今日は近辺の断層を見て回った。
まずは、網野庁舎にある高精度地震計。地下150mのところに設置してあるらしいが、見えるのはその地上部の建物だけ。地震計の波は突然上下にぶれるものを連想するが、実際の観測では地震波だけでなく台風の波による地盤の揺れなども記録されるようだ。もちろんその揺れを表す波はゆったりとした波になるとのこと。また、原因不明の波もあるようだ。
2つ目は市内の中学校に設置してあるGPS観測基準点のピラーの見学。全国約1200か所に設置してあり、これら相互の位置関係を衛星を利用して常時観測している。これはそれぞれの基準点の相対的な位置関係を知ることができる。これにより地震の前後でどれだけ地面が移動したかを知ることができる。
3つ目は丹後震災のときにあらわれた断層の見学。震災後の調査で上下にやく60㎝、左に約275㎝ずれていることがわかった。
上下約60センチ、左やく275㎝のずれがわかる
4つ目は、今からやく2万年ほど前に数回にわたってずれた断層。これは約200m(200㎝ではない)のずれが航空写真の地形からわかり、トレンチ調査の結果少なくとも4回のずれがあったことが知られている。
どちらも同じ写真。色の薄い部分は田んぼ、濃い部分は山。魚の背骨のような縦の線をよく見ると道路が見える。写真では細い道路だが実際は大型トラックが苦もなくすれ違えるほどの大きな道路である。右の写真は折れまがっているところがわかるように線を入れてみた。左右を見比べると面白い。