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SuperDryな一徹の徒然草

自称・アサヒビール・スーパードライのアンバサダー 見たり、聴いたり、触ったり、歩いたり、走ったり。呑む他に暇なしの徒然草

等身大

2012-10-22 08:47:55 | アサヒビール
「夢は正夢」が、プロ野球・北海道日本ハムの栗山英樹監督の座右の銘。就任1年目でリーグ優勝に導き、CS戦でも無敗で日本シリーズの進出を決め、一つの夢を正夢にした。「僕は何もしていません。コーチが全部やってくれました」。フロント、スタッフにも感謝の言葉を。選手も含め、一体感のある、総力戦の勝利だ。プロ選手は、実力が全ての厳しい“生存競争”を生きている。それは指導者も同じ。指導者が選手を見極めるように、選手も指導者を見ている。采配に説得力がなければ、選手に見切られ、チームの 団結はうわべだけのものになる。栗山監督は決して名選手だったわけでもなく、コーチの経験さえなかった。それでもチームを団結させ、優勝を果たした鍵は 「等身大」に徹したことにあると思える。「感動を推進力に」と言い、「毎試合、どこかで泣いていた」と振り返る姿に、それを感じた。対話と気配りで、一人一人と信頼関係を築いていった。自分を自分以上に見せようという気持ちは、焦りとなり、見る目を曇らせる。「一生懸命で、健気な姿勢に、人は、世代を超えて共感する」だから「ありのままの自分でいい」と。リーダーの「夢」に対する真っすぐな思い。ここに団結の源があることを学んだ。

本日の読書:1/1,778冊目 心が折れそうなときキミを救う言葉 ひすいこうたろう・柴田エリー ソフトバンククリエイティブ
心が折れそうなときキミを救う言葉 (ソフトバンク文庫)心が折れそうなときキミを救う言葉 (ソフトバンク文庫)
価格:¥ 699(税込)
発売日:2012-07-20




2012-10-19 13:04:46 | アサヒビール
私の家族も阪神大震災被災経験を持つ。人は皆、心に深く焼き付く情景を持っている。たとえ、二度と目にすることはできなくても、心の奥底にずっと生き続ける情景が。阪神大震災発生時、老いた岳父・義母・義妹の元へ被災で盛り上がった道路を掛け分けながら飛んで行った。幸い近くの体育館に避難して事なきを得ていた。地震から翌春には3世代住宅を建てて今に至っている。新居を建ててくれた建築会社の担当者には何かとお世話になった。しばし、彼の話を聞かせてもらった。語らいのうち、そう痛感させられた。彼もの大震災で自宅を失い、避難先のマンションに落ち着いた。だが、心が落ち着かない。何か物足りない。家族と一 緒に考え、至った結論は「家の中に柱や梁が見えないから」ということだった。壮年の自宅は4世代にわたって住んできた古い民家だった。日ごろ特別に意識することはなかったが、この柱、あの梁が〝わが家を守り、支えてくれている〟と感じながらの暮らしが、家族の原風景だった。彼は決意した。〝俺自身が 「柱」になろう。復興を目指して進む家族を守り支える「柱」に〟と。避難早々、復旧工事に関わる職に就いた。以前に倍する情熱で取り組んだ。家族もそれに続いた。避難先で出会った人々は、そんな一家に、逆に励まされたという。「藁千本あっても柱にならぬ」というが、反対に、固い決意に 立つ一人がいれば、そこから家族へ、地域へ、困難に立ち向かう勇気が広がる。柱と立った彼の雄姿は周りの人々の心に焼き付いて、いつまでも残るに違いない。

本日の読書:1/1,775冊目 シルクロード紀行 読売新聞社大阪本社・奈良国立博物館 ミネルヴァ書房
シルクロード紀行: 正倉院へとつづく道シルクロード紀行: 正倉院へとつづく道
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2012-06-08



賢者の贈り物

2012-10-17 09:01:09 | アサヒビール
私の仕事は販促や企業のギフトを扱う。かつて大手ギフト商社がCMでギフト、いわゆる贈り物を贈る、贈られる人間の真心をある逸話を取り上げた。低価格のバラまき商材でも企業の真心が伝わるものと高額な景品であってもそうでないものもある。世の中には、目に見える宝と、見えない宝がある。その中で最も美しい宝は、やはり〝人の心〟。オー・ヘンリーの名作『賢者のおくりもの』(矢川澄子訳、冨 山房)を読み、つくづくそう感じる。物語では、貧しい夫妻が贈り物を交換する。妻は自分の髪を売ったお金で、夫の懐中時計に付ける鎖を買う。ところが夫は 懐中時計を手放し、妻のために櫛を買う。それぞれ役に立たない物になってしまったが、2人は幸福をかみしめる。相手を思う心が、互いの胸に届いたからだろう。私たちの社会生活も、いわば〝真心〟を贈る営みといえよう。一人の幸福に思いを巡らせ、悩み、祈り、励ましていく。その中で、自身の心が磨かれ、豊かにな る。心が豊かになるからこそ、人生も豊かになる。この物語を通し、人生の真実を知る。「物やお金は、『自分しだい』で、『心しだい』で、善にも悪にもなる」『心の大富豪』こそ一番幸せと思う。対話の秋。あの友、この友へ、勇気と希望を送る語らいを広げている。それこそが、自他共に幸福に輝かせる、最高の「賢者の贈り物」だから。

本日の読書:1/1,773冊目 松井秀喜 試練を力に変えて5打席連続敬遠20年目の真実 松下茂典著 ベースボールマガジン社
松井秀喜 試練を力に変えて―5打席連続敬遠 20年目の真実松井秀喜 試練を力に変えて―5打席連続敬遠 20年目の真実
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-08



絆 

2012-10-15 08:49:38 | アサヒビール
「友だちより家族が大切」が86%。これは、博報堂生活総合研究所が首都圏の小・中学生にアンケートした結果で、07年比5ポイント増と伝えている。先月、沖縄・南城市の奥武島で、5世代約240人の嶺井家一族が県内外から集い、親子リレーなどを行う“オリンピック”が開かれ、話題を呼んだ。「親族の絆 を強めたい」と、16年前から始まった大会は今年で5回目。オリンピックに合わせて4年に1度開催している。大会の実行委員長を務めた壮年。これまで、婿の立場もあって、嫁方の親せきに、なじむことができなかった。そのため、親せきから「実行委員長に」との声が上がった。彼は、戸惑いながらも引き受けることに。終わってみれば、「多くの親せきと心を結ぶことができた」と。心配は喜びに変わり、“一歩踏み出す大切さ”を心に刻んだ。震災以降、より身近な「絆」を大切にする心が広がっている。アンケートの結果も、その表れか。絆を強くするとともに、「新たに結ぶ」行動も起こしたい。それが自分を、さらに 社会を変えていく。「人のためにと行動を起こすことによって、自らの苦悩は前進へのエネルギーに変わる」と先哲は語っている。一歩踏み出す勇気を 奮い起こすことだ。

本日の読書:1/1,771冊目 財政支出ゼロで220億円の新庁舎を建てる 豊島区の行改革と驚異の資産活用術 溝口偵三 めるくま~る
財政支出ゼロで220億円の新庁舎を建てる 豊島区の行財政改革と驚異の資産活用術財政支出ゼロで220億円の新庁舎を建てる 豊島区の行財政改革と驚異の資産活用術
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2012-08-01



教育の理念

2012-10-12 08:30:14 | アサヒビール
米国の実業家ジョンズ・ホプキンス氏は、大学設立と病院建設に多額の寄付をした。資金を無駄にしないため、僅か運賃5セントの電車にさえ乗らなかった氏に“ケチ”との悪評も。ある銀行家が親切心から“お年だし、遠出される際は、せめて電車を利用したら”と勧めた。それに対して氏は“いまだ大事業がある”と2回、独り言のように繰り返したという。(新渡戸稲造著『逆境を越えてゆく者へ』実業之日本社)氏の事業の眼目は建物ではなく、建物が育む人材にこそあったに違いない。氏の名を冠した大学からはノーベル賞受賞者も多数、誕生している。大学を含め、あらゆる組織が生き残りをかけ、時代の変化に対応している。それは必要だが、変化の荒波を越え、連綿と続く事業には、必ずといっていいほど創立の熱い魂と、それを継ごうとする精神が息づいているものだ。「ハーバードの精神 は“奉仕”の一語に尽きる」と同大学のエリオット学長は語っている。民衆に奉仕し、民衆の側に立つ人材を育てる。これからの日本人教育の理念にも通じる至言。創立者が爪に灯を灯す思いで蓄えで設立した学府。創立の心を継ぎ、民衆貢献の大活躍をしていく教育を期待せずにはいられない。

本日の読書:1/1,769冊目 ねんきん生活 月15万で幸せに暮らす 夏木立号 主婦と生活社
ねんきん生活。 入門編―月15万円で幸せに暮らす (別冊すてきな奥さん)ねんきん生活。 入門編―月15万円で幸せに暮らす (別冊すてきな奥さん)
価格:¥ 980(税込)
発売日:2010-02