正倉院展
昨日の轍は踏むまいと、8時半ホテルを出発。まずは国立博物館近くで駐車場を確保。
正倉院展は20分待ちだが、開場直後だけに去年より待ち時間は少なかった。
第一展示場を見てから、次の展示場に行った。すると、琵琶のような弦楽器が目に入った。本体部分に囲碁を打っている絵が描かれたいる。「囲碁」と関わりがあるとすぐに目がいってしまう。(((^_^;)
見とれていると、その横に今年のメインの「鳥毛立女屏風」があった。列ができている。列の最後尾を探すと、すでに100人以上の人の列ができていた。第一展示を後回しにしてでも最初に並んだ方がよかったようだ。列の移動に合わせて近くの展示を見ていた。
大きな靴があった。何と聖武天皇が履いていた靴らしい。1300年前の靴が目の前にある。毎年驚かされる。
「鳥毛立女屏風」は6面中4面が展示されていた。残りの2面は今東京の博物館に展示されている。
ぼっちゃりとした面立ち、当時の美人画だろう。
また、ガラス製の水差しはイラン周辺でつくられたといわれているシルクロードを感じさせるものだった。
(写真は奈良国立博物館のHPより)
正倉院展を見終わって12時前。少し疲れたので食事の前に抹茶を一服。
お茶席の入り口には、法華寺御流の生け花がある。光明皇后の創始によるものとの説明があった。正倉院展にふさわしい生け花だ。
うまい!
売店で今年の記念品として「鳥毛立女屏風」と「」を、今年は一緒に来れなかった甥っ子にも「鳥毛立女屏風」を買った。昼食は博物館を出て、近くの食堂に入った。
昼食後は、久しぶりに中宮寺の菩薩様に会いに行こうかとも思ったが、少し遠いので、興福寺北円堂の特別公開を見ることにした。数年前に始まった中金堂の工事は年々進んでいる。新しくなった中金堂を見たいので、あと4年、健康に留意し生活しなければ。
その後、奈良まちを散策した。民家に囲まれて頭塔があるのは、いつ見ても面白い。
アンバランスの魅力だ。
17時頃駐車場に帰ったら、万歩計が2万歩を示していた。
勤務先の土産は鹿煎餅、と言っても人間用に作られたものだが、割りと旨かった。
本来なら、ここで帰宅となるのだが、アクシデントがあり帰宅まで5時間かかってしまった。
予定を全て終え、帰路に就いたのが17時過ぎ。夕食には少し早いのでマーケスまで行くことにした。八幡で高速を下りたとき、時々行く時々行く蕎麦屋さんで夕食を食べることにした。
結果論だが、予定通りマーケスまで急ぐべきだった。
夕食を食べ、再び高速に乗り、マーケスで休憩。
ここまでは問題はなかったのだが、須知の三叉路で和知インターのある方ではなく一般道の福知山行きをナビが案内していた。「あれ?いつもは和知インターの方へ案内するのに、変だな」と思いながら、ナビを無視して和知インターへ向かった。
20時頃、和知インターに着いた。なんと夜間工事のため高速進入禁止になっているではないか。あと30分か1時間早く来ていれば高速に乗れたのではないか、綾部のインターで乗れるかな、などと考えながら、一般道を走った。
綾部に着いたが、高速はあきらめて福知山に抜けることにした。しかし、どこで道を間違えたか気づいたら大江町に向かっていた。が、この前の台風で由良川を渡ることができない。ぐるっと回り道をしてやっとの思いで由良川を渡り与謝峠への分岐点に差し掛かった。
このまま与謝峠に向かえばあと1.5時間だったのだが、ここまで来れば高速も乗れるかもしれないと思ったのが、過ちに追い打ちをかけることになった。大江のインターに行くと全て通行止め。あ~あ。
こうなると、回り道だが大江町から与謝へ抜けるしかない。しかし、山越え。
この山越えが大変だった。道幅は狭く曲がりくねっている。さらにシカやイノシシが我が物顔で走り回っている。車を見ても逃げずにこちらの様子をうかがっている。(^^ゞ
危うくシカの親子とぶつかりそうになっても、車の前から逃げ去ることなくこちらを見ている。しばらくすると車の前をのんびりと走り始め、しばらくランデブー。
2枚目の影はイノシシ。 3枚目は小鹿とランデブー
そんなこんなで大通りへ出て、家に帰ったのは23時頃になっていた。
今回は出発から帰宅まで、トラブル続きの今までにない旅行だった。
たまにはこんな旅行も楽しいものだ。
完 (^0_0^)