たぼちゃん日記

日常の出来事を、自分の心の目を通して感じたままを綴っていきます。

希望の光

2016年03月06日 05時57分52秒 | 日記
これは2010年12月14日に発行された姉の詩集です。

12月14日は、そううつ病を抱える姉の誕生日でもありました。

現在は在庫も無くなり、増刷はありませんが折角なのでこのブログの中で多くの方に読んで頂きたく思っています。


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      「夜明け前」

苦しい時期が長く続いた

そううつ病のために

絶望感が何十回と起こるたび

苦しみから逃れたいので命を絶ちたかった

しかし誰かにいつもそれを伝えて支えてもらった

生きていて良かった

「あなたはたくさんの人から愛されているのですよ。私からも」

「あなたがいるだけで嬉しいと思っている人を忘れてはなりません」

ドクターは静かにそう言った

いろいろな取り組みの中で

私の症状はかなり回復し復職

人と比べず

困ったら相談し

自分へも人へもハードルを低くしている

ゆっくりと障害をもつ子どもの心をみつめている

小さな出来事が嬉しい

雲の移り変り

草花の移ろい

こんなふうにゆったり生きられるのは

あの苦しみの日々があったからだ

あの日々は夜明け前のしるしだったのだ

無駄な日々では決してなかった

                     姉の詩集「あなたがいるだけで」より

                                                     希望の光 



                     

      


コメント (6)
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