9月8日は久美浜町から網野町にかけての現地研修
回ったのは、久美浜町本願寺→如意寺→兜山周辺→網野町磯→琴引浜
面白いところはたくさんあるが、
網野町七竜峠から見た久美浜の小天橋の眺めは、天橋立を連想させる景色だった。
写真右側の海が日本海、左側の海が久美浜湾
そのあと、静神社を経由して琴引浜へ
琴引浜では地域のガイドさんの話を聞きながら鳴き砂の実験をした。
実験1:浜の入り口の砂と浜の砂を2本のペットボトルに入れ、浜にある温泉のお湯を入れて混ぜた。すると、浜の入り口の砂が入っている方は濁ったが浜の砂が入った方はあまり水が濁らなかった。
実験1:向かって左側は濁りがほとんどない。右側は良く濁っている。
もちろん、左の砂は良くなく砂である。
実験2:
コップに砂を入れ良く鳴くことを確かめた後、そのコップにタバコの少し灰を入れると、とたんに砂が鳴かなくなった。
拡大してどのくらい見えるか分からないが、これは琴引浜の砂である。1粒1粒を丁寧にみると砂のほとんどが丸く磨かれた石英の粒であることがわかる。これら1粒1粒が共鳴し合って砂が鳴くのだが、煙草の灰が共鳴を妨げるため鳴かなくなるとのことであった。
この実験の後、煙草の灰を入れた砂はガイドさんが持ち帰り丁寧に洗うとのことであった。そういう小さなことにまで気配りをする気持ちと努力が浜を守っているのだと知らされた思いがした。
この写真には微小貝と呼ばれる1mm~5mmくらいの小さな貝が写っている。ここはこれだけ小さくデリケートな貝も生息できるほどきれいな浜である。なお、写っているペンは大きなマジックではなく手のひらサイズの蛍光ペンである。
昨日までは台風12号の影響で浜一帯が漂着物の山だったらしいが、地区の人がその打ち上げられたゴミを片づけていたおかげで普通に歩いていても「キュッキュッ」と良く鳴く浜に戻っていた。
このように地域の人が中心となり、きれいな浜が維持されているのだということを改めて感じさせられた琴引浜であった。