有志による吹田市議会報告会

吹田市議会有志会派による議会報告会のページです。

9月議会がはじまります

2016年09月03日 | お知らせ
こんにちは。
有志による議会報告会メンバーの柿原です。

8月30日に議会運営委員会が開かれ、9月議会(9月6日~9月27日)の議案が発送されました。

今議会の議案である一般会計補正予算案のなかで一番大きな額のものとしては、南千里駅前にある大阪府タウン管理財団が所有する第13駐車場を吹田市が購入し、北千里にある北消防の一部と中消防(五月が丘)の統合を行い新たに消防署を作る、というもの。購入額は約16億円です。これまで、吹田市内で救急隊の現場到着時間が一番遅いとされてきた地域のうち、桃山台、竹見台の到着時間が大きく改善するというもの。また、この新消防庁舎に現在土木部が入っている南千里庁舎を合体させるという構想が持たれていて、現在の南千里庁舎の敷地には、新しく認可保育園を整備していく予定と説明されています。この春にクローズアップされた「保育所に入れない」という保護者の声を受け、整備困難となっていた南千里地域は市有地を整備場所とすることになります。

 文化会館(メイシアター)の改修工事
 開館から30年を迎える文化会館ですが、音響などの設備が老朽化してきたり、天井の耐震基準が東日本大震災後に見直されたものに適合していないなどさまざまな改修が必要となってきています。また、一基しかないエレベータを大ホール用にもう1基増やす、トイレの洋式化はもちろんのことシャワートイレに切り替える、車いす用スペースを増やし、設置場所も分散する、などなど観客の利便性を大きく向上させるための工事も行われます。せっかく全館休館するのだから、この時にしかできない改修をするべきでは?といった議会での意見を反映した内容が計画されています。
 全館休館の期間は当初予定していた9か月から1年間に延びるわけですが(H29年度は全く使えなくなります)、リニューアルすれば今後30年は大丈夫!と言われるようなものをめざしているとのこと。

 そのほか、H29~31年度の3年契約で山一、西山田、津雲台、千里新田、佐井寺、千里たけみの6か所の留守家庭児童育成室の民間委託を行うための予算、廃止された南千里市民プールの跡地に保育園を整備するため、プールの解体撤去工事予算なども提案されています。メイシアターの改修も含めてこれら複数年度にまたがる支出を確約することを「債務負担行為」といいます。自治体の会計は単年度(1年限り)が原則になっていますが、1年で終わらない工事や委託などは、1年分の予算しか議決できないと、契約の根拠が失われます。ですから、複数年分の予算の支出を確約し、次年度以降の支出を義務付ける行為をしなければなりません。
 今回の補正予算案もそうですが、予算案にはたびたびこの「債務負担行為」というものが出てきます。9月議会開会後には、市議会のホームページで議案書や参考資料がアップされていきますので、関心のある方は是非ご覧くださいね。
(文責:柿原まき)

さて、これで一巡しましたね。次回は泉井議員です。