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住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

住み手とともに

2010-07-24 22:01:41 | 建築


5年前に竣工した花と庭の家 に伺ったらこんな事に!

我が家同様、引き渡し後も、常に何かしらが変わっている。「住み続ける限り、手を入れ続ける」のかもしれない。それがまた楽しそうなんです。。
しかし、さすがはガーデンデザイナー。ただの屋上だったのがすっかり変身。天に向かって開かれた、「天空の庭」の様でした。



床もいい味になっている。毎日ここを歩き、その生活の積み重ねがしっかりと表情になって現れていると言った感じか?



「経年変化」って好きな言葉であるが、住宅でのそれは、材料自体の変化を示すのと同時に、そこに暮らしている人の毎日を、しっかり受け入れてくれる材料であるということが、大前提である。そして、住み手とともに歩んで・刻まれ・変化していく事なんだな~

そんなことを思った。

=戸田晃建築設計事務所=

ゲゲゲの

2010-07-23 02:34:51 | 建築


久しぶりのブログ。随分空いてしまったモノだ。こう空いてしまうと、何を書いていいかわからない。
で、事務所もこんな事になっている。明るさと、何より平均年齢がぐっと下がる。



7月20日発売の「天然生活」で我が家が紹介されてます。

「時間をかけて育てる家」という特集の中です。きっちりと丁寧に取材していただき、しかも、後日写真家さんより、わざわざお礼のメールまでいただき、こちらこそありがとうございました。



こちらは、小屋のインターホン前に居座る、山百合が咲きました。
堂々とした咲きっぷりはあっぱれですが、女房曰く、
「事務所に訪ねてきた人に、花粉をつけようと、、、それって嫌がらせ~?」

もちろんそんなことはありませんよ。
事務所の看板もないし、山百合がゆくてを遮っておりますが、どうぞお気軽にお訪ねくださいね。冷たい飲み物を用意してお待ちしてます。



そして、この神田古本屋街のショウウインドウの前でたたずむ、妖怪好きの娘。冒頭の、所員にカウントすると、さらに平均年齢が下がる!?

=戸田晃建築設計事務所=

エイリアン

2010-07-06 22:56:32 | 建築


夜中、仕事が煮詰まりすぎて、頭がぼーっとしてくると、壁に映る照明器具の影が、エイリアンの後頭部に見えてきたりする。
それが動きはじめるといよいよ危ない!

そんなときは、、、寝る。

いったん寝て、早朝起きて、もう一度考えよう。。たとえ少しの睡眠でも、頭の働きが違うのだ。

=戸田晃建築設計事務所=

第3の湯

2010-06-30 16:39:53 | 建築


夕方、日が落ち切らない頃の銭湯は気持ちいい~

といってもレジャーではありません。地下水を利用したお湯を感じ、併設の水風呂を体験するのが使命。あくまでも仕事の一環なのです!
しっかりとリラックス、いや、調査してまいりましたぞ。

ここ神楽坂には2件の銭湯が残っている。こんな街なかに2件もあることに少々驚き。しかもまだ夕方5時だというのに、結構混んでいる。。
外観は伝統的な破風つくりのその内部の天井は6mはありそうだが、そこに特別何があるというわけはなく、いうなればただの空間。銭湯ではめずらしくないが、場所柄を考えるととても贅沢なことに思えてくる。
そしてこの何もない空間はよい。何もないから気持ちよいのかもしれない。

しかし、この外観は少々もったいない。
昔は、道路から、建物全体がきれいに見えたんだろうな~

大きな道路沿いは比較的大きな建物が建ちやすい。
建築の法律でも、火事や地震にに強い、現代の建物に建て替えることを奨励している節もある。

その結果ということではないとは思うが大きな建物に押され、この様な建物が、ひっそりと姿を消してゆくのは寂しい限りだ。

ちなみに第一は阿佐ヶ谷にあり、、第二はかつて羽田にあったらしい。

=戸田晃建築設計事務所=

みどり

2010-06-23 10:22:53 | 建築


緑豊かな場所はやっぱり良い。

白詰草(シロツメクサ)の原っぱなんて素敵じゃあないですか?
といっても、ここは八王子じゃあありません。りんかい線の国際展示場駅前です。

ある複数の会社が主催したエコ製品の勉強会。
家庭用燃料電池についての勉強会があり、いってきました。

なんでも、我々が暮らしている地球の事を思うと、今や、家庭でも発電にいきつくというのである。
しかしまだ一般的に普及のレベルではない。コスト的な部分も大きいと思う。
また、太陽光・風力・地熱等方法も色々ある。

そもそも基本的に電気か、ガスか ということもある。

各方式で普及させたいという供給側の思惑も感じる。

そんな中で、将来的にどの方式がよいのか、ミックスなのか、設計をする立場で、自分なりに見極める必要を感じているのだ。

どの方法がよいかは、今の時点では言い切れないが、ひとつだけ言えることは、知らぬ間に、しかも確実に、家庭からCO2を出している事は間違いなく、それをどうにかしないといけない時期に来ているのも、また間違いないということ。地球温暖化抑制について、家庭レベルで何が出来るかはということは、とても重要になって、その家庭の器ともいうべき、住宅の設計をする我々にとっても、大事なことなんだ。

そして、エコを考えるのと同時に、一方でみどりを増やそうと運動も増えてきている。木を植えよう、みどりを増やそうという方向はとてもよいが、でもね,それをどう利用していくか、そして何より楽しまないと、もったいないし、続かないと思うのだ。

エコですよ~とか、ここで休んでいいですよ~みたいな思惑が出過ぎている”みどり”は逆に落ち着かないと思うんです。たとえ、思惑があったとしても、それを感じさせない力が必要だと思う。それは造る側のデザイン力にもあるかもしれない。。

地球の為もそうですが、自分たちの為のみどり。

と、誰一人休んでいない、都会の白詰草の原っぱで、ぼんやり思う。

ちなみに白詰草は明治時代以降、ヨーロッパから入ってきた植物。
帰化植物と聞いて、ちょっとショック!



こちらは磯沼ファーム。
やはり八王子の風景 落ち着く~



カウガールとカカオちゃん。
ちょっと会わないうちに、大きくなったでしょう~

娘より既に何倍も大きいカカオを、ロープ一本で散歩している姿に、たくましささえ感じる。



我が家生まれのひき蛙の子供。
油虫が餌になる。

害虫が一方で生きる為に役立つ。

そんなこんなで、自然の造り出したもので、害になるものはいないのかもしれませんね。

そんなことも含めて”みどり”か?

=戸田晃建築設計事務所=