++おさんぽ日和+++

都内在住の栄養士。
2歳・ノンとの毎日を綴ります。
育児photo川柳、離乳食、日々思うコトetc

ニュピのような嵐

2010-03-21 | おさんぽ中の景色
バリ島には、「ニュピ」というヒンドゥー教の祭日があります。

この世の悪を、まとめて地上から追い出そうというお祭り。
村々で作った、オゴオゴと呼ばれる山車を担いで夜通し練り歩く。
悪者をイメージしたオゴオゴが、バリ島中に現れる。
ディズニーの悪役パレードみたい。

そしてその翌日は、悪が一つ残らず去った後の、善だけの世界を喜ぶお祭り。
明かりもつけず、仕事もせず、皆家の中で静かに過ごすのです。

空港も閉鎖されてしまう。
一度だけバリでニュピを過ごしたことがあるけど、波の音しか聞こえず、それはそれは静かなバリ島でした。

日本に帰って来てから、台風や強い風が吹く日は「ニュピみたいだな」と感じることがあります。
ゴーゴー音を立てる猛烈な風は、悪いモノを吹き飛ばしてくれるような気がする。
だから強い風の翌朝は、静寂に包まれて、キレイなものだけが残ってるようで
清々しい気分になる。

昨夜の嵐は、まさにそんな感じ。
地球がどうにかなっちゃうんじゃないか?と思うくらい、すさまじい嵐でした。


今朝起きると、やっぱり汚いモノ、悪いモノが飛んで行ったような爽快感。
呑川まで散歩して来ました。



呑川。
桜の名所です。
かなり距離が長いので、満開の時は長い長い桜のトンネルになります。
咲いたらまた来ようっと。

滅多に通らない深沢の商店街を歩いていたら、見覚えのある像が!



ガルーダ像

不老不死を現すヒンドゥー教の神様。
バリ島では、あらゆる所で見かけます。
それがなぜか、何屋さんかも分からない小さなお店の軒先に立っていた。
しかもジョウロの横に・・。

やっぱり嵐はニュピなんだ。
そう確信したのでした。