有志による吹田市議会報告会

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議会運営委員会小協議会

2016年10月14日 | メンバー記事

どうも、足立将一です。将一と書いてのぶかつと読みます。

担当の週は何回アップしても良いということなのでさらに記事を。
10月12日に議会運営員会小協議会が開催されました。
議会運営委員会小協議会とは、議会をよりよくするための話し合いを詰めてやっていこうということで月に1回ほど開催されています。
今回はガッツリ説明するので文章長いですよ。 

 

今あがっているテーマは

1、 議員任期について
2、委員会のインターネット中継について
3、予算常任委員会の設置について
4、決算常任委員会の設置について
5、配布資料のペーパーレス化について

となっています。

 

1、議員任期については、現在吹田市では市議会議員選挙は4月末に選挙が行われますが任期開始は5月27日からとなっています。これは昭和30年4月に庁舎が火事に遭い、選挙が1か月遅れたため。当選から任期開始まで1か月ほど空くのはどうなのか、ということでこの案件があがっています。現状では市長の任期開始の5月14日に合わせるという案で進んでいます。

この任期変更、実は結構大変でございまして、全議員の辞職、という手続きが必要でございます。つまり全議員が選挙後任期開始まで1か月もある、という事に対する問題意識を共有し、改善に向けて協力するということが必要です。デメリットとしては報酬が半月分減額となるので、そのデメリットをみなさんに飲んでいただいて実現できればいいなと思います。

 

2、委員会のインターネット中継については、現在吹田市では本会議はネット中継されています。個人的には本会議より委員会の方が、質疑内容がつかみやすく、原稿もないので見る分には面白いと思います。委員会もネット中継されるといいよね、と思いますが、どんなことをやるにしてもお金がかかります。実際のニーズと視聴者数の目安を考えると、最低限のコストで運営できれば実現可能性が生まれてきます。

 

3、予算常任(特別)委員会の設置については、予算案については現在吹田市では各常任委員会(財政総務・文教市民・福祉環境・建設)に分けてそれぞれ議論をしているのですが、ひとつの議案を分けて審議・採決してはダメということになっています。

分けて採決するとどうなるかというと、例えばうちの会派の場合、福祉環境委員会所属の後藤議員が予算案を賛成したのに、建設委員会の僕が予算案を反対すると、結局本会議場での採決において吹田新選会として賛成するとなると、建設委員会での足立の反対はなんやってん!?とかになるわけです。

もうちょっとわかりにくいものは、例えば建設委員会は税金の支出の話をしています。例えばここである事業が認められず予算修正案が可決したとします。でも予算の収入の話をするのは財政総務委員会。そこでは予算修正案は否決され、もともとの予算案が可決された場合、収入と支出が合わない予算が通ることとなります。

 …非常にわかりにくいと思いますが、そのわかりにくい状況をわかりやすくしましょう!ということで、予算委員会を設立して、採決を一本化するという提案です。

 

4、決算審査の見直しについては、決算審査は今、10月に行われているのですが、常任委員会の決算審査は10人程度の議員が提案説明から調整、審議、採決まで1か月弱にわたって行うのですが、1000を超す事業の審査ですからめっちゃハード。年度によっては連日夜中12時近くまで審議することもあります。

また議員はそれぞれ政策に強み弱みがありますから、専門外の審査はどうしても追及が弱くなりがちです。ということで、今のような形式ではなく全員で審議できるようにしましょうよ。というのが今回の案。より深みのある審議ができるように積極的に取り組んでいきたいです。


5、議会資料のペーパーレス化については、議会の仕事はとにかく紙が多い。もうびっくりするくらい多いです。僕の机はかなり散らかっているのですが、たまに一気に整理してもしばらくするとまた書類がつみあがります。三途の川の石積みを彷彿とさせます。

何が困るかというと、1年前くらいの議案の情報を探すのが大変ということ。今進んでいる健康医療都市の整備や南吹田地下水汚染の問題など長期にわたる事業は過去の資料も大事。これがいつでもどこでもサクッと出せるように、議会資料をまずはクラウド管理しましょうよ、というのがこの案件。ゆくゆくは、配布はクラウドを介して行うようにすると、紙資料がかなり減るはず。それをさらに市民の方も閲覧できるようになると、かなりいい流れになるはず。

 

 

この5つの議題について話し合っています。12日はペーパーレス化をするにあたって企業にお越しいただいて導入検討しているシステムのデモしていただきました。システム導入は議員にとっては非常に働きやすい環境になってありがたいのですが、税投入を行うので市民にとっても利益がある形で進めていく必要があります。

その後、他の4項目についても意見をとりまとめ、今後も積極的に議論を進めていく流れができています。議会が本来の役割を最大限発揮できるよう、よりよい環境を目指し力を尽くしていきます。