るりなさんが文字起こししてくださいました!
いつもありがとうございます!
***************
太一くん
「さあ!二宮くん!」
ニノ
「はい。」
太一くん
「きみはプライベートでもよく遊ぶ仲じゃないですか。」
ニノ
「そう、仲なんだから逆に呼んで欲しかった。
オレは待ってた。
あ、まだ、これまだ呼ばれないのかな。」
太一くん
「言ってもきみのスケジュールですよ。」
ニノ
「(笑)」
太一くん
「ホントに。」
ニノ
「なんなんですか。のっけから。」
太一くん
「Jr.時代はどのくらいあるの?」
ニノ
「3年。」
太一くん
「オーディション行くわけじゃないですか。」
ニノ
「行って。みんな踊ってて、でもオレずっと座ってて。
まったく踊らなかったのね。そこの世界にまったく興味がなくて。」
太一くん
「いつ頃真面目にやろうと思い始めたの?」
ニノ
「2ヶ月くらい経ったら、その、たまたまKinKiの隣で踊ってたの、歌番組でね。
そしたらま、テレビ観てる人もわかる訳ですよ。」
太一くん
「うん。」
ニノ
「次の日学校行ったら、おまえ、出てたよなみたいなこと言われて、
それがたぶんすげーうれしかったかもしれない。」
太一くん
「オーディションとか結構受けたの?」
ニノ
「オーディション受けました。
映画、えー、ドラマ、舞台、CM、大河。」
太一くん
「おっ、大河もやった?」
ニノ
「大河もやった。」
太一くん
「どうだったの?」
ニノ
「大河はすぐ落ちた。
なんか、笑って下さいっつって。
あはははって笑ってたら、銀歯あるねって言われて。」
太一くん
「そうか!時代劇に銀歯は!」
ニノ
「そう、ダメダメって。」
太一くん
「それじゃあ、オーディション初めて受かったのってなに?」
ニノ
「舞台のStand by Meです。」
太一くん
「はあ。誰が受かったの?」
ニノ
「え?」
太一くん
「その、受かったの。」
ニノ
「相葉くんと、松本くんと、生田斗真くん。」
太一くん
「超豪華じゃん。」
ニノ
「そう。」
太一くん
「で、おまえでしょう?」
ニノ
「(肯いて)オレ。」
太一くん
「それうれしかったの?オーディション合格したっていうのは。」
ニノ
「やあ、うれしかった。」
太一くん
「それまでは、お芝居とかやってたの?」
ニノ
「やってないっす、やってない。」
太一くん
「やってないんだ。」
ニノ
「うん。」
太一くん
「じゃあ、初めてのお芝居だ。」
ニノ
「そう。」
太一くん
「おお。」
ニノ
「やあこれはね、ホントに。端的に言うと、
そんなにお客さん入んなかったんです。」
太一くん
「あ、そうなの?」
ニノ
「そうなんです。」
太一くん
「え?今じゃ考えられないメンバーだけどね。」
ニノ
「そうなんですよ。」
太一くん
「そうなんですよって、よく言うな、おまえ。」
ニノ
「そうなんですよ。今じゃ考えられないメンバーなのに!
これがね、おかしかったんだよなってあったんだよな。
初めて先輩から、先輩がいない舞台だった。」
太一くん
「うんうんうんうんうん。」
ニノ
「自分達が、4人で立ったら、そんなに。」
太一くん
「お客さん。」
ニノ
「入らない。みんなやっぱり来てくれる人は、近くで観たいから、
すげー詰めるんすよ。
だから奥の方、すっごいガラガラなんすよ。
わかっちゃうぐらいの。」
太一くん
「うわあ、それは、頭出てきて、
セリフ言った時に見えちゃうわけだよね。」
ニノ
「そう。だ、わかるんですよ。セリフ言ったら、
すげえ響くなあ、みたいな。」
太一くん、ニノ
「(笑)」
太一くん
「でも、それで芝居は覚えるんだよね。」
ニノ
「覚えましたね。」
太一くん
「芝居の楽しさってのはわかってきたの?」
ニノ
「その頃はでもまだわかってなかったですね。
その頃、毎日じゃないけど居残りで。」
太一くん
「それは辛かった?楽しかった?」
ニノ
「それはね、辛かった。」
太一くん
「ほお、結構じゃあ厳しく言われたんだ。」
ニノ
「そう。姿勢が悪いって言われて、まず。」
太一くん
「うんうん。」
ニノ
「でなんか、学校のあの、すう、算数とか時に使う、
なんかちょっと竹で出来てる1メートルくらいの定規、
わかります?あれをこう、
背中に入れられて芝居するんですよ、オレだけ1人。」
太一くん
「へええ、いまだに姿勢、あんま良くないよね?」
ニノ
「そう。そう、折ったんすもんオレ、バキンって。
ここ(背中に右手を回して)血出たりして。」
太一くん
「マジで?」
ニノ
「(笑)アイテテテみたいな。
でもね、その後に、すぐドラマのオーディションに
呼ばれるんですよ。」
テロップ
二宮は1998年「天城越え」で初めてドラマに出演した。
ニノ
「事務所から電話かかって来て、
坊主になる気ありますかって言われたんですよ。」
太一くん
「おお。いきなり?」
ニノ
「いきなり。あ、別に、その、坊主になる気はないですけど、
別になるんだったらなるで、ん、そんなに気にはしないっすかね。」
太一くん
「おお。」
ニノ
「っていう話はしたんですよ。
したらじゃあ、何時に何日の何時に、あの、歌番組のリハーサルがあるから、
その、何階まで来て下さいって言われて。
でまあ、行きますわな。
そしたら、その、歌番組のリハーサルだって言われてたところが、
二宮和也断髪式会場って書いてあるんすよ。」
太一くん
「え?」
ニノ
「え?でしょ、ホントに。まさにそんな感じです。
え?なーんだろ、これと思って。
そいで、そのまま、私服のまま、
司会の人が、じゃ、二宮さん登場です!
みたいなこと言って。
ええ!?って、そのまま入ってって。
で、髪の毛切られて、坊主になって。
なんのことだかさっぱりわからないけど、
なんか頑張りますとか言って。
で、帰ったんすよ。」
太一くん
「なに、それ。」
ニノ
「でしょ?で、さすがになんだこれって思って、
家帰って事務所に電話したんですよ。
オレ、今日、歌番組のあの、リハーサルだっつって、
行ったら、坊主になっちゃったんすけどっつって、
これ、な、なんなんすかねって話したら、
その、ドラマのお話が来てるから、たぶん、それだと思いますみたいなこと言われて。
なんか事務所自体もそんなに把握してないんすよ。」
太一くん
「ふわっふわっした事務所にいるね。」
ニノ
「そ、ふわっふわっしてるんすよ。
それで、初ドラマになる訳でしょ、でも同時にJr.の仕事もさせてもらってましたから、
その会う訳ですよ、舞台やった3人と。
みんな笑ってるんすよ、坊主だっつって。
ああニノになったんだみたいなこと言うんす。
あれ?なんでみんな知ってんの?
いや、オレも来たんだけど、オレ切れねえから、
無理です無理です言ってたんだよって、3人とも。
最後に回ってきたんすよ、オレ。」
太一くん
「すごいね、だからやっぱそうなんだよ。
その当時の子達って髪命だからね。
でも、芝居ってものにどんどん目覚めて行くんじゃないの?」
ニノ
「そう。それは、そのドラマでしたね。」
太一くん
「うーん、なるほど。」
ニノ
「そのドラマの監督さんがすげえ怖い人だったんですよ。」
太一くん
「ああ。
でも、そういう人と出会うから、芝居が楽しくなってくるんだよね。
わかってきたりとかね。」
ニノ
「そう、だからリアルに突き詰める人だったんで、
なんか雨のシーンとかもあるんす、夜中、雨のシーンで、
こう、走りながら、山を駆け下りるみたいなシーンがあって、
みーんなずぶ濡れですよ、
オレもずぶ濡れだし、なんかホントこんなようなので、
(首に巻いたチェック柄のストールを手にとって)
着物作ったような、浴衣みたいので走ってたら、
カットカットみたいなことになって、
ちょおまえ、身体から湯気出てるから、
そこの川浸かってこいみたいなこと言われて、
川浸かって、11月に。
川浸かって湯気出なくなったら上がって来い、みたいなこと言われて。
どのくらいだろ、5分ぐらいずっとこんなんなりながら(全身で震える様子)(笑)。」
太一くん
「はあー、厳しい演出家だねえ。」
ニノ
「厳しかったですねえ、その人は。後にも先にも。」
太一くん
「いない?」
ニノ
「いない。」
太一くん
「まあ芝居と言えば二宮くん、いっぱいあると思うけど、ここら辺にしといて。
トークとかバラエティ番組はどうだったの?」
ニノ
「苦手だった。嫌で嫌でしょうがなかった。」
太一くん
「なんで?」
ニノ
「元々しゃべるのがすごい苦手だったから、
苦手っていうか嫌いだったから、なんか
嫌で嫌でしょうがなくて。」
太一くん
「でも、しゃべんなきゃいけないよね。」
ニノ
「そう。で、嫌な顔してると、振付の人が、なんか、
なんでそんなやる気ねえんだみたいなこと言われて、
があがあ言う訳ですよ。
それがもう嫌で。」
太一くん
「なるほどね。」
ニノ
「おまえそんなにやる気ねえんだったら、
こうしろ、ああしろみたいな、その振付師が考える面白いことやんなきゃいけなかったんですよ。」
太一くん
「振付師が。」
ニノ
「考える一発ギャグみたいのとか。」
太一くん
「おー、やってたんだ。」
ニノ
「やってました。」
太一くん
「ちょっと観ようよ、それ。」
ニノ
「いーよ、それ観なくて!」
太一くん
「いやいやわかんないけど、それがあるかどうかわかんないけれども。」
ニノ
「いい、いい、いいもう!」
太一くん
「NHKの秘蔵映像ありますんでね、御覧下さい。」
1997/4/23O.A. ミュージックジャンプ ♪Midnight Train
(翔くん、ニノ、相葉ちゃん、今井翼くんの映像)
ニノ
「あのマイクの持ち方とかもこうしろああしろ言うんです。」
太一くん
「豪華だよ、これ。相葉変わんないね。」
ニノ
「変わんないっす。うわあ懐かしいなあ!」
太一くん
「Midnight Train歌ってるよ。」
ニノ
「翼くん・・・、かわいらしいなあ。」
1997/10/29O.A. ミュージックジャンプ
(坊主頭のニノと相葉ちゃん登場)
ニノ
「ほら、これもうやられた後です。」
太一くん
「この髪型でこの(衣装の)色ダメだね。」
(ニノは、ベージュ色の一見つなぎに見える上下の衣装)
ニノ
「この色ダメなんすよ。この色絶対ダメでしょ。
ま、逆でもダメなんすけど。」
(相葉ちゃんは同型カーキ色)
太一くん
「この髪型でこの色の服はダメだな。」
1999/7/11O.A. ミュージックジャンプ
(翼くん、タッキー、村上くん、すばるくん達のお茶の間セットの映像)
ニノ
「ホントすごいんすよ、だって全世界に流れた訳でしょ?
全国じゃないすよ、全世界ですから。」
太一くん
「これ(ニノ)いないよね。」
Q:外出の支度を早くするコツを教えて下さい(概略)
当時のニノ(呼ばれて登場)
「はいはい、はあい、どうも。」
ニノ
「ああ、オレそれ何万回も言われました。」
当時のニノ
「あのね、コツはね、出来るだけ、あの、なんつーの、
着替え、もう予め着るの決めといて、前の日に、それで着てからその、
お化粧の、お化粧して下さい。」
太一くん
「いやあ、その坊主の映像もありましたよ。」
ニノ
「あったでしょ、あの服ダメですねえ。マジで。」
太一くん
「二宮くんにふったさっきのトーク聞いた?あれ。
ほぼなに言ってるかわかんなかった。」
ニノ
「わかんないねえ。なにが言いたかったんですかねえ?
でもね、なに言いたかったのかすらもわかってないと思います。」
太一くん
「だからあれなのかな、役者の方へちょっと強い気持ちが出たりとか、
芝居やりたいみたいな。」
ニノ
「でもね、芝居やりたいとはね、オレあんま思ったことないんす。」
太一くん
「でもさ、ほらこないだ前、嵐で出た時にさ、
なんか芝居を勉強しに行くって。」
テロップ
今年1月の嵐SPの中で、「Jr.をやめてアメリカへ
演出の勉強をしに行くつもりだった」と話した。
ニノ
「そうです、そうです。」
太一くん
「事務所やめようとした訳じゃない?」
ニノ
「そうです、そうです。」
太一くん
「演出家になる為に。そんなもんなの?こだわりって。」
ニノ
「そ、なんか、裏に出ちゃったんですよね。
その好奇心が。」
太一くん
「なるほどね。そういうことか。」
ニノ
「そう。」
太一くん
「役者としてじゃなくて、その裏方の、
演出家とか、そういう方に興味を持ち始めたんだ。」
ニノ
「そっちにどんどん出て来ちゃって好奇心の方が。」
太一くん
「やめたらどうしようと思ってたの?」
ニノ
「やめて、アメリカ行って、2年ぐらいは表の勉強しようと思ってたんです。」
太一くん
「はあ。そうなんだ。」
ニノ
「向こうの表のあり方ってのはどうなんだろ、みたいな。」
太一くん
「うんうんうん。」
ニノ
「学んでも、18からでも遅くはねえかなと思ってね、裏に行くにはね。
日本だと、その、ありがたいことに、ちょっと名前と、名前が結構出てたので、
その、ちゃんと学べるかどうか不安だなってのがあったんですよ。
だったら全然知らない所に行って、
やった方が、ちょっといいかなあって思って。
で、向こうのことばっかり考えてて、で、
ホントずっと考えてましたね。」
太一くん
「ドラマの現場についてる時に、心がけていたこととかってあったの?」
ニノ
「基本的に、オーディションに受かって出ているんすけど、
そのオーディションがもらえたっていうこと自体も、
僕は、その先輩ありきだと思っているんですよ。」
太一くん
「先輩が流れを作ってくれたってこと。」
ニノ
「そうそうそう。
先輩が、その、ね、切り拓いて開拓者みたいな感じで、
こう開拓してくれてった所で過ごしてる訳だから、
なんか、それこそ、そこに植えた緑を枯らしたくないじゃないですか、自分の代で。」
太一くん
「下もね。」
ニノ
「そう。」
太一くん
「そのルート作ってあげないといけないと。」
ニノ
「そうそうそう。だから、ただで、僕なんか通過点でしかないんだから、
汚す訳にはいかないと、この道を。
だから、現場とかでホントにしっかりしてるね、みたいな、
大人だよねみたいなこと言われたら、ちゃんとできてるんだなっていう。
自分の中でのそのボーダーラインというか。」
太一くん
「それ10代の頃考えてたの?」
ニノ
「考えてました。」
太一くん
「すごいね。それ今はどうなの?」
ニノ
「今もそうですね。」
太一くん
「変わらない?」
ニノ
「変わらない。」
太一くん
「大変じゃない、そんなことして芝居してたら。」
ニノ
「そ、だからあり方は変わって来ましたけどね。
いい子だなっていうのからなんか、元気だなとか、
いつも明るくて、なんかくだらないことばっかりやってるなとか、
そういう感じになってますけど、
そう、現場、でなんか眠いとか、疲れたなみたいなこととかもあんまりないっすね、
言うことが。
発することが。」
太一くん
「あっそう。えー、一緒に。」
ニノ
「一緒に?」
太一くん
「お芝居をした人からコメントをもらってるので。」
ニノ
「おお、おお。」
太一くん
「ちょっと観てみましょうか。」
錦戸亮くんのコメント
・昨年ドラマで共演した。
・取材とかで、二宮くんとお芝居の対決みたいな話になっても、
口では、教えてもらうことばっかりとか言っているが、
どこかで頑張ってやらな、とか思ってた。
・実際は完全に打ちのめされた。
・盗もうっていうところばっかり。
太一くん
「すごい、敬語だったね。」
ニノ
「そうなんですよ。御飯食べに行った時に、
まったく今と同じこと言ってたんですよ。
オレも言ってたんです、同じこと、その、事務所の人に。
あの、錦戸くんは、
傍から見てて、1人でやってるじゃないかと。
その、ヒロインのあい、恋人役だったりとか、
すごいいい位置に立っているのに、
今更先輩と組んでやる意味ってのはなんなんだろ?
ってみたいなことを。
錦戸くん、もしかして嫌なんじゃないかなと思って、言ったんすよ。
したら、その意味、あなた考えなさいって言われて。
で、一緒にやることになったんですけど
それを言って来たんですよ。」
太一くん
「錦戸くんがね。」
ニノ
「そう。オレは正直、そんな意味とかも特にないし、教わることとかもないし、
あんたより全然いけるんだぞと、ガチンてやりたかったけど、
オレのこのドラマやる意味ってのは、
まだ教わることは沢山あるんだと、
もうホント今ボコボコにしばかれたように。」
太一くん
「鼻を折ってくれたってことだよね。」
ニノ
「そうそうそう。」
太一くん
「すごいじゃん、そいだけ。下手したらね、
二宮くんより上手かったら、なんだこれ?みたいなさ。
完全なってた訳でしょ。」
ニノ
「そうそうそう(笑)。良かったなと思ってて。」
太一くん
「それ抑えたんだよ。」
(トークの前半と後半の合間に、カードマジック披露)
ニノ
「クラブの8を普通に中にはさんであげて、
指鳴らして、飛ばしてあげると変わってるとか。
(クラブのJになってます)
こういう派生していいものだったら、100近い(笑)。」
太一くん
「嵐が売れなくなっても大丈夫だね。」
ニノ
「大丈夫だって、事務所の人みんなに言われてます。」
太一くん
「全然違うの?
その芝居の仕方、日本の映画もハリウッドの映画も出てるでしょう。
撮り方とかって、全然違うの?」
テロップ
二宮は2006年 クリント・イーストウッド監督の
ハリウッド映画「硫黄島から手紙」に出演した。
ニノ
「違いますね。」
太一くん
「どう違うの?」
ニノ
「監督と通訳さんと3人で、ここで話してたとしたら、
歩きながら、もうここに来て、1ヶ月が経ちましたね。
ホントに戦争行われているんですかね?
でも、戦争が行われているとしたらホントに嫌な世の中ですよねっつって、
そういう気持ちで戻って来て下さいって言う。」
太一くん
「え?セリフも言いながら?」
ニノ
「言っても言わなくてもどっちでもいい。」
太一くん
「台本はどうなってんの?」
ニノ
「台本ないっす。」
太一くん
「ないの?」
ニノ
「(頷く)」
太一くん
「無いの。ううわ、こわっ。」
ニノ
「だから、そういう気持ちで戻って来て下さいっつって、
振り返るともう、カメラの人こうやって(構える真似)。」
太一くん
「出来上がってるのね?」
ニノ
「だからすごいと思ったのが、
バーンって撃たれるじゃないですか、
バーンって撃たれるとすると、
撮ってる人が、Great!とか言うんですよ。」
太一くん
「え、マイクは?」
ニノ
「マイクありますよ。あるけど、Great!みたいな。
バーンバーンって、こうカターンとかなったりする俳優さんのお芝居とか見て、
Beautiful!Beautiful!入んないのかなと思って。」
太一くん
「すごいね。」
ニノ
「でも、ちゃんとしてる。出来上がってる。
そのね、ノウハウを教えて、ホントに。」
太一くん
「え、じゃ、ハリウッド映画で学んだことってなに?
役者として。」
ニノ
「調子に乗らない。」
太一くん、ニノ
「(笑)」
ニノ
「これですね、完全な。」
太一くん
「どういうこと?調子に乗らないって。」
ニノ
「あのねえ。アメリカ行って帰って来たら、
すげえことになってるぞ、みたいな。」
太一くん
「あ、自分が?」
ニノ
「そう。」
太一くん
「ハリウッドスターだし。」
ニノ
「スターだし、これはすげえぞみたいな。
もうね、そんなことなんて一切ないんだなっていうことですね。
向こう行ったら1ヶ月ぐらい、あの、いろんな稽古、銃の稽古だとか、
服の着方だとか、その、所作を1ヶ月学んでもらいますって言われて、
行ったら3日後に撮影だったんです。」
太一くん
「へえ。」
ニノ
「すごかった、ホントに。」
太一くん
「自分の中で、役者としてハリウッド関係なく、
努力してるってどんなこと?」
ニノ
「変に聞こえたら嫌なんですけど、
あんまないんすよ。」
太一くん
「ほう。」
ニノ
「周りの関係性で自分が成り立っていると思っているから。
僕は1回自分の役ってのを、他の役者さんに全部預けちゃうんです。」
太一くん
「ほう。」
ニノ
「しゃべって返って来たのに、こう・・・。」
太一くん
「合わせる?」
ニノ
「合わせる。」
太一くん
「すげえ。それすげえじゃん。
それができる人がすごいんだと思うよ。」
ニノ
「(笑)」
太一くん
「なっかなかできないよ、それ。
それは監督の演出にも変わる訳じゃないですか。
それは対応する訳だよね。」
ニノ
「しますします。はいっつって。」
太一くん
「それは柔軟に対応しなきゃいけないよね。」
ニノ
「そうそう、それはすごい学びました、向こう行って。
だから、初日、ああ、2日目にラストシーン撮ったんですよ。
夕日がきれいだね、なんて言ってたら、
じゃあ、撮っちゃおうみたいなこと言って。」
太一くん
「自分の中でもあるよね、たぶんこれ後半の方で撮るんだろうなと、
クライマックスは。」
ニノ
「日本だと、心情を追ってったりとか、
大事なシーンとかは丁寧に撮るんだよってね、
監督としゃべってた時あって、なんで、そんなにね、
フラットに撮れるの?って話を聞いた時に、
それが日本の素晴らしいところで、日本は、ドラマと映画を撮っているんだと。
僕は、ただそこにおっこってる宝物を拾って、
パズルのようにしてったら1つの作品になるんだ、それが映画だ。
だから僕は、映画、宝物なんだって言うんですよ。」
太一くん
「それ言い方の勝ち方だよ、それ。」
ニノ
「はあ。」
太一くん
「そんな言われたらもうね。」
ニノ
「だから、オレ映画撮ったら絶対言おうと思って。
そうやって。」
太一くん
「絶対言った方がいいって。
だって、宝とパズルっていうワードが男としてたまんない。」
ニノ
「たまんない(笑)。」
太一くん
「ワードだもんね。
二宮の中で、なんか、あのインタビューかなんかで答えてたんでけど、
自分は役者ではない、俳優ではない、アイドルだ。
そのアイドルっていうこだわりってなんなの。」
ニノ
「なんかね、勝手な感覚なんですけど、
(とても時間をかけて答えています)
僕、その、ドラマとか、映画とかって、あの、
顔を覚えてもらうとか、人気、ブレイクするとかっていう、
1つの、な、アイテムって言ったら変だけど、
きっかけ?なのかなって、ずっと思ってたんです、Jr.にいる頃。」
太一くん
「ほう。」
ニノ
「いろんなドラマで、こう、ヒットしていく美少年達みたいな感じだったんですけど、
僕のっけから坊主だったし、坊主にしたら、
次、あの、特攻隊の役だったんです。」
太一くん
「へええ。」
ニノ
「とか、なんか火事で両親を亡くした、あの息子とかだったり。」
太一くん
「重たい役が多かった。」
ニノ
「そうそう。
だからね、一向に人気が出なかったんです。
だから、それがちょっとある種トラウマみたいになってて、
俳優さんと言われると、その傍からも
そういう風に認められた気、気分なっちゃって、
そのアイドルじゃないっていうか、
ブレイクしたい、人気が欲しいから出てるんだよ、
っていつも思ってるんですけど。」
太一くん
「今もそうなの?」
ニノ
「今もそうです。」
太一くん
「へえ。じゃ、俳優になろうとは思わないの?」
ニノ
「思わない。これはできないっす。」
太一くん
「いつまでもアイドルというポジションでいられるんだったら、
これがいいと。」
ニノ
「うん。」
太一くん
「いろんなことできるしね、アイドルだと歌も歌えるし、
バラエティもできるし、それこそ、お芝居もできるしってこんな楽しいことないもんね。」
ニノ
「ないっす、レンジが広いっす。」
太一くん
「なるほどね。」
ニノ
「うん。」
太一くん
「なんかオレに質問みたいのあんの?」
ニノ
「(しばし太一くんをじっと見るニノ)はい?」
太一くん
「いやいや、カンペが出たからさ、
太一さんに質問って。」
ニノ
「ほら、これだもん。」
太一くん
「いや、出たから。」
ニノ
「出たからみたいのモチベーションないでしょ
っつってんの。」
太一くん
「なんかあるのかなあと思ったの。」
ニノ
「ないよ!」
太一くん
「ねーのかよ!?」
ニノ
「つ、じゃ、質問あります。
オレ、これ絶対真面目に答えて下さいよ。」
太一くん
「うんうん。」
ニノ
「将来の夢はなんですか?」
太一くん
「将来?将来の夢は、えっと、南房総辺りに、
一軒家を建てて、もう、テレビのこととかまったく考えない生活をすることが、
僕の夢です。」
ニノ
「違う。」
太一くん
「(笑)違うってなんだよ。」
ニノ
「違う違う。」
太一くん
「おまえがなに知ってんだよ。」
ニノ
「違う。それは夢じゃない。
もっとあるはずだ!大きいのが!」
太一くん
「おまえは舞台やってるから、今。
ものすごい声通ってる。」
ニノ
「(爆笑!)」
太一くん
「わかりました。じゃまた遊びに来て下さい。
ありがとうございました。」
ニノ
「ありがとうございます!」
太一くん
「なげえ(長い)よ。」
ニノ
「そんなことないね(視線はスタッフさんへ)。」
*****
最後、太一くんが長いと言ったのは収録時間のことのようです。
個人的にも仲良しなお2人のトークが盛り上がりすぎて、
番組史上初めて準備していたテープが足りなくなったそうです。
そんなことがNHKザ少年倶楽部プレミアムのHPにありました。
いつもありがとうございます!
***************
太一くん
「さあ!二宮くん!」
ニノ
「はい。」
太一くん
「きみはプライベートでもよく遊ぶ仲じゃないですか。」
ニノ
「そう、仲なんだから逆に呼んで欲しかった。
オレは待ってた。
あ、まだ、これまだ呼ばれないのかな。」
太一くん
「言ってもきみのスケジュールですよ。」
ニノ
「(笑)」
太一くん
「ホントに。」
ニノ
「なんなんですか。のっけから。」
太一くん
「Jr.時代はどのくらいあるの?」
ニノ
「3年。」
太一くん
「オーディション行くわけじゃないですか。」
ニノ
「行って。みんな踊ってて、でもオレずっと座ってて。
まったく踊らなかったのね。そこの世界にまったく興味がなくて。」
太一くん
「いつ頃真面目にやろうと思い始めたの?」
ニノ
「2ヶ月くらい経ったら、その、たまたまKinKiの隣で踊ってたの、歌番組でね。
そしたらま、テレビ観てる人もわかる訳ですよ。」
太一くん
「うん。」
ニノ
「次の日学校行ったら、おまえ、出てたよなみたいなこと言われて、
それがたぶんすげーうれしかったかもしれない。」
太一くん
「オーディションとか結構受けたの?」
ニノ
「オーディション受けました。
映画、えー、ドラマ、舞台、CM、大河。」
太一くん
「おっ、大河もやった?」
ニノ
「大河もやった。」
太一くん
「どうだったの?」
ニノ
「大河はすぐ落ちた。
なんか、笑って下さいっつって。
あはははって笑ってたら、銀歯あるねって言われて。」
太一くん
「そうか!時代劇に銀歯は!」
ニノ
「そう、ダメダメって。」
太一くん
「それじゃあ、オーディション初めて受かったのってなに?」
ニノ
「舞台のStand by Meです。」
太一くん
「はあ。誰が受かったの?」
ニノ
「え?」
太一くん
「その、受かったの。」
ニノ
「相葉くんと、松本くんと、生田斗真くん。」
太一くん
「超豪華じゃん。」
ニノ
「そう。」
太一くん
「で、おまえでしょう?」
ニノ
「(肯いて)オレ。」
太一くん
「それうれしかったの?オーディション合格したっていうのは。」
ニノ
「やあ、うれしかった。」
太一くん
「それまでは、お芝居とかやってたの?」
ニノ
「やってないっす、やってない。」
太一くん
「やってないんだ。」
ニノ
「うん。」
太一くん
「じゃあ、初めてのお芝居だ。」
ニノ
「そう。」
太一くん
「おお。」
ニノ
「やあこれはね、ホントに。端的に言うと、
そんなにお客さん入んなかったんです。」
太一くん
「あ、そうなの?」
ニノ
「そうなんです。」
太一くん
「え?今じゃ考えられないメンバーだけどね。」
ニノ
「そうなんですよ。」
太一くん
「そうなんですよって、よく言うな、おまえ。」
ニノ
「そうなんですよ。今じゃ考えられないメンバーなのに!
これがね、おかしかったんだよなってあったんだよな。
初めて先輩から、先輩がいない舞台だった。」
太一くん
「うんうんうんうんうん。」
ニノ
「自分達が、4人で立ったら、そんなに。」
太一くん
「お客さん。」
ニノ
「入らない。みんなやっぱり来てくれる人は、近くで観たいから、
すげー詰めるんすよ。
だから奥の方、すっごいガラガラなんすよ。
わかっちゃうぐらいの。」
太一くん
「うわあ、それは、頭出てきて、
セリフ言った時に見えちゃうわけだよね。」
ニノ
「そう。だ、わかるんですよ。セリフ言ったら、
すげえ響くなあ、みたいな。」
太一くん、ニノ
「(笑)」
太一くん
「でも、それで芝居は覚えるんだよね。」
ニノ
「覚えましたね。」
太一くん
「芝居の楽しさってのはわかってきたの?」
ニノ
「その頃はでもまだわかってなかったですね。
その頃、毎日じゃないけど居残りで。」
太一くん
「それは辛かった?楽しかった?」
ニノ
「それはね、辛かった。」
太一くん
「ほお、結構じゃあ厳しく言われたんだ。」
ニノ
「そう。姿勢が悪いって言われて、まず。」
太一くん
「うんうん。」
ニノ
「でなんか、学校のあの、すう、算数とか時に使う、
なんかちょっと竹で出来てる1メートルくらいの定規、
わかります?あれをこう、
背中に入れられて芝居するんですよ、オレだけ1人。」
太一くん
「へええ、いまだに姿勢、あんま良くないよね?」
ニノ
「そう。そう、折ったんすもんオレ、バキンって。
ここ(背中に右手を回して)血出たりして。」
太一くん
「マジで?」
ニノ
「(笑)アイテテテみたいな。
でもね、その後に、すぐドラマのオーディションに
呼ばれるんですよ。」
テロップ
二宮は1998年「天城越え」で初めてドラマに出演した。
ニノ
「事務所から電話かかって来て、
坊主になる気ありますかって言われたんですよ。」
太一くん
「おお。いきなり?」
ニノ
「いきなり。あ、別に、その、坊主になる気はないですけど、
別になるんだったらなるで、ん、そんなに気にはしないっすかね。」
太一くん
「おお。」
ニノ
「っていう話はしたんですよ。
したらじゃあ、何時に何日の何時に、あの、歌番組のリハーサルがあるから、
その、何階まで来て下さいって言われて。
でまあ、行きますわな。
そしたら、その、歌番組のリハーサルだって言われてたところが、
二宮和也断髪式会場って書いてあるんすよ。」
太一くん
「え?」
ニノ
「え?でしょ、ホントに。まさにそんな感じです。
え?なーんだろ、これと思って。
そいで、そのまま、私服のまま、
司会の人が、じゃ、二宮さん登場です!
みたいなこと言って。
ええ!?って、そのまま入ってって。
で、髪の毛切られて、坊主になって。
なんのことだかさっぱりわからないけど、
なんか頑張りますとか言って。
で、帰ったんすよ。」
太一くん
「なに、それ。」
ニノ
「でしょ?で、さすがになんだこれって思って、
家帰って事務所に電話したんですよ。
オレ、今日、歌番組のあの、リハーサルだっつって、
行ったら、坊主になっちゃったんすけどっつって、
これ、な、なんなんすかねって話したら、
その、ドラマのお話が来てるから、たぶん、それだと思いますみたいなこと言われて。
なんか事務所自体もそんなに把握してないんすよ。」
太一くん
「ふわっふわっした事務所にいるね。」
ニノ
「そ、ふわっふわっしてるんすよ。
それで、初ドラマになる訳でしょ、でも同時にJr.の仕事もさせてもらってましたから、
その会う訳ですよ、舞台やった3人と。
みんな笑ってるんすよ、坊主だっつって。
ああニノになったんだみたいなこと言うんす。
あれ?なんでみんな知ってんの?
いや、オレも来たんだけど、オレ切れねえから、
無理です無理です言ってたんだよって、3人とも。
最後に回ってきたんすよ、オレ。」
太一くん
「すごいね、だからやっぱそうなんだよ。
その当時の子達って髪命だからね。
でも、芝居ってものにどんどん目覚めて行くんじゃないの?」
ニノ
「そう。それは、そのドラマでしたね。」
太一くん
「うーん、なるほど。」
ニノ
「そのドラマの監督さんがすげえ怖い人だったんですよ。」
太一くん
「ああ。
でも、そういう人と出会うから、芝居が楽しくなってくるんだよね。
わかってきたりとかね。」
ニノ
「そう、だからリアルに突き詰める人だったんで、
なんか雨のシーンとかもあるんす、夜中、雨のシーンで、
こう、走りながら、山を駆け下りるみたいなシーンがあって、
みーんなずぶ濡れですよ、
オレもずぶ濡れだし、なんかホントこんなようなので、
(首に巻いたチェック柄のストールを手にとって)
着物作ったような、浴衣みたいので走ってたら、
カットカットみたいなことになって、
ちょおまえ、身体から湯気出てるから、
そこの川浸かってこいみたいなこと言われて、
川浸かって、11月に。
川浸かって湯気出なくなったら上がって来い、みたいなこと言われて。
どのくらいだろ、5分ぐらいずっとこんなんなりながら(全身で震える様子)(笑)。」
太一くん
「はあー、厳しい演出家だねえ。」
ニノ
「厳しかったですねえ、その人は。後にも先にも。」
太一くん
「いない?」
ニノ
「いない。」
太一くん
「まあ芝居と言えば二宮くん、いっぱいあると思うけど、ここら辺にしといて。
トークとかバラエティ番組はどうだったの?」
ニノ
「苦手だった。嫌で嫌でしょうがなかった。」
太一くん
「なんで?」
ニノ
「元々しゃべるのがすごい苦手だったから、
苦手っていうか嫌いだったから、なんか
嫌で嫌でしょうがなくて。」
太一くん
「でも、しゃべんなきゃいけないよね。」
ニノ
「そう。で、嫌な顔してると、振付の人が、なんか、
なんでそんなやる気ねえんだみたいなこと言われて、
があがあ言う訳ですよ。
それがもう嫌で。」
太一くん
「なるほどね。」
ニノ
「おまえそんなにやる気ねえんだったら、
こうしろ、ああしろみたいな、その振付師が考える面白いことやんなきゃいけなかったんですよ。」
太一くん
「振付師が。」
ニノ
「考える一発ギャグみたいのとか。」
太一くん
「おー、やってたんだ。」
ニノ
「やってました。」
太一くん
「ちょっと観ようよ、それ。」
ニノ
「いーよ、それ観なくて!」
太一くん
「いやいやわかんないけど、それがあるかどうかわかんないけれども。」
ニノ
「いい、いい、いいもう!」
太一くん
「NHKの秘蔵映像ありますんでね、御覧下さい。」
1997/4/23O.A. ミュージックジャンプ ♪Midnight Train
(翔くん、ニノ、相葉ちゃん、今井翼くんの映像)
ニノ
「あのマイクの持ち方とかもこうしろああしろ言うんです。」
太一くん
「豪華だよ、これ。相葉変わんないね。」
ニノ
「変わんないっす。うわあ懐かしいなあ!」
太一くん
「Midnight Train歌ってるよ。」
ニノ
「翼くん・・・、かわいらしいなあ。」
1997/10/29O.A. ミュージックジャンプ
(坊主頭のニノと相葉ちゃん登場)
ニノ
「ほら、これもうやられた後です。」
太一くん
「この髪型でこの(衣装の)色ダメだね。」
(ニノは、ベージュ色の一見つなぎに見える上下の衣装)
ニノ
「この色ダメなんすよ。この色絶対ダメでしょ。
ま、逆でもダメなんすけど。」
(相葉ちゃんは同型カーキ色)
太一くん
「この髪型でこの色の服はダメだな。」
1999/7/11O.A. ミュージックジャンプ
(翼くん、タッキー、村上くん、すばるくん達のお茶の間セットの映像)
ニノ
「ホントすごいんすよ、だって全世界に流れた訳でしょ?
全国じゃないすよ、全世界ですから。」
太一くん
「これ(ニノ)いないよね。」
Q:外出の支度を早くするコツを教えて下さい(概略)
当時のニノ(呼ばれて登場)
「はいはい、はあい、どうも。」
ニノ
「ああ、オレそれ何万回も言われました。」
当時のニノ
「あのね、コツはね、出来るだけ、あの、なんつーの、
着替え、もう予め着るの決めといて、前の日に、それで着てからその、
お化粧の、お化粧して下さい。」
太一くん
「いやあ、その坊主の映像もありましたよ。」
ニノ
「あったでしょ、あの服ダメですねえ。マジで。」
太一くん
「二宮くんにふったさっきのトーク聞いた?あれ。
ほぼなに言ってるかわかんなかった。」
ニノ
「わかんないねえ。なにが言いたかったんですかねえ?
でもね、なに言いたかったのかすらもわかってないと思います。」
太一くん
「だからあれなのかな、役者の方へちょっと強い気持ちが出たりとか、
芝居やりたいみたいな。」
ニノ
「でもね、芝居やりたいとはね、オレあんま思ったことないんす。」
太一くん
「でもさ、ほらこないだ前、嵐で出た時にさ、
なんか芝居を勉強しに行くって。」
テロップ
今年1月の嵐SPの中で、「Jr.をやめてアメリカへ
演出の勉強をしに行くつもりだった」と話した。
ニノ
「そうです、そうです。」
太一くん
「事務所やめようとした訳じゃない?」
ニノ
「そうです、そうです。」
太一くん
「演出家になる為に。そんなもんなの?こだわりって。」
ニノ
「そ、なんか、裏に出ちゃったんですよね。
その好奇心が。」
太一くん
「なるほどね。そういうことか。」
ニノ
「そう。」
太一くん
「役者としてじゃなくて、その裏方の、
演出家とか、そういう方に興味を持ち始めたんだ。」
ニノ
「そっちにどんどん出て来ちゃって好奇心の方が。」
太一くん
「やめたらどうしようと思ってたの?」
ニノ
「やめて、アメリカ行って、2年ぐらいは表の勉強しようと思ってたんです。」
太一くん
「はあ。そうなんだ。」
ニノ
「向こうの表のあり方ってのはどうなんだろ、みたいな。」
太一くん
「うんうんうん。」
ニノ
「学んでも、18からでも遅くはねえかなと思ってね、裏に行くにはね。
日本だと、その、ありがたいことに、ちょっと名前と、名前が結構出てたので、
その、ちゃんと学べるかどうか不安だなってのがあったんですよ。
だったら全然知らない所に行って、
やった方が、ちょっといいかなあって思って。
で、向こうのことばっかり考えてて、で、
ホントずっと考えてましたね。」
太一くん
「ドラマの現場についてる時に、心がけていたこととかってあったの?」
ニノ
「基本的に、オーディションに受かって出ているんすけど、
そのオーディションがもらえたっていうこと自体も、
僕は、その先輩ありきだと思っているんですよ。」
太一くん
「先輩が流れを作ってくれたってこと。」
ニノ
「そうそうそう。
先輩が、その、ね、切り拓いて開拓者みたいな感じで、
こう開拓してくれてった所で過ごしてる訳だから、
なんか、それこそ、そこに植えた緑を枯らしたくないじゃないですか、自分の代で。」
太一くん
「下もね。」
ニノ
「そう。」
太一くん
「そのルート作ってあげないといけないと。」
ニノ
「そうそうそう。だから、ただで、僕なんか通過点でしかないんだから、
汚す訳にはいかないと、この道を。
だから、現場とかでホントにしっかりしてるね、みたいな、
大人だよねみたいなこと言われたら、ちゃんとできてるんだなっていう。
自分の中でのそのボーダーラインというか。」
太一くん
「それ10代の頃考えてたの?」
ニノ
「考えてました。」
太一くん
「すごいね。それ今はどうなの?」
ニノ
「今もそうですね。」
太一くん
「変わらない?」
ニノ
「変わらない。」
太一くん
「大変じゃない、そんなことして芝居してたら。」
ニノ
「そ、だからあり方は変わって来ましたけどね。
いい子だなっていうのからなんか、元気だなとか、
いつも明るくて、なんかくだらないことばっかりやってるなとか、
そういう感じになってますけど、
そう、現場、でなんか眠いとか、疲れたなみたいなこととかもあんまりないっすね、
言うことが。
発することが。」
太一くん
「あっそう。えー、一緒に。」
ニノ
「一緒に?」
太一くん
「お芝居をした人からコメントをもらってるので。」
ニノ
「おお、おお。」
太一くん
「ちょっと観てみましょうか。」
錦戸亮くんのコメント
・昨年ドラマで共演した。
・取材とかで、二宮くんとお芝居の対決みたいな話になっても、
口では、教えてもらうことばっかりとか言っているが、
どこかで頑張ってやらな、とか思ってた。
・実際は完全に打ちのめされた。
・盗もうっていうところばっかり。
太一くん
「すごい、敬語だったね。」
ニノ
「そうなんですよ。御飯食べに行った時に、
まったく今と同じこと言ってたんですよ。
オレも言ってたんです、同じこと、その、事務所の人に。
あの、錦戸くんは、
傍から見てて、1人でやってるじゃないかと。
その、ヒロインのあい、恋人役だったりとか、
すごいいい位置に立っているのに、
今更先輩と組んでやる意味ってのはなんなんだろ?
ってみたいなことを。
錦戸くん、もしかして嫌なんじゃないかなと思って、言ったんすよ。
したら、その意味、あなた考えなさいって言われて。
で、一緒にやることになったんですけど
それを言って来たんですよ。」
太一くん
「錦戸くんがね。」
ニノ
「そう。オレは正直、そんな意味とかも特にないし、教わることとかもないし、
あんたより全然いけるんだぞと、ガチンてやりたかったけど、
オレのこのドラマやる意味ってのは、
まだ教わることは沢山あるんだと、
もうホント今ボコボコにしばかれたように。」
太一くん
「鼻を折ってくれたってことだよね。」
ニノ
「そうそうそう。」
太一くん
「すごいじゃん、そいだけ。下手したらね、
二宮くんより上手かったら、なんだこれ?みたいなさ。
完全なってた訳でしょ。」
ニノ
「そうそうそう(笑)。良かったなと思ってて。」
太一くん
「それ抑えたんだよ。」
(トークの前半と後半の合間に、カードマジック披露)
ニノ
「クラブの8を普通に中にはさんであげて、
指鳴らして、飛ばしてあげると変わってるとか。
(クラブのJになってます)
こういう派生していいものだったら、100近い(笑)。」
太一くん
「嵐が売れなくなっても大丈夫だね。」
ニノ
「大丈夫だって、事務所の人みんなに言われてます。」
太一くん
「全然違うの?
その芝居の仕方、日本の映画もハリウッドの映画も出てるでしょう。
撮り方とかって、全然違うの?」
テロップ
二宮は2006年 クリント・イーストウッド監督の
ハリウッド映画「硫黄島から手紙」に出演した。
ニノ
「違いますね。」
太一くん
「どう違うの?」
ニノ
「監督と通訳さんと3人で、ここで話してたとしたら、
歩きながら、もうここに来て、1ヶ月が経ちましたね。
ホントに戦争行われているんですかね?
でも、戦争が行われているとしたらホントに嫌な世の中ですよねっつって、
そういう気持ちで戻って来て下さいって言う。」
太一くん
「え?セリフも言いながら?」
ニノ
「言っても言わなくてもどっちでもいい。」
太一くん
「台本はどうなってんの?」
ニノ
「台本ないっす。」
太一くん
「ないの?」
ニノ
「(頷く)」
太一くん
「無いの。ううわ、こわっ。」
ニノ
「だから、そういう気持ちで戻って来て下さいっつって、
振り返るともう、カメラの人こうやって(構える真似)。」
太一くん
「出来上がってるのね?」
ニノ
「だからすごいと思ったのが、
バーンって撃たれるじゃないですか、
バーンって撃たれるとすると、
撮ってる人が、Great!とか言うんですよ。」
太一くん
「え、マイクは?」
ニノ
「マイクありますよ。あるけど、Great!みたいな。
バーンバーンって、こうカターンとかなったりする俳優さんのお芝居とか見て、
Beautiful!Beautiful!入んないのかなと思って。」
太一くん
「すごいね。」
ニノ
「でも、ちゃんとしてる。出来上がってる。
そのね、ノウハウを教えて、ホントに。」
太一くん
「え、じゃ、ハリウッド映画で学んだことってなに?
役者として。」
ニノ
「調子に乗らない。」
太一くん、ニノ
「(笑)」
ニノ
「これですね、完全な。」
太一くん
「どういうこと?調子に乗らないって。」
ニノ
「あのねえ。アメリカ行って帰って来たら、
すげえことになってるぞ、みたいな。」
太一くん
「あ、自分が?」
ニノ
「そう。」
太一くん
「ハリウッドスターだし。」
ニノ
「スターだし、これはすげえぞみたいな。
もうね、そんなことなんて一切ないんだなっていうことですね。
向こう行ったら1ヶ月ぐらい、あの、いろんな稽古、銃の稽古だとか、
服の着方だとか、その、所作を1ヶ月学んでもらいますって言われて、
行ったら3日後に撮影だったんです。」
太一くん
「へえ。」
ニノ
「すごかった、ホントに。」
太一くん
「自分の中で、役者としてハリウッド関係なく、
努力してるってどんなこと?」
ニノ
「変に聞こえたら嫌なんですけど、
あんまないんすよ。」
太一くん
「ほう。」
ニノ
「周りの関係性で自分が成り立っていると思っているから。
僕は1回自分の役ってのを、他の役者さんに全部預けちゃうんです。」
太一くん
「ほう。」
ニノ
「しゃべって返って来たのに、こう・・・。」
太一くん
「合わせる?」
ニノ
「合わせる。」
太一くん
「すげえ。それすげえじゃん。
それができる人がすごいんだと思うよ。」
ニノ
「(笑)」
太一くん
「なっかなかできないよ、それ。
それは監督の演出にも変わる訳じゃないですか。
それは対応する訳だよね。」
ニノ
「しますします。はいっつって。」
太一くん
「それは柔軟に対応しなきゃいけないよね。」
ニノ
「そうそう、それはすごい学びました、向こう行って。
だから、初日、ああ、2日目にラストシーン撮ったんですよ。
夕日がきれいだね、なんて言ってたら、
じゃあ、撮っちゃおうみたいなこと言って。」
太一くん
「自分の中でもあるよね、たぶんこれ後半の方で撮るんだろうなと、
クライマックスは。」
ニノ
「日本だと、心情を追ってったりとか、
大事なシーンとかは丁寧に撮るんだよってね、
監督としゃべってた時あって、なんで、そんなにね、
フラットに撮れるの?って話を聞いた時に、
それが日本の素晴らしいところで、日本は、ドラマと映画を撮っているんだと。
僕は、ただそこにおっこってる宝物を拾って、
パズルのようにしてったら1つの作品になるんだ、それが映画だ。
だから僕は、映画、宝物なんだって言うんですよ。」
太一くん
「それ言い方の勝ち方だよ、それ。」
ニノ
「はあ。」
太一くん
「そんな言われたらもうね。」
ニノ
「だから、オレ映画撮ったら絶対言おうと思って。
そうやって。」
太一くん
「絶対言った方がいいって。
だって、宝とパズルっていうワードが男としてたまんない。」
ニノ
「たまんない(笑)。」
太一くん
「ワードだもんね。
二宮の中で、なんか、あのインタビューかなんかで答えてたんでけど、
自分は役者ではない、俳優ではない、アイドルだ。
そのアイドルっていうこだわりってなんなの。」
ニノ
「なんかね、勝手な感覚なんですけど、
(とても時間をかけて答えています)
僕、その、ドラマとか、映画とかって、あの、
顔を覚えてもらうとか、人気、ブレイクするとかっていう、
1つの、な、アイテムって言ったら変だけど、
きっかけ?なのかなって、ずっと思ってたんです、Jr.にいる頃。」
太一くん
「ほう。」
ニノ
「いろんなドラマで、こう、ヒットしていく美少年達みたいな感じだったんですけど、
僕のっけから坊主だったし、坊主にしたら、
次、あの、特攻隊の役だったんです。」
太一くん
「へええ。」
ニノ
「とか、なんか火事で両親を亡くした、あの息子とかだったり。」
太一くん
「重たい役が多かった。」
ニノ
「そうそう。
だからね、一向に人気が出なかったんです。
だから、それがちょっとある種トラウマみたいになってて、
俳優さんと言われると、その傍からも
そういう風に認められた気、気分なっちゃって、
そのアイドルじゃないっていうか、
ブレイクしたい、人気が欲しいから出てるんだよ、
っていつも思ってるんですけど。」
太一くん
「今もそうなの?」
ニノ
「今もそうです。」
太一くん
「へえ。じゃ、俳優になろうとは思わないの?」
ニノ
「思わない。これはできないっす。」
太一くん
「いつまでもアイドルというポジションでいられるんだったら、
これがいいと。」
ニノ
「うん。」
太一くん
「いろんなことできるしね、アイドルだと歌も歌えるし、
バラエティもできるし、それこそ、お芝居もできるしってこんな楽しいことないもんね。」
ニノ
「ないっす、レンジが広いっす。」
太一くん
「なるほどね。」
ニノ
「うん。」
太一くん
「なんかオレに質問みたいのあんの?」
ニノ
「(しばし太一くんをじっと見るニノ)はい?」
太一くん
「いやいや、カンペが出たからさ、
太一さんに質問って。」
ニノ
「ほら、これだもん。」
太一くん
「いや、出たから。」
ニノ
「出たからみたいのモチベーションないでしょ
っつってんの。」
太一くん
「なんかあるのかなあと思ったの。」
ニノ
「ないよ!」
太一くん
「ねーのかよ!?」
ニノ
「つ、じゃ、質問あります。
オレ、これ絶対真面目に答えて下さいよ。」
太一くん
「うんうん。」
ニノ
「将来の夢はなんですか?」
太一くん
「将来?将来の夢は、えっと、南房総辺りに、
一軒家を建てて、もう、テレビのこととかまったく考えない生活をすることが、
僕の夢です。」
ニノ
「違う。」
太一くん
「(笑)違うってなんだよ。」
ニノ
「違う違う。」
太一くん
「おまえがなに知ってんだよ。」
ニノ
「違う。それは夢じゃない。
もっとあるはずだ!大きいのが!」
太一くん
「おまえは舞台やってるから、今。
ものすごい声通ってる。」
ニノ
「(爆笑!)」
太一くん
「わかりました。じゃまた遊びに来て下さい。
ありがとうございました。」
ニノ
「ありがとうございます!」
太一くん
「なげえ(長い)よ。」
ニノ
「そんなことないね(視線はスタッフさんへ)。」
*****
最後、太一くんが長いと言ったのは収録時間のことのようです。
個人的にも仲良しなお2人のトークが盛り上がりすぎて、
番組史上初めて準備していたテープが足りなくなったそうです。
そんなことがNHKザ少年倶楽部プレミアムのHPにありました。
「流星」クランクイン前からにしきーと共演する意味の重さを感じていたと当時も語っていましたが、にしきーとのエピソードをここまではっきり明らかにしたのは初めてではないでしょうか。
思った以上に刺激的でした。
”ブレイクしたいからドラマに出ている”っていうニノ流のロジックに笑ってしまいました。
でも、確かに時間をかけて考えた上で答えてましたから、場を汲み取っての答えなのかもしれませんね。
本当はもっと奥深い答えを持っているような気がします。