goo blog サービス終了のお知らせ 

SuperDryな一徹の徒然草

自称・アサヒビール・スーパードライのアンバサダー 見たり、聴いたり、触ったり、歩いたり、走ったり。呑む他に暇なしの徒然草

老人ばかりの企業軍団・コウレイシャ

2010-06-16 17:44:00 | 社会
高齢者の間違いではない。定年を迎えた人材ばかりの派遣会社の名前が高齢社と言います。上田社長は自らパーキンソン病になりながらも「高齢者に働く場と生きがいを届けたい」と日夜奮闘されています。急速に高齢化が進む日本で、高齢者に嫌われる会社に未来はありません。

高齢者に優しい商品、サービス、人材活用をしていかなければ、会社自体も存続できない時代になっています。高齢社は、経常利益の三割を社員に還元するやさしい小さな会社。世界一誇りにしたい会社です。上田社長の「社員中心主義」は戦後の混乱で父親が失職し家族が大きな犠牲を払ったことから生まれました。企業はリストラをしてはいけない信念を持っています。強者のみが生きていける風潮の日本。弱者にたった社会構築の再生が求められています。

高齢社の稼働率は70%を優に超えています。大手の派遣会社のそれは15%未満です。規模拡大のために登録社員数をむやみに増やしているからです。東京ガス出身の上田社長はやがて子会社を建て直し、さらに協力会社の再建もしました。その経験から自分が持っている技術や経験を活かして企業や社会の活動に寄与し、対価として賃金を得る行為は、人が社会と関わる原点です。就労は週に三日以内。月収はざっと8万~10万程度。夕方には業務を終えた社員が続々と高齢社に集まります。お目当ては会社にあるビールや飲料。会社の応接室が解放されわいわいがやがやと一日の報告を語り合って切磋琢磨されるのです。小さくても構わない。人が生き生き働ける職場ならと感じます。

本日の読書:1/797冊目 高杉晋吾著 谷間の虚構 八ツ場ダム 三五館


若い力

2010-06-14 18:29:00 | 社会
その国が発展するかどうか。ジャーナリストの池上彰氏には、自分なりの“見方”がある。街に大きな書店があり、そこに若者が大勢いるかどうかだ、という。「知らないと恥をかく世界の大問題(角川SSC新書)」昨年、中国・青島で、その光景を目の当たりにした。客足の少ない真昼の土産物屋では、店番の若者が貪るように読書していた。同じく北京でも、巨大書店の進出が相次ぎ、群がるほどの込みようだった。豊かな“人的資源”は、発展の原動力になる、と池上氏。

国だけではない。あらゆる組織の発展の力となるのが、若い力だ。時代と社会の行き詰まりの根底にあるのは、「人材の欠乏」と先哲は喝破している。自ら鍛えの青春に挑む青年が躍り出なくてはならない。

大事なことは、青年は待っているだけでは育たないということだ。一人ひとりと直接、会い、語り、励まし、ともに悩みを乗り越えていく中でしか、人は育たないと思う。そして、育てた人にも、人間としての力が磨かれると思う。未来を開く鍵は、こうした人間育成の繰り返しにあることを感じます。


本日の読書:1/795冊目 三住友朗著 コワ~い土地の話 宝島SUGOI文庫


大関・魁皇

2010-05-31 17:58:00 | 社会
入門の同期には貴乃花や若乃花、曙らのスター力士がいた。華々しく活躍する彼らを横目に、地道に稽古に励んできた。怪我も多く、引退の危機は幾たびも。その度に気力で乗り越え、37歳の今も土俵に上がり続けている。その心境を魁皇は「現役でいる以上は、現状維持は停滞」「目の前の一日一番をどうやって戦うか。そのことしか考えていない」(「怪力」ベースボール・マガジン社)

今年の夏場所千秋楽で琴欧州を破り、通産1,000勝を達成した。元横綱・千代の富士以来、史上二人目の快挙。1,000勝の勝星は、努力と執念で積み重ねてきたものだ。置かれた状況がどんなに厳しくても「進まざるは退転」との決意で毎日、勝ち進むことの大切さを教えられる。きょうの一日の戦いに全力で挑む。日々、挑戦と前進を続ける人に、必ず「勝利の栄冠」は輝く。


本日の読書:1/781 池上 彰著 これで世の中がわかる ニュースの基礎の基礎 大和書房


2チャンネル

2010-05-20 17:50:00 | 社会
2チャンネルはWebの投稿サイトです。もっぱら企業の非人道的な処遇についての投稿が多いのが特徴です。2チャンネルが立ち上がった時は誹謗・中傷が満載でしたが投稿する人間の登録が必要になって投稿者も倫理規定すれすれの賢い表現が多くなっています。

新規顧客で取引を開始するに当たって、ある企業のホームページを閲覧しようと検索したらその企業の2チャンネルがありました。新規事業の失敗・得意先企業の倒産などで業績が低迷して結果、従業員の不当な解雇や仕入れ先企業に対する卑劣な行為を暴露していました。この企業のホームページを検索すると上位にこの2チャンネルがあります。

というより2チャンネルに投稿が多くなるとその企業名が連呼され続けているのと同じ状況になるのでSEO対策と同じ機能が働きます。その企業のホームページより検索エンジンではトップに上がることも十分に考えられます。この企業としてはこの2チャンネルの存在と検索エンジンが疎ましいことでしょう。検索したら2チャンネルで自社のホームページ以外から企業内容が暴露されるなんて苦痛以外の何物でもありません。

まだ閲覧していませんが中小企業庁の下請け駆け込み寺に駆け込み、訴えられる下請けイジメ会社トップ10とかいう2チャンネルもあるそうです。個人情報保護法が実施されて以来、企業のコンプラアライアンス(法令順守)如何で2チャンネルに投稿される企業が増加傾向にあるそうです。新規取引をするか否かに躊躇しています。

本日の読書:1/770冊目 最相葉月著 星 新一1001話を作った人 下巻 新潮文庫


落とし穴

2010-05-19 17:45:00 | 社会
新聞やテレビが取り上げる事件で多いのがもうあと数ヶ月で定年を迎える成人が痴漢事件、横領事件。刑事事件になると厳しい社会的制裁が待っている。本人はともかく家族の悲惨さは余りあるだろうと考えてしまう。たいてい犯人像を浮かび上がらすインタビューで「とてもそんなことをする人ではない」のコメントも聞く。サラリーマンは仕事のスキルよりも組織の従属性に重きが置かれます。軽微な欠陥を彼らは引きずってきたのかと考えてしまいます。営業職ではやはり誰もが同等の力量やレベルが求められます。どんぐりの背比べがいいのか・悪いのか分かりませんが組織を統括する経営者はこの手法を多用します。仕入先・得意先で数々の退職者を見送ってきました。不作為を働いて解雇される人々も見てきました。その度に我が教訓として肝に銘ずることもあり、人生の悲哀を感じたりします。しかし、大切な家族を傷つけるこういった行為をみると悲しくなります。歳を重ねるごとに落とし穴は地雷源のように無数にあるのでしょうか?

本日の読書:1/769冊目 最相葉月著 星 新一1001話を作った人 上巻 新潮文庫