有志による吹田市議会報告会

吹田市議会有志会派による議会報告会のページです。

第4回議会報告会で出された質問・意見への回答(建設委員会所管分)

2017年01月25日 | 記録
11月3日、12日両日の「有志による議会報告会」の中でだされた建設委員会所管の問題への参加者のみなさんからのご質問に対する当日の議員による回答、またその場で回答できかねた事柄について、後日、担当部局等に照会し回答を得たものを掲載します。
(なお、このまとめは、いけぶち佐知子、柿原まき、足立将一、の3名で担当しました)


11月3日分

質問①
JR吹田駅北口メロード近くに駐輪場を、という事が前々回の報告会の時にアサヒビールとJRの間に予定されていると聞きましたが、その後どうなっていますか?
以前から要望する議員さんもおられたと思いますが…

回答①
今年度末(平成29年3月)までの整備を目指しているが、地権者と現在も調整中であり来年度にずれ込む可能性もある。


質問②
府営・UR(空きが多い)・民間など集合住宅が過剰と思われる程建てられているなか、市営住宅が必要なのか。

回答②
市の設置目標数には現在足りていない状況。ただし各議員によって考え方が異なる。必要だと主張している会派もあれば、現状以上に必要ないとしている会派もある。


質問③
自転車専用道路について、吹田市では何年頃にどのような道路形態、地域エリアを考えているのかお聞かせください。

回答③
自転車利用環境整備計画を今年度末(平成29年3月)に策定予定であり、道路整備も含めた自転車利用環境の整備について決定する。2月頃にはパブリックコメントを行う予定にしている。

質問④
自転車専用レーンについて
吹田では他市(近隣)に比べて自転車事故が多いのですか?
 
静岡市を視察されたようですがそれを吹田市の中でどう生かすつもりですか?

回答④
大阪府内では少ないが、大阪府が他県に比べ自転車事故が多く吹田も全国平均よりは自転車事故は多い。

自転車道の整備手法が様々あり、例えば道路が狭くても事故発生率が高い地域にはピクトグラムや自転車通行表示を行うことで対応するなど、必要に合わせて整備が可能であることがわかった。自転車利用環境整備計画が出てからの議論にはなるが、市民の要望に合った整備の推進や、事故多発地点などに必要な整備を行う要望の際に学んだ事例を活用する。


質問⑤
道路にオープンカフェ設置についてはどこを視察されたのですか?

回答⑤
群馬県高崎市

質問⑥
千里NTにおける集合住宅地の建て替えと戸建て住宅地の住環境問題について。
戸建て住宅地において新旧交替によって一部の業者による200㎡以下での分割が進み、防火・防災が守られず、住環境に於いても従来のゆとりある安心安全の街並みが保てない状況が進行しているが、市議会は千里NTの今後の開発をどのように考えておられるのか。
(吹田市千里NT指針)

回答⑥
市議会はどのように考えているのか、ということですが、市議会は各議員の集まりであり、考え方を統一できるものではありません。お示しの件については各議員の考え方があり、また確認もできないため、申し訳ありませんがお答えいたしかねます。(従来から、議会や市政の動きなどの客観的な質問にはお答えしていますが、議員の考え方(主観)についての質問にはお答えしていません。)


11月12日分

要望①
(土木部への要望)吹田市には、自転車条例がまだ制定されていないように思います。大阪府では、この4月に「大阪府自転車条例」が制定されました。以前から、自転車の利用マナーの悪さが気になっていますが、吹田市に市民への啓発が必要と考えていますか?担当の土木部、総務交通室では不法駐車対策が重点だとのことでした。そこで、吹田市も条例の制定がなければ市が啓発に動かないのかと感じます。大阪府で条例ができたから吹田市は不要ということかもしれません。条例ができなくても大阪府の取り組みに合わせ吹田市も啓発が必要と思います。市民の声を議会側から行政に働きかけてほしいと思います。「市報すいた」11月号(11月は自転車マナーアップ月間)を見て、その感を深くしました。

回答①
先日「吹田市自転車利用環境整備計画策定会議」(仮称)第1回が開催されました。(実際には10月26日開催)この中で、「走る」(走行空間)「停める」(駐輪場)「守る」(マナー・ルール順守)ということで、ルールやマナーを守ることについても話し合いがされています。(実際には、「使う」(レンタサイクル)のことも柱の一つでした)


要望②
歩道に事故防止の為 自転車専用道も良いが車いす、ベビーカー、点字誘導の為 おもいやり歩道も考えられる。

回答②
点字ブロックがあっても、また十分広い歩道であっても、放置自転車等により、車いすやベビーカーが通りにくくなっているところがあります。歩道が狭いところを広くするということも大事ですが、本来、広いにも関わらず狭くなっていることについて、担当部にも意見を言っていきますし、市民のマナー向上を訴えていく必要があると考えます。

要望③
市内の各自転車駐車場の見直しをぜひ考えていただきたい。老朽化、機能面、設備不良など。とくに阪急吹田駅前駐輪場について大変問題が多いです。ぜひ、現場を聞き込み調査していただきたいと思います。

回答③
市内の自転車駐車場については、今回の議案にもありましたように、自動ゲートの設置など、順次、見直しをしています。阪急吹田駅前の駐輪場の問題については、具体的にわかりませんが(グループの中に書かれた方がいなかった)、担当部に伝えます。

質問①
南千里の市営住宅入居戸数は決まっているのか。障害や高齢者、単身の戸数は、どうなっていますか?(設備も含む)

回答①
新佐竹台市営住宅については、老朽化した耐震性に劣る市営住宅の居住者の住み替え用に建てます。
戸数は、200数十戸です。(実際には240戸)住み替え用ですので、障害者や高齢者、単身の戸数は現在の戸数と同じだと思います。予定していた戸数より移転戸数が少ない場合は、募集があるかもしれませんが、今のところ決まっていません。

提案①
敬老の日の表彰のありかた。今や100歳以上が50,00人(5万人なのか、5千人なのか、不明)を超える時代です。単に長生きしても自立することが大切。したがって、単に長生きしているのではなく、介護なしに、医療費の少ない高齢者を表彰すれば、と思います。

回答①
健康で長生きできることがいいことです。今、元気な高齢者が高齢者の介護などのサポートをすることでポイントをためて年間5千円の商品券(?)をもらえるという事業があります。
(介護支援サポーター事業:市が指定する介護保険施設などで、洗濯物の整理やシーツ交換、レクリエーション補助などの活動を行うと、内容に応じてポイントがもらえる。ポイントは翌年度に5000円を上限に換金できる。研修の受講が必要)



以上が建設委員会所管分となります。たくさんの質問やご意見ありがとうございます。
皆さんと意見交換をすることにより新しい問題意識を持つことや、新しい観点を得ることができるので、今後もご意見頂戴できますと幸いです。

第4回議会報告会で出された質問・意見への回答(福祉環境委員会所管分)

2017年01月24日 | 記録
本日は、議会報告会で出された質問や意見、要望の内、福祉環境委員会所管分を掲載いたします。
担当は、後藤と榎内です。

【11月3日】
質問①
南千里市民プール解体撤去後の跡地の利用について、何に変わるのか
回答①
保育所として整備される。

質問②
健都について吹田市民病院と循環器病研究センターの建設について、ただ病院だけでなくマルシェをしたり子どもの遊び場を作ったりしてはどうか。
回答②
健康増進や防災機能をそなえた多目的広場などの公園も整備される。また図書館を含む仮称健都ライブラリーなど、病院以外の機能も含んでいる。

質問③
明石市の新三条例ができたが、吹田市ではこのような条例は一つでも作るような動きはないのか。1.手話言語・障害者コミュニケーション条例 2.障害者配慮条例 3.明石市職員の平等な任用期間を確保し障害者の自立と社会参加を推進する条例
回答③
つい先日も非公式ではあったが、障害者団体の求めに応じ、これら明石の条例について吹田市でも実現できないかご要望をお聞きすると共に意見交換を行うなどした。行政や議会だけでできるものは無いので、当事者の方との対話を重ねていく必要がある。

質問④
障害者の通学支援について特に医療的ケアが必要な方について箕面市の様な通学援助は無いのか。
回答④
現在実施していないが、移動支援は障がいをお持ちの方の社会参加を促すためにも重要であると考えている。

質問⑤
介護保険要支援が29年4月から変わることについてサポート事業はどの様なことになるのかよく分かりません。
回答⑤
現在利用できるサービスが利用できなくなるなどのことはなく、現在のサービスはそのまま維持される。介護保険の改正により要支援1・2の方の訪問介護や通所介護がサポート事業に移行し、市町村で実施されることになった。また、これまで訪問介護や通所介護の利用開始において要介護認定を必要としていたが、基本チェックリストによって該当するかを確認することでも利用できるようになるといった変更がある。

質問⑥
介護職員の確保について茨木市では市内の事業所で正社員で働くと家賃補助するという政策をしているが吹田市ではどうか。
回答⑥
現在吹田市では実施していないが、人材確保は重要であると考えている。

質問⑦
多様化する保育ニーズに行政としてはどう応えるのか。
回答⑦
ニーズに応えサービスを拡充すべきであるとか多様な担い手を確保すべきであるといった議論が議会でも行われている。制度の谷間が生まれないようにしていかなければならない。ご意見をいただきたい。

【11月12日】
質問①
文化会館改修工事の約40億円になった理由や経緯について教えてほしい(文教市民委員会所管分)
回答①
建築基準法に合致させる(釣り天井)ためであったり、空調を一括ではなく分離させる工事やエレベーター設置等により、工事の増額となった。

質問②
南吹田の地下水汚染対策の現状について
回答②
某企業と吹田市で汚染対策について協定を結んでおり、話しは進んでいます。今後の動向は注視してまいります。

質問③
エキスポシティ等の環境影響評価について。CO2をまき散らして、渋滞も多い、どうにかならないのか。
回答③
意見として承り、事実はどうなのか、今後調査検討する必要があればして参ります。

質問④
市民発電事業が全国的に行われているが、これに対して、吹田市として補助金をつける計画をしてほしい。
また、自然エネルギーによる発電についてプランを持っているか。市内小中学校への設置は進んでいるか。一般家庭が設置する際の補助金を復活できるか。
回答④
電力買取価格が減額されており、採算性の観点では実施は難しいが、環境の利益との天秤でどこまで可能かどうかは市で検討している。
また、議会としても市の動きは注視していく。

質問⑤
平成26年6月にアルコール健康障害対策基本法が施行され、本年5月に同推進基本計画が決定されました。現在、都道府県推進計画が策定中ですが、吹田市における推進計画の実施に向けた取り組みの状況を教えていただきたい。また、推進計画とは別にアルコール依存症対策の取組み、特に相談窓口の一元化を早急に確立する必要があると思います。
回答⑤
現状では市の動きは確認されないため、今後市と協議してまいります。

質問⑥
第4期障がい福祉計画で、市は障がい者居宅事業所連絡会と連携の下、人材確保をする事になっているが、市の都合で研修を中止したという経緯があるがどう考えているか。
回答⑥
市に確認すると、中止ではなく来年度への延期となっている。行政としては前向きに進めていくということです。

要望
障がいのある人への合理的配慮をしてほしい。当然、議会報告会についても配慮ある設営をお願いしたい。

第4回議会報告会で出された質問・意見への回答(財政総務委員会所管分)

2017年01月22日 | 記録
11月3日、12日の議会報告会で出された財政総務委員会所管分の質問への回答を掲載します。
同じ趣旨の質問が2日ともありましたので、開催日ごとの掲載はしておりません。
なお、この回答は馬場慶次郎・柿原まきがまとめました。

質問①
 北消防署整備予算16億3315万円はどのような予算?もう少し削れないか?用途地域や容積率などを把握して議論すべき。


回答①
 購入金額は16億3,315万円です。この額の決定については、土地の所有者である大阪府タウン管理財団との間で取得協議を進めるに当たり、双方の鑑定額をもとに協議の上で決定する申し合わせになりました。タウン管理財団は2016年1月の時点で16億3,160万円という鑑定額をつけていましたが、その後、吹田市として土地の取得希望を申し出て、6月に行った鑑定額が16億3,470万円となり、最終的にはこの中間の額でタウン管理財団と用地購入費を決定しました。市とタウン財団との協議において、当初タウン財団から鑑定時期に概ね5カ月の時点差があり、鑑定価格の時点修正(価格を上げる)を検討したい旨の申し入れもありましたが、当該用地を今後市として公共開発に有効活用する主旨を十分説明し、時点修正については見送りとなった経過もあります。
 該当地の用途地域は「商業地域」であり、敷地面積3096.06㎡、 容積率400%、建ぺい率80%、45m第4種高度地区となりますが、そのことは十分考慮されたうえで鑑定事務所より提示された金額であり、公示価格の動向や吹田市周辺地域の取引事例、その土地をいかに、どのような形態で有効活用するのが一番いいのかという開発法という方法などでも検討され査定されています。
 なお、公共と民間とでは単純比較はできませんが、タウン財団が平成24年に民間に対して実施した近隣地域の一般競争入札の例では、千里南地区センターリザーブゾーン整備事業(条件付き土地売買)として宅地3731㎡の落札額が2,750,132,000円となった実績があります。

質問②
 吹田警察署の増設の可能性は?北消防署の跡地などを提供して吹田北署またはニュータウン署ができないか。現在の北千里の使用はどういう形でされるのか。北消防署の後は機能性と規模を知りたい(北消防署関連の質問をまとめました)。


回答②
 吹田市として、すでに大阪府への予算要望の際、第二警察署の設置を要望されています。場所については特定していません。北消防署の跡地は隣に北消防署建て替え(出張所として整備を検討中)が行われる可能性があり使用できないと思われます。
 また、消防本部からは以下の回答がありました。消防本部では北消防署を南千里地域へ移転建て替えするにあたり千里ニュータウン北部(現北消防署近隣地域)の消防力の維持をはじめ、市全体の消防力強化、市民サービスの均等化には、跡地に「現北消防署の一部を残す」という形で、現時点では消防隊1隊と救急隊1隊を配置する消防出張所を整備することが必要不可欠と考えています。政策決定には至っておらず、内容については検討段階です。今後、南千里に再整備する新北消防署は、上記以外の機能と、五月が丘南にある中消防庁舎の救助隊機能との集約化も併せて検討しており、新北消防署開署後の既存諸署のバランス等を考えると、結果千里ニュータウンの消防力はじめ市内の消防力はこれまで以上に強化されると考えています。


質問③
 国で最低賃金の改善が行われました。吹田市での対応、予算措置は如何?


回答③
 公共工事の契約に関しては、インフレスライド条項には最低賃金を加味するものとなっていません。また、国から、労務単価の改正により契約変更を通知されることもあるが、いずれも最低賃金よりもかなり高いため、最低賃金との直接の関連はないものです。市役所庁舎の警備業務などの役務関係については、委託契約において法令順守を謳っており、最低賃金が支払われるものと市は考えています。また、吹田市総務部は適切な契約の執行に関する通知を出し、「業務等の発注については、需給の状況、原材料及び人件費(社会保険料相当額を適切に含み、かつ最低賃金額の改定も反映した額)等の最新の実勢価格等を踏まえた積算に基づき適切に予定価格を設定」するよう各部に周知を図っています。
市の雇用する臨時雇用員は、最低賃金以上で雇用されていますが、学校事務補助員などの職種については最低賃金とほぼ変わらない時給のため、最低賃金が改定されるとそれにあわせて10月1日付けで変更(860円⇒885円)されています。

質問④
 要援護者名簿に登録してもらったが、誰が助けに来てくれるかわからない。

回答④
 吹田市は、災害時要援護者の支援活動への協力や個人情報の取扱いなどに関する協定を交わした地域支援組織(自治会や自主防災組織)へ、災害時要援護者の情報を提供します。地域では、その情報に基づき、災害が発生したときや災害の恐れがあるときに、支援を適切かつスムーズに行えるよう、要援護者一人ひとりに対し、「だれが」支援して、「どこに」避難するのかを、あらかじめ定めておくことになります。
 災害情報の伝達や安否確認、避難誘導などを行う「避難支援者」は、要援護者一人につき複数人定められます。また、避難支援に携わる関係者などが中心となって、要援護者一人ひとりに対する「個別支援計画」を作成します。作成にあたっては、要援護者本人と話し合いながら、情報の伝達方法や避難場所、避難方法など具体的な支援内容について決めていきます。
 ただ、従来からの担い手不足や個人情報を預かることなどから、「災害時要援護者名簿」の取り扱いに苦慮し、避難支援者の決定まで至っていない地域も多くあります。
日頃から、要援護者の方々が積極的に地域と関わることが重要です。地域行事や防災訓練に参加するなど、地域とつながっていることが大事で、顔の見える関係づくりができていれば、いざという時に役立ちます。要援護者自身が待ちの姿勢では、誰も助けには来てくれません。
 国は個別支援計画の重要性を示していますが、同志社大学社会学部の立木教授や他の自治体担当者も、要援護者支援にはバスケットボールでのディフェンスに例えて、マンツーマンディフェンスではなく、ゾーンディフェンスが有効であるとおっしゃっています。言い換えれば、「隣組」や「向こう三軒両隣り」の精神で日頃から隣近所との関わり合いが必要であるということです。
 要援護者自身が日頃から「地域で声をあげること」、「私はここにいますよ」という情報発信が重要であると言えます。

質問⑤
 福祉避難所に指定されている施設は、通常のレクリエーションにはいいが、人員面など緊急時に適切な対応ができるか不安。


回答⑤
 福祉避難所は、災害発生後、直ちに開設されるものではありません。福祉避難所が必要な状況であると認められる場合に、施設の安全性や特別な配慮が必要な方に対応できる人員体制などを整えられていることが確認できて、はじめて開設されます。
 大規模災害時には、人員不足が予想されることから、本市独自の福祉避難所支援ボランティア事前登録制度を設立し、福祉避難所においての専門知識、経験を有するボランティア及び一般ボランティアを確保する方針です。登録制度は2017年早期に立ち上げるべく検討しています。

要望)
 これは市議会の質問ではなく市当局へ是非要求して改善してほしいこと。従来から、種々のことについて担当部局の部長以下の方とやりとりした時にほとんどの担当者が前の担当者から聞いておりませんとの返事がほとんどなのですが、任期中の事項について決まったこと、審議中のことなどを次の担当者へ申し送り事項を申し継ぐことになっていないという業務内容なのですがこれは改めてほしい。ニュータウンは豊中市・吹田市にまたがっているので豊中市の方とすごくそのことを感じます。豊中市はちゃんと申し継ぎ、申し送りをしています。いつも吹田市民は恥ずかしく思っています。

2015年度・都市環境防災対策特別委員会の提言

2017年01月22日 | メンバー記事
引き続き、馬場慶次郎(すいた創政会)です。

昨年度(2015年度)、都市環境防災対策特別委員会では「自転車交通対策」と「地域防災計画」という大きく二つのテーマに絞り、委員間協議を重ねました。先進自治体である埼玉県戸田市の自転車の安全利用に関する取り組み、茨城県水戸市の東日本大震災を踏まえた避難所運営についての視察も行い、最終的に市ならびに教育委員会に対し特別委員会として以下の提言を行いました。

①中学校における自転車安全利用教育の促進に関する提言。
 1 (仮称)吹田市自転車走行環境整備計画に中学校における自転車安全利用教育の実施を明記すること。
 2 全ての中学校において自転車安全利用教育に必要な時間数を確保すること。
 3 吹田警察署や市民団体等有識者などの協力を得て、教育内容を精査し実施すること。
 4 本施策の推進において自転車交通等を所管する土木部と教育委員会が連携すること。

②福祉避難所等に関する提言。
 1 福祉避難所運営調整会議等で、各施設における福祉避難所運営マニュアルの策定に必要な受け入れ可能人数等の基礎情報を収集し、期限を定めて早急に取りまとめること。
 2 基礎情報の取りまとめ後、各施設における福祉避難所運営マニュアルの策定及びそのマニュアルに基づく定期的な開設訓練の実施に向け、本市が積極的にかかわること。
 3 案内標識による明示を含め、福祉避難所に関する情報を各地域に正確に周知すること。
 4 本市独自の医療・福祉専門のボランティアネットワークを構築し、災害発生時において即戦力となる人材を確保すること。また、それらのボランティアに対し、災害発生時に求められる役割等を周知徹底すること。
 5 1次避難所においても、要援護者等が利用できる福祉避難室を設置すること。

2016年4月14日に市と教育委員会に提言したものが、実際の政策にも反映され始めています。
中学校における自転車安全利用教育については、昨日のブログでも報告した吹田市自転車利用環境整備計画の勉強会で確認したところ、すでに今年度(2016年度)市内の全公立中学校において実施されたそうです。(8校が警察との連携、10校が独自)

また、福祉避難所で予想される人員不足に関しては、本市独自の災害時専門ボランティア登録制度を設立する方針が福祉避難所運営調整会議(作業部会)で示され、議論されています。登録制度は2017年4月に立ち上げるべく検討されています。

都市環境防災対策特別委員会に所属していた一人として、自分たちの提言で施策が動くことはとても誇りに思います。

議員個人や会派としての要望だけでなく、議会や委員会として合意形成ができるよう今後とも取り組んで行きたいと思います。

吹田市自転車利用環境整備計画

2017年01月21日 | メンバー記事
みななま、こんにちは。
今週のブログ担当の馬場慶次郎(すいた創政会)です。

今週の月曜日、1月16日、建設委員会において土木部長をはじめとした担当部局の皆さんも出席し、「吹田市自転車利用環境整備計画」についての勉強会が行われました。

委員会外の議員も出席可能ということでしたので、私も参加させていただきました。

この計画については、自転車利用者が増加する一方で、危険運転等が問題視され、自転車と歩行者の事故が社会問題になっていることから、国土交通省の「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン改訂版(H28.7)」に基づいて策定が進められているものです。

「誰にとっても自転車を安心・安全・快適に利用できる環境づくりの推進」を基本理念とし、「はしる」「まもる」「とめる」「つかう」の4本の柱を軸に総合的な自転車対策が検討されています。

具体的には、以下のような項目が挙げられています。
「はしる」=矢羽根やピクトグラムの活用等による自転車走行空間の整備
      市内全域を対象に、幹線道路を中心とした自転車の走行環境ネットワークの構築

「まもる」=ライフステージに応じた安全教育の実施

「とめる」=駐輪場の整備、放置自転車の削減

「つかう」=自家用車利用からの転換
      レンタサイクル・シェアサイクル

現在、有識者などから構成される「策定会議」も設置され議論がなされており、2月中にはパブリックコメントも予定されています。ぜひ市民の皆様のご意見をお寄せいただきたいと思います。

個人的には、10月に開催された「策定会議」が非公開で行われており、議事録も開示されていないことを指摘しました。議事録については公開に向けた作業中であり、2月開催予定の第2回策定会議から市民の傍聴も可能にするとの返事もいただきました。市民生活に関わる問題ですので、積極的に情報公開してもらいたいです。

※写真は京都市内の自転車走行空間