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住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

アイゼン?

2013-01-15 18:19:27 | 建築


昨日降った雪で、廻りの建物も全て白で覆われて、屋上にあるこのペントハウスも、あたかも大草原にぽつんと立つ小さな小屋の様に思える。
麓よりその小屋にたどり着くまで斜面をの登らなければいけない。この雪だと足をとられるかも知れない。
小屋付近よりいずる沢の水も凍ってしまった・・・寒くなるとこの道もアイスバーンになる。

「こりゃーアイゼンが必要だな~」

この屋上庭園も高いところでは7.5mぐらいになるので、小屋にたどり着くまでコースを誤って雪庇なんて踏み抜いたものなら、下に落ちて怪我どころではすまない・・・
庭園の端、建物上部より鉄骨で支柱を取付けて目印にしよう~

「ついでに、ザイルでも張っとくか~」

こんな過酷な条件下では小屋にたどり着けない~

でも心配ご無用。

この山道を通らなくても、建物内部より小屋まではエレベータで登れる仕組みである。この小屋からの富士山の眺めは絶品である。歩いて登った方がありがたみも増すというものだ。



さっ、お茶でも飲むか~

空想のお話し・たわごとの様に聞こえるでしょう~本当の事を言うと大真面目なんです(笑)

最終案とは全然違いますが・・K-ホワイト邸の初期プランのひとつでした。懐かしい~
「緑と共に暮らす家4」と言うならば1~3があるか?

あります。

(仮称)「K-ホワイト」邸 近日中に事務所HPにUPします。

=戸田晃建築設計事務所=





初富士

2013-01-09 04:35:02 | 建築
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。



ところで、突然ですが、お風呂と言ったらやっぱり富士山ですよね~

街にまだ銭湯が普通にあった頃、大きな浴槽の背景には必ずといって良いほど富士山が描かれていました。それもブリキやトタン板の上にペンキで描かれていたものがほとんどだった様に思います。

湯気の向こうにあるその富士山はとても雄大なものに感じました。
ペンキで書かれたものだと解かっていても・・・である。

その富士山を自邸の浴室に実現した人がいます。しかも施主が自らそれを描いちゃいました。(上部写真)



しかも庭までも施主自ら造っちゃったからもう脱帽です。

この住宅はこれからどのようにいじり倒され進化するのでしょうか?目が離せません。

=階段箪笥の家=

消えた地上絵

2012-12-31 01:42:48 | 建築


お久し振りです。と言ってる今はもう大晦日。これだけ時間が経ってしまうと何をどう書いてよいやら・・・
hpで自分の家の事ばっかり紹介していて、本職の設計を依頼された物件の紹介は4軒分も溜まってしまった。仕事ヤル気あるのか!と怒られてしまいそうだ。
でもやる気は人一倍あります!それ故仕事に熱中し過ぎて、ご紹介する暇もなかったのです。半分いい訳ですが・・

あまりに時間が経ち過ぎて既に「地上絵」は消え、上には大きな建造物が建っています。

一枚目の写真 「地上絵」こと、墨を出した上に、コンクリートの型枠を立ち上げています。もうずいぶん昔の事の様です。平面上の「地上絵」だけでも直線部分が一ヶ所もない上にねじれる様に上に伸びる階段の設計



なので、当然型枠もねじれていなくてはなりません。写真の床の型枠は、仕上がった時、つまり型枠を外した時は階段の裏側になります。



その部分を下から見上げています。
ノミとカンナを使っている型枠大工さんを始めて見ました。型枠大工のAさん、その昔は建物を建造する大工さんだったそう。ふふーん、だからか、と納得する。



このお宅のお引っ越しも、ブログ更新も何とか年内に間に合いました。
また詳細など順次更新していくようにします。

そしてhpにも書きましたが、事務所開設20年を記念して、katakataと戸田晃建築設計事務所のダブルネームの手ぬぐいのプレゼントを企画しました。katakataファンの人にはうちの名前はいらないよ!という方がいると思いますが、興味ある人だけ応募してくださいね。当たり前か・・・

皆様、本年は非常にお世話になりました。そして良いお年を!!



地面の絵

2011-10-07 09:03:37 | 建築


墨出し してます。

建築用語では、建物の寸法を出すときに 墨出し 墨付け 返り墨 など、墨にまつわる言葉が多いが、大工さんが寸法を出すときに使っていた墨つぼが語源とか。

これがどうもあの地上絵に見えてならない

この絵?を見ながら、頭の中ではいろいろな立体が組み上がっていくのです。

=戸田晃建築設計事務所=


建前大工男前

2011-10-06 09:21:02 | 建築


10月5日 秋分 水始涸 大安

建前のこの日、空高くアームを伸ばしたクレーンの先は部厚い雲。

こんなに頻繁に空が気になるのは、小学校の遠足以来かもしれない。

午後はさらに本降りになるという。

「工事出来るのか~」

そんな心配をよそに、大工さん達は確実にそして着々と工事を進めていた。

工事終了 午後6時、規模と構造からすると多少時間がかかった。雨のせいもあるが、もちろんそれだけではない。

だってまだ骨組みだけの状態なのに、すでに相当の「密度」を感じるのだから・・・

あっ、また自画自賛だぁ~

工事関係者のみなさん、ありがとう

そしてU様おめでとうございます。

=戸田晃建築設計事務所=