飯島 治蝶/水煙同人

飯島治蝶の俳句ブログ(第一章)

爽やか (9月29日 土曜日)

2007年09月29日 | Weblog
         秋晴れの日に行く千葉市動物園

                約束に答えて秋の遠足に
 
                秋晴れや「行って来ます」と一年生

               見送りを受けて行く秋の遠足に

               一年生バス乗り秋の遠足に

               県道の右や左に梨畑

               柿の木や梨の畑に実のたわわ

        秋のバス児ら司会して進むレク

               バスレクの歌声秋の遠足に

               秋の朝子らにクイズ出すバスガイド

               道端に吹かれしままの群れすすき

        すすきの穂風の高さに吹かれをり

        草叢にひと際高き群れすすき

        青き空揺れしすすきに小室駅

        列なして稲田のひこばえあおあおと 

        秋の川さざなみ立てて流れ行く

        秋風や流れる川の波白く

        子等おやつ食べてゆく秋のバス遠足

        秋の日や食べると元気な一年生

        秋晴れにアニメソングや一年生

        歌う子を褒めて笑顔の秋のバス

        すすき揺る道の駅への道標

        陽射し差す路傍のすすき光らせて

        秋の風藪の中に古き蔵

        青空に色付く柿のくっきりと
 
        青を背に赤き鉄橋秋の川

        秋晴れのスポーツセンター人群れて

        モノレール秋の青空カーブして

        モノレール秋の空へと突き進む

        秋のバス近付く千葉市動物園

        秋空の薄き雲へと飛機行けり

        秋空に丸いカラフルな観覧車

        動物園コスモスの花風に揺れ

        先ずはじめ行く秋の子供動物園 

        子らの声満ちし中秋の動物園

        動物と子どもばかりの秋の園

        秋晴れや子らの賑わう動物園

        秋晴れてトーテンポールに葉影触れ

        秋の滝木の間に水の見え隠れ
 
        秋空へ「いただきます」の子らの声

        秋空のもとで集まりお弁当

        子らの前羽光らせてとんぼ来る

        各親の手作り弁当旬の秋

        引率の教師ら業者の秋弁当

        木立かな葉擦れの音の爽やかに

        秋風に葉擦れの音と子らの声

        青空を広場のかたちに秋木立

        水音を聞きつつ食べる秋の昼

        動物の鳴き声まねる子秋の園

        秋の蝶子どもの声を連れて来る

        風を切り男児とんぼを追いかけて

        秋の園レッサーパンダの顔写真

        秋の子ら風太の二世パンダ舎に

        秋の舎のガラスに双子の名と顔が

        秋の舎に風太二世の双子の名 

        秋の園育ちし双子のパンダいて

        秋の風レッサーパンダの風太いて

        秋の舎にカメラの多き風太かな

        秋の舎に「ゾウ外出中」札下がる  

        どんぐりをあげると寄り来る一年生

               時計見て子らの集合秋の園

               バスの窓羽光らせて蜻蛉来る

               群れすすき陽射しに揺れる色と艶

               陽射し浴びすすきの原の光けり

               秋のバス米本団地を通過して

        国道の路傍に光る群れ薄

        銀色に路傍に列なす薄かな 

        秋のバス北総鉄道沿い走る

        行くバスに薄道沿い走り去る

        観光バス窓いっばいに秋陽射し 

        秋のバス動物の名を次々と

        動物の名をあげ終える秋遠足

        秋晴れの遠足子らの好日に