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住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

停電

2011-03-25 16:07:58 | 我が家の庭


朝のニュースで、「本日の計画停電はは第二グループのみ実施いたします」  あっ、うちだ!
こんな世の中だから、協力できる事は何でもします。
また震災復興について何かできる事はないか?仲間といろいろ模索しています。

我が家のグループでの夕方から夜にかけての停電は今回2度目。薄明るい夜に慣れてる自分たちにとっての「真っ暗闇」は一種異様な光景に写りました。と同時にいかに電気に頼っていたか・・・いろいろ考えさせられます。

どんなにデジタルが進歩しても、電気がなければ何にもできない。

携帯は全然繋がらない。一般の電話でも通話自体電気がなくては使えない。ただ話しをする事さえできないのだ。

そこで冒頭のアナログ電話。たまたま好きで持っていたものでありますが、停電中でも会話が出来るすぐれもの。

これはほんの一例ですが、デジタルとアナログの共存って他にもっとあると思う。



春の到来を告げてくれた雪割草もピークを過ぎようとしている頃



一方では岩八つ手がぐんぐん茎をのばし、蕾を付け、



こんな感じに、

ところで岩に”付く”から、「岩八つ手」

漢字だと”憑く”感じか?



遅れて葉っぱが開く。

葉っぱの形-八つ手でしょう~



そして共演!

雪割草の向こうに岩八つ手

そんな繰り返しがますます目白押しな我が庭。



今度は八つ手の開花です。

地面の上で人間があたふたしているさなか。

地面の下では去年と同じように、そして確実にうごめいています。

春の中間点を過ぎ、清らかに明るい季節が訪れてほしいと祈る そんな季節。

=戸田晃建築設計事務所=

雪割草

2011-03-03 01:25:11 | 我が家の庭


我が家に春の到来を告げてくれる三角草(ミスミソウ) 別名雪割草

どうやら春が来ているようです。



こちらは寒葵の花。葉っぱの根元、暗くて、グロテスクで、ジメジメしている。

「花」の概念を揺るがすとさえ思える姿が、案外好きである。

三角草とともに、冬の庭には嬉しい常緑の山野草



椚か小楢か? 我が家のドングリにも春の力を感じます。



我が家の苔も根付いてきました。

この時期に手入れ手入れ っと。

暖かくなって動き出すのは、何も虫や草木だけではありません。

人間だって動きだすのです。



この細かいパーツは建築模型用に一つ一つ作ってます。

この枝嬢の指先からは、ムクムクと、家の形が生まれてきます。

山野草と重ね合わせている訳ではありませんが、楽しみでなりません。

=戸田晃建築設計事務所=


紅葉もえ

2010-12-07 10:02:01 | 我が家の庭


よいものどうかが一発で解る瞬間。それは「お手入れする時」である。
お手入れし甲斐のあるものはよいものであるともいえるかもしれない。

我が家の多目的スペースともいえる「土間」で、今日は靴磨き会場に変身。妻と私の靴を広げ、一気にお手入れ。スリッポン、サンダル、登山靴etcさまざまな靴を磨き上げた。

最初に保湿効果もあるもので汚れ落とたあと、(靴)クリームを塗ると吸収がよいし、肌にもよいし なんてまるで人のお肌のお手入れみたいだ・・と思いながら、ひとつづつ丁寧に磨きあげていく。

そこで感じたことが冒頭の事。
特に”ナカムラ”のスリッポンなどは、磨けば磨くほど良くなっていくのだ。それはもう、靴についたしわ一本一本がかわいいとさえ思えてしまう程。というと、なんだか変わっている人のように思われてしまうかもしれないが、自分で育て上げたジーンズの縦じわを楽しむのに似ている と思う。そうそう”GORO”のチロリアンも磨きがいがあった。オーダーメイドのこの靴、14年たった今でもびくともしない。人生後20年前後とすれば、それぐらいはもちそうな勢いである。そして何十年後でも貼り替えられる靴底であるということが、さらに安心感を与えてくれる。

買い替えを前提として商品が多いと感じる昨今、「単純に、好きだから使い続けたい」という人のための商品がもっと増えて欲しいし、少なくとも住宅を設計するときにはそう心がけている。



久しぶりに靴磨きをしたきっかけは家族での登山。この高尾山は朝家を出て昼過ぎには家に戻れるという我が家の散歩コース。この八王子市が誇る高尾山、実は世界一登山客が多い山なんだって!紅葉きれいでした。



頂上付近でなんだか変な熱気と人だかり。落ち着いて食事ができませんね。何ですか??



スカートではないが、山ガールファッション。決まっています!実はこの子は一緒に登山した娘の友達。



うそ! たまたま麓より一緒のペースだった撮影隊。押切もえさん。娘が近くに行って撮ってきた写真である。「パパ!撮ってきたよ~」



高尾山薬王院内、売店の窓からの眺め。大きな杉の木が窓をふさいでいた。窓の意味をないていないようにも見えるが、これだけの木だったら最初からあるのは解っていると思うので、避ける事もできたはずだが、そうか木を見せたかったのか。

=戸田晃建築設計事務所=

秋刀魚

2010-11-16 11:48:59 | 我が家の庭
うちの設計事務所は、1に挨拶を欠かさず元気よく 2にちょっとしたものは自分で作り 3に火がおこせ、 4に設計!あれ?住宅を設計する事務所ですから、設計はもちろんのこと、人との付き合い方、生活についてのあれこれが大事なんですよ~

とか言ってると、あ~っ、さんまが焦げる!



所員に、特別所員の娘がテキト-に用意したシート持参で加わり、事務所の駐車場で夕食。



こちらは先週日曜日、磯沼さん家で生まれた烏骨鶏の雛を、カウガールの娘がお世話している の図。その日は牛の堆肥の袋ずめをしていたらしく、爪の間に堆肥がつまっているのが、我が子ながらかっこいい~

=戸田晃建築設計事務所=

かわいいキノコ

2010-10-19 03:59:19 | 我が家の庭


我が家の、秋の庭から冬の庭に向けての用意、枯れ葉が飛びすぎないように、今のうちに庭の樹木を剪定していた時のこと。
山毛欅(ブナ)の枝を払い、それを片づけていたら、あれまっ!、何かが根元に生えている。
「これぞキノコ」というたたずまいは、何だか食欲をそそられる色と形。そして、かすかにいい香りがする~
そこでは、山毛欅(ブナ)の根本に生えてるから、ブナシメジって単純な発想しかできない自分!

どう見たってシメジじゃあないだろう~



こんな感じで、我が家の前庭に生えていた。絵に描いたような、かわいいとさえ思えるキノコでしょう~

「食べれるのかな~?」などと思いながら、何気なく辞書をぱらぱらしていると、ん?似ている。「天狗茸」
あの毒キノコの代表格のような紅天狗茸の仲間である。

夏から初秋にかけて針葉樹、広葉樹林などの根元に生える。
”有毒”で幻覚症状何かも起こすらしい。嘔吐・腹痛・下痢・視力障害などを起こし、まれに死亡したりもするらしい。



はじめは盛り上がった斑点のあるお饅頭みたいな形だったのが、次の日みたら、いきなり傘が(ちょんぼ)に開いたような形になっていた。

うう、紛れもなく天狗茸の特徴。

ああっ、口にしないで良かった。しかしだめだといわれるとますます食べたくなるのは、どうしてでしょうか?(さすがに食べませんでしたけど)
トリカブトなどと同様、日常にある神秘と恐怖。



シソ科の宿根草、花虎の尾。とても強い草ですが、さすがに今年の猛暑では、花付きが悪い。



あまりおもむきがある花とは言えないが、この時期、花の種類が少ない我が家の中庭に、彩りをそえてくれる。



イカに、みえなくない、山路の杜鵑草(ヤマジノホトトギス)。ホトトギスのお腹の模様に、見立てて付けた名前らしい。そういえば我が家には玉川杜鵑(タマガワホトトギス)も植えたな~どこに植えたか、記憶がだんだん薄れてゆく。。。今日夕ご飯食べたっけな~~~やばっ!!



生前父にもらった盆栽を、地におろしたものに今年も赤い実が付きました。木の種類は確か、錦木(ニシキギ)だったと思う。。
あまり大きくならず、紅葉がきれいな、我が家のような小さい庭には便利で楽しめる木。



普通の水引であるが、こちらは葉っぱが斑入りで、日陰も強い草なので、明るさと彩りに、結構野放しにしている草。
でもほっとくとすごいことになる(増える)野草でもあるから注意が必要。

とか、書いている私は、ただ今ぎっくり腰を発症し、自宅で療養中。
今回の庭の剪定でグキっとなった・・トホホです。

=戸田晃建築設計事務所=