洞窟探検家・吉田勝次の足跡!

探検家・吉田勝次が日常の小さな出来事から世界各地での未踏の探検活動をレポートします!ときどきアホですがお許しを♪

遺体発見~洞窟の底から引き揚げ~

2010年08月05日 21時29分58秒 | Weblog
JETレスキュー 洞窟救助装備専用車両 通称 「アーク」が動いた。


事の発端は
ある洞窟を探検中、 JETメンバーが遺体を発見。
確認するためにその日のうちに きちんと確認するために再入洞!
死後2,3年以上は経過しているだろうと確認。。。
その日のうちに警察に通報した。
警察との協議で 正式に依頼されて「確認、検証、引き揚げ」をお手伝いすることになった。
現場の状況としては人ひとりがやって通れる通路で油断すると5~8m墜落してしまう横穴を
通り、竪穴で脆い微妙な落盤地帯を降りて洞窟の底にたどり着き、横移動するとそこに遺体がある。
最大の難問は人ひとりが何とか通過できる通路が直角に折れ曲がっているところを
遺体を損傷させないように通過させることであった。

JETはこれまで有事の際に備えて毎月、欠かさず洞窟レスキュー訓練を行ってきた。
横穴搬送から引き揚げ~竪穴搬送までありとあらゆる場面を想定して訓練してきた。
それは自分自身と仲間を助けるための活動でした。
しかし今、生存していない人を引き上げることになろうとは。。。
俺たちにとっては想定外の活動だと思うが人道的な判断をするべき!
そして亡くなっていた方と遺族の方のことを考えると俺たちでお役に立てるなら。。。ということで
JET精鋭部隊6名が集結した!

今回の任務は2日間で完結される。
 
搬送用の装備を手際良く アークから出して分担してパッキング!



山の上にある洞口まで装備を担ぎあげる~





現場に到着!
さすが警察官!機敏に動く~

とにかく狭い!
狭いが油断すると5~8m 墜落する。。。
まずは検視官が安全に通過できるように岩盤にアンカーを打ちこんでトラバースラインを張る~





狭い空間で確実に引き揚げ~搬送用の固定ロープを設置する~



これは訓練じゃない!実戦だ!!!

竪穴部分の30m引き上げるための引き揚げシステムを設置~
手際良く 隊員がひとつになって動いていく~~~
ミスがあってならない!!!


まず初日は検視官を遺体のある場所まで安全にサポートすることが任務~
それからいろいろな難関をクリアして遺体を損傷しないように搬送するために
警察の方と全員で協議~
最良だという方法を決めて 引き上げるための準備で初日の活動を終了!
2日目の日程は引き揚げと搬送だけに充てる。




初日の予定を慎重にすすめて 完了~撤収~
明日は朝から2日目の任務を進める~~~



2日目~
朝から山の上の洞口まで装備の運搬~~~
さすが警察官! パワフルです!



装備を装着!
順番に洞窟に入っ行く~~~






引き揚げシステムで安全にゆっくり引き上げていく~
ミスは許されない!
全員が緊張して搬送する~~~




最大の難関!直角の狭道は 事前に警察官の精鋭の方たちが掘ってくれていたので
以前よりかは通過しやすくなっていた。
でも最後の洞口は一番狭くなっていて 苦労して引き揚げに成功!!!
みんな喜びで歓喜があがった!
不謹慎なところはあるかもしれないけど ここにいる全員が1つになって
亡くなった方のために頑張った!それだけだった!!!

俺たちは探検家!
普通の人から見ればいつ死ぬかもしれない危ない事をやっていると思われやすい。
しかし!俺たちは死ぬために探検してるんじゃない!
まだ誰も行ったことのないすごい世界を見つけるために探検しているんだ!
本当に生きるために生きるという真実を見つけるために探検しているんだ!
ぶれないものがそこにあるんです♪

青く晴れた空の下!みんなの笑う顔は泥だらけだったけど。。。
少しかっこよかったんじゃないかな。。。 ←寒い?



おまけの写真!
ギョニは数時間におよぶ 重作業でトイレを我慢したのかな?
「おまえ~本当にちびったのか?」
えぇ~~~これは~未確認としておこう。。。。。

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2 コメント

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お世話になりました。 (参加者2号)
2010-09-03 18:50:51
当日は大変お世話になりました。その後も今日までいろいろお手数でした。感謝状くらいしかお礼が出来ず申し訳ない気持ちです。
皆さんのチームワークの良さのおかげで、当日は大変な作業もあっという間の出来事でした。
JET隊員は素晴らしい!
洞窟内での状況を捜査する皆さんを見て捜査員以上に捜査センスがあると感じることもあり、当たり前ですが探検家だな~と思いました。
本来はこういった場でコメントすることは好ましくないですが、本当にご協力ありがとうございました。

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書き込みありがとうございました♪ (ごりお)
2010-09-05 23:30:34
そしてお疲れ様でした
本来、こちらこそブログでアップするようなことではないかもしれませんが私達の足跡として残しました。
驚いたのは遺族の方がこのブログの写真をみてある程度のことを理解していただいたということです。
これまで私達は洞窟という特殊な環境での事故を想定してレスキュー訓練に力を入れてきました。
自分と仲間を助けるために充実した装備と技術的なスキルアップに努めてきました。
今回、発見してから試行錯誤の連続で現場での判断、実行のむずかしさ、そしてチームワークの大切さを再認識することができました。
洞窟探検家としての自らの活動に必要な技術がこのように社会貢献できたことは正直、想定外のことでした。
お役に立ててメンバー一同、大変喜んでいます。また感謝状までいただいて恐縮です!
また何かお役に立てることがありましたら遠慮なくご連絡ください。

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