先日、実家に顔を出した時、母が何か話したそうだったので、「遠慮しないで何でも良いから話してごらん。」と言うと、「そうかい・・・。でも、年寄りの話なんか聞きたくないしょ。」と言いつつも、徐々に話は始まりました。
母の実家は会社経営をしていて、広範囲に渡り仕事をし地元でも結構順風満帆な会社でした。でも、そこに行き着くまでには、かなりの苦労があったようです。母は若いころ会社の事務をしていて、先々代（父親）と一緒に汗を流したそうです。
現在は、３代目が事業を受け継ぎ経営をしていますが、経営状態は最悪な状態と聞きます。その状態を危惧しているのか母は私に胸のうちを明かしたのです。
苦労して苦労して大きくした会社が小さくなっていく現実を見て、今は口を挟む立場ではないというもどかしさもあったのでしょう。母は今でいう根っからの起業人なので、今更私にどうすれというわけでもないのですが、会社経営とはどういうものかということを知ってほしかったと思うのです。
詳しい内容は話せませんが、行き着く先は”会社経営とは人と人との信頼関係が重要だ”と母は言います。
”信用なくして会社は成り立たない”・”お金は後からついてくる”が先々代の口癖だったようです。元々、先々代は宮大工だったので、利益よりも良い仕事をするのを求められる立場だったのです。それを母は私に伝えたかったのではないでしょうか。
延々と４時間に渡り、母は話しました。私は「そうだね。」と時折相槌を打ちながら、じっくりとその話を聞きました。
母は「今日は私の話を聞いてくれてありがとうね。さっぱりしたよ。」と言い、すっきりした顔になりました。
このブログを読まれている方にも、たまには年寄りの話を煙たがらず、じっくり聞き役に徹して話を聞いてあげることをお勧めします。
現在、うちの姉もテナントを借りてそば屋を営んでおります。
昨年より、そのショッピングセンターの大家さんが、俗に言う「デベロッパー」になり、開発を進めています。
魅力的なショッピングセンターにして頂くことは有り難いのですが、その手段が「嘘」「でまかせ」「違法」などめちゃくちゃです。
不信感をもち、撤退するテナントさんも出てくる始末。
リモデルをする際、うちを含め、不当な費用負担を求められました。
法律に素人の私どもは始めのうちは納得せざるを得ないものかと思っておりましたが、あることがきっかけで弁護士さんに仲裁に入って頂きました。
そうしたところ、ほとんど出ないはずだった休業中の補償や他のテナントさんの不当な費用負担も無くなりました。
どのデベロッパーも同じだとは言いませんが、口では「テナントさんを第１に考えて」と言いながら、素人を言いくるめようとする言動に激怒してしまいました。
大家もテナントも信頼関係が大事であると思います。
昨今の投資家の為の経済、という風潮に危惧します。
えいじ
私はデベロッパーというものは、最終的に自己利益を追求する分野と解釈しています。その為には、平気で人の心を踏みにじる行為を仕掛けてくる人も見受けます。本当に素人では太刀打ち出来ないので、その分野に長けている立場のプロを仲裁に入れるのが得策と私も思います。
また、現在の政治・経済界は何か目標を一つにして国民の為の政策を打ち出す傾向が見受けられません。非常に悲しいことです。
政治家も保守的に縮じこまり、リーダーシップを発揮できる人材がいません。私もこれから日本はどこへ行くのだろうと危惧しています。