桜がすっかり散ってしまいました。
でも、東北は今満開だそうです。
福島県富岡町の桜のトンネルをテレビで見ました。夜の森という所。
2.5キロに及ぶ長いピンクのトンネル。それはそれは見事。
どこまでも続き、その向こうに何か素晴らしいことが待っていると予感させるようなトンネルです。
だけど、お花見してる人は一人もいません。
危険区域だからです。
この映像を見て、私はある梅の木を思い出していました。
実家のお向いさんの大きな梅。
私の部屋の窓からよく見える梅が、毎年春の便りをくれました。
ウグイスも鳴いていた。
私が大学生だった頃、そのお宅は、数年間誰も住んでいない時期がありました。
それでも、毎年梅は咲くのです。
誰も住んでいなくても、春が来たよと咲いている。
菅原道真の有名な歌が、毎年頭に浮かびました。
「東風吹かば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」
大宰府に流された道真が、都の屋敷にあるお気に入りの梅を想い詠んだものです。
「私がいなくても、春になったら咲いておくれ。」
この梅は、道真を慕って一夜にして大宰府へ飛んで行ったと伝えられています。
今も「飛梅」の名で大宰府にあるのだとか。
誰にも見られていないのに、季節が巡ると当たり前のように咲く花を見ると、自然の摂理を感じます。
でもやっぱり切ない。
ことに桜、満開の桜となると、本当に悲しい。
夜の森の桜も、避難されている方々の所に飛んで行きたいのではないか、
飛んで行って欲しいと思ってしまいます。
トンネルを抜けた先に明るい未来が見える日が、一日も早く訪れますように。
でも、東北は今満開だそうです。
福島県富岡町の桜のトンネルをテレビで見ました。夜の森という所。
2.5キロに及ぶ長いピンクのトンネル。それはそれは見事。
どこまでも続き、その向こうに何か素晴らしいことが待っていると予感させるようなトンネルです。
だけど、お花見してる人は一人もいません。
危険区域だからです。
この映像を見て、私はある梅の木を思い出していました。
実家のお向いさんの大きな梅。
私の部屋の窓からよく見える梅が、毎年春の便りをくれました。
ウグイスも鳴いていた。
私が大学生だった頃、そのお宅は、数年間誰も住んでいない時期がありました。
それでも、毎年梅は咲くのです。
誰も住んでいなくても、春が来たよと咲いている。
菅原道真の有名な歌が、毎年頭に浮かびました。
「東風吹かば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」
大宰府に流された道真が、都の屋敷にあるお気に入りの梅を想い詠んだものです。
「私がいなくても、春になったら咲いておくれ。」
この梅は、道真を慕って一夜にして大宰府へ飛んで行ったと伝えられています。
今も「飛梅」の名で大宰府にあるのだとか。
誰にも見られていないのに、季節が巡ると当たり前のように咲く花を見ると、自然の摂理を感じます。
でもやっぱり切ない。
ことに桜、満開の桜となると、本当に悲しい。
夜の森の桜も、避難されている方々の所に飛んで行きたいのではないか、
飛んで行って欲しいと思ってしまいます。
トンネルを抜けた先に明るい未来が見える日が、一日も早く訪れますように。