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転生の宴

アヴァロンの鍵対戦会「一番槍選手権」を主催するNishiのブログ。最近はDIVAとDBACのプレイが多めです。

みなも第10回大会レポート(予選1回戦レポート)

2008-06-01 03:03:19 | 大会
昨日は午後から川崎入り。
MIRAさんを誘ってみたのですがその姿は無し。
どうやら雨の為に都内で引き返した様です。

結局この日はアヴァロンを2回、
サイキック5を1回だけやって終了となりました。
ちなみにアヴァロンは筐体1台が稼動停止となり、
サイキック5は「全面オールゴールド、シークレット全取り、マジカル100万点取り」の「グランドスラム」を達成。
実は更に「ノーミス」の付いた「スーパーグランドスラム」が懸かっていたのですが、
最後の最後で蛍光灯に後ろを突かれて終了。
色々悔いの残るプレイとなりました。

そんな訳でようやくみなもの大会の試合レポートが出来たので、
ひとまず公開してみます。
今回は大会でも非常に珍しい結果となった試合です。

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去る5月25日、
クラブセガ港北、通称「みなも」にて、
「第10回」となる月例競技会が行なわれた。
「ルカ必須、ケルピー業火メイパラ禁止」というレギュレーションの中、
参加したプレイヤーは16名。
地元勢だけでなく関東方面の大会ではお馴染みの千葉勢に、
かつて「ドラゴンロード」で名を馳せていた元藤沢勢も加わり、
記念すべき第10回大会優勝の名誉を賭けた戦いが繰り広げられたのだった。

今回はその試合の中から、
予選第1試合の様子をお送りしよう。
実はこの試合、競技会では非常に珍しい結果となったのである。

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予選第1試合(セト、ミズシロ火澄、Luca、漢バアトル)

神奈川方面での大会経験が豊富なセト、漢バァトルに、
みなも大会は初というミズシロ火澄、Lucaが挑んだこの試合。
特に「元藤沢勢」であるLucaはアヴァロンに関しては1年以上のブランクがあるとのこと。
「リハビリ」を兼ねた戦いとなるのは確実だろう。

戦前の予想ではみなもでの優勝経験を持つ漢バアトルが優勢と思われたこの組み合わせ、
しかし試合は予想外の方向に展開してゆくのである。

<<<試合開始>>>

マップは博物館(夕方)、北東スタート。
天女の羽衣の無い中、鍵を取りに行ったのはセト。
これを見た漢バアトルはセラフィー・ルカ+白で祠待ち、
残りの2人は祠横という立ち上がり。

さて鍵を取って祠を獲りたいセトだが、
祠周りはLucaの配置したユキ・ダルマン、
そして2体のリッチーに塞がれていたのだった。
実はこのリッチー2体が試合を劇的な結果に導くのだがそれはさておき、
祠への移動と祠待ちへのソリューションを見出せなかったセトはジグラで歩いた後、
レックスセーバーを配置してターンエンド。
この時点で誰もが祠1つを争う泥試合を確信したことだろう。

そして迎えたチェイサーターン。
ジグラの能力で手札が黄3青1緑1白1となったセトに対し、
只一人攻め込んだのは先程リッチーを配置していたLuca。
その侵略は――早くも出た、今大会の必須カード、セラフィー・ルカだ。
リッチーの効果で耐久値が21となった――攻撃値17のレックスセーバーの支援AIに耐える数値だ――聖天使を前にセトは魔鏡で抵抗してみるが、
Lucaの支援アンデッドソードが不運な古代恐竜を打ち砕いたのだった。

これで動揺したのが前ターンのうちに祠待ちをしていた漢バアトル。
幸いにも祠から2マス離れていた為に「最悪の」シナリオは避けられたものの、
Lucaの侵略に対処できなければ致命傷になりかねない展開だ。
そしてLucaのホルダーターン、
まずは漢バアトルと位置を入れ替え、
その後エレフォートで祠に突撃してセラフィー・ルカの耐久値を13に。
そしてその侵略モンスターは――耐久値17のユニコーン。
そう、Lucaのデッキはリッチーで耐久値を上げたユニコーンで攻守をこなす、
「ユニコーンデッキ」だったのだ。
そして戦闘が始まる。

Lucaの支援、クマゴロウ。
手札青2白1の漢バアトルの支援、トットー。
戦闘は確率に委ねられ、その結果――避けは発動せず。
これでLucaは祠1つを獲得。
更に手札に白2枚を残すというほぼベストの展開を勝ち得たのだった。

これで動揺してしまったのか、
先程鍵を奪われてしまったセトは、
無支援のカルト・ホールでLucaに攻め込んでしまう。
基本値ならばいくらでも吸い取ってしまうユニコーンが相手では、
カルト・ホールは単なる自爆装置に過ぎないのだ。
これに追い討ちをかける様にLucaの支援、硬気功が突き刺さり、
セトは早くもライフアウトを喫してしまったのだった。

その頃「入れ替え」を食らった漢バアトルは位置が悪かったか身動きが取れず立ち往生。
ミズシロは何と「機械の翼」を唱えながら先回り、
バルキリー+黄で祠待ちを敢行。
序盤の出遅れを取り戻そうという構えだ。

この守りに対し、鍵を守り通したLucaは真直ぐ祠へ。
侵略モンスターは、またしてもユニコーン。
そして支援が表示された時、ギャラリーから歓声が上がる――何と「特性侵食」だったのだ。
これで攻撃値+12と先制を得たユニコーンがミズシロの支援ビーパを貫き、
Lucaは何と試合開始から10分も経たずに、
祠2タテを決めてしまったのだった。

何とかしてLucaの独走に歯止めをかけたいチェイサーターン。
しかしライフ損失の重なった漢バアトルはここでライフアウトし、
祠で守りを固めたいセトも移動面で厳しいのか、
祠待ち体勢に入ることが出来ない。
そして唯一Lucaに侵略を挑んだのが、
先程の戦闘での雪辱を果たしたいミズシロ。
そのミズシロの侵略、サルヴェージ+縛りの呪いに対し、
手札が青1枚のLucaの支援は無くて勝負あり――

――と思われた直後、
悲鳴を上げたのはミズシロの方だった。
そう、開幕でLucaが配置した2体のリッチーがまだ生き残っており、
ユニコーンの耐久値が17になっていたのだ。
そしてサルヴェージの基本攻撃値は、
ユニコーンの能力で10になる――。

10+6=16。

かくしてミズシロは一度として鍵に触れることなくライフアウトとなり、
Lucaは悠々と無人の祠へ。
試合開始からわずか10分強で、
入城を決めてしまったのだった。

<<<試合終了>>>

序盤の立ち回りから祠1つを争う泥試合となると思われたこの試合、
終わってみればLucaが他プレイヤーを全く寄せ付けず、
祠3タテで入城という結果となった。

この試合の決め手となったのは、
Lucaのブランクを感じさせないプレイスキルもそうだが、
「ユニコーン」という大会では余り見慣れないデッキによって、
「分からん殺し」が決まったことが大きかっただろう。
特にカルト・ホールの育成メインで参戦したセトにとっては、
まさに「地雷」というべきデッキだったに違いない。
ともあれ「初出場こそ要注意」という言葉を実感させる試合であった。