に熟成が始まって甘味が増し、
風味がぐんと深まります。
この時期に全部製粉してしまい、
マイナス20度の冷凍庫で保管することにより、
1年中新そばのおいしさを味わっていただけるのです。
青木 そこまでしておられるとは、驚きです。
徳武 元来「そば切り」というのは、
そば粉を打って、切って、ゆでて、水にさらすという、
あえて手間をかけた「おもてなし」の心の表現なんです。
戸隠独自の「ぼっち盛り」も、
食べやすさに配慮したおもてなしの表現だと私は考えています。
また、「ぼっち」に取り分ける時は、戸隠の澄み切った冷水の中で行い、
地元の竹ザルに盛りつけます。
つまり、そばと一緒に戸隠の水のおいしさもあじわっていただけるのです。
青木 そばのうまさ、冷たい水のうまさ、そして竹ザルの風情・・・
なるほど、まさに戸隠ならではの「おもてなし」が凝縮されているのですね。
「そばみそ」の楽しみ
青木 ところで東京のお客さまに、当店の「そば味噌」がたいへん好評とうかがい、
うれしく思っています。
徳武 東京のそば屋では、
そば味噌や板わさなどを肴に清酒を一杯やり、仕上げにそばを一枚・・・ というのが、昔も今も「粋なそばの味わい方」と言われています。
当店にそば味噌があるのをご覧になって、
感心される方も少なくありませんよ。
青木 戸隠のおもてなしに一役買うことが出来て、ありがたいことです。
今後ともよろしくお願いいたします。
『うずら家プロフィール』
信州そばを代表する「戸隠そば」のふるさととして全国に知られる戸隠で、
先代が創業のそば専門店を営んでいます。
戸隠神社中社の門前、巨大な杉の古木に寄り添うように店舗があり、
地元産「霧下そば」を使ったこだわりの味で、全国にファンを持つ名店です。
長野市戸隠中社3356(中社門前)
TEL026-254-2219
水曜定休・11月末~12月中旬休業
お客さまを訪ねて 第6回
戸隠流 手打ちそば処 うずら家様 長野市戸隠
香り、甘味、コシの強さに定評がある「霧下そば」にこだわり、
戸隠という土地柄に根ざした「もてなしの心」を大切に、
伝統の「戸隠そば」に情熱を注ぐ「うずら家」の徳武社長をお訪ねしました。
(対談中敬称略)
一期一会のおもてなしを大切に
青木(店主)今日もご盛況で何よりです。
社長さん自らお客様を元気にお迎えになる姿勢には、
いつも感心させられます。
店の皆さんの応対も気持ちがいいですね。
徳武社長 ありがとうございます。
(以下徳武)「戸隠そば」を楽しみに、全国からここまでお越しくださるお客さまに
心から喜んでいただきたい一心なのです。
「戸隠そば」の知名度と「戸隠」という場所の恩恵あっての商売だけに、
お客さまとの出会いはまさに一期一会。
ご期待を裏切ってはならない痛感します。
私どもがお客さまと心を通わせられるかどうかで、
ご満足の度合いが変わってくるということを、
スタッフ一同、常々肝に銘じています。
「戸隠そば」への徹底したこだわり
青木 「戸隠そば」へのこだわりをお聞かせください。
徳武 戸隠高原と、隣接する黒姫高原で秋に収穫される
質の良い「霧下そば」だけを使うようにしています。
北海道産のそばも味に遜色なく、新そばを一足早く味わえるため、
以前、地元産の端境期に使ったことがあるのです。
ところが、お客さまからかえってお叱りを受けました。
味が良くても代替品ではお客さまのご期待に応えられないんですね。
戸隠そばを食べに戸隠へいらっしゃる、
その思いにお応えできなければ意味がないわけです。
青木 しかし現実的に地元産のそばだけでまかなえるのですか。
季節によっても味が変わるのでは?
徳武 そこで、戸隠と黒姫のそば農家から、
毎年秋の収穫期に玄そばを1年分買いつけて確保しています。
玄そばは1~2月の氷温期に熟成が始まって甘味が増し、
風味がぐんと深まります。
この時期に全部製粉してしまい、
マイナス20度の冷凍庫で保管することにより、
1年中新そばのおいしさを味わっていただけるのです。
青木 そこまでしておられるとは、驚きです。
徳武 元来「そば切り」というのは、
そば粉を打って、切って、ゆでて、水にさらすという、
あえて手間をかけた「おもてなし」の心の表現なんです。
戸隠独自の「ぼっち盛り」も、
食べやすさに配慮したおもてなしの表現だと私は考えています。
また、「ぼっち」に取り分ける時は、戸隠の澄み切った冷水の中で行い、
地元の竹ザルに盛りつけます。
つまり、そばと一緒に戸隠の水のおいしさもあじわっていただけるのです。
青木 そばのうまさ、冷たい水のうまさ、そして竹ザルの風情・・・
なるほど、まさに戸隠ならではの「おもてなし」が凝縮されているのですね。
「そばみそ」の楽しみ
青木 ところで東京のお客さまに、当店の「そば味噌」がたいへん好評とうかがい、
うれしく思っています。
徳武 東京のそば屋では、
そば味噌や板わさなどを肴に清酒を一杯やり、仕上げにそばを一枚・・・ というのが、昔も今も「粋なそばの味わい方」と言われています。
当店にそば味噌があるのをご覧になって、
感心される方も少なくありませんよ。
青木 戸隠のおもてなしに一役買うことが出来て、ありがたいことです。
今後ともよろしくお願いいたします。
『うずら家プロフィール』
信州そばを代表する「戸隠そば」のふるさととして全国に知られる戸隠で、
先代が創業のそば専門店を営んでいます。
戸隠神社中社の門前、巨大な杉の古木に寄り添うように店舗があり、
地元産「霧下そば」を使ったこだわりの味で、全国にファンを持つ名店です。
長野市戸隠中社3356(中社門前)
TEL026-254-2219
水曜定休・11月末~12月中旬休業