アメノチハレ

ザ・キングトーンズ


幼少の頃 時は昭和の真っ只中
流行りの歌は誰もが口ずさめた時代

職業作家をしていると 
そんなヒット歌手の方々に出会えるチャンスも多い

「キングトーンズ」もそうだった
1968年の大ヒット曲「グッドナイトベイビー」は
当時小学生の僕にも覚えやすく何しろカッコ良くて
あの歌い方を真似て歌ったものだった



1987年にリリースされた「今夜まで待てそうもない」

サントリーの角瓶のCMタイアップということで作曲した
作詞は三浦徳子さん  編曲は本多敏之さん

オリジナルメンバーの一部が入れ替わり
グループとしては第2世代の時期だったと思うが
この曲の発注を受けた時は
そりゃもう飛び上がるほど嬉しかった

いよいよRecordingの日
さ、やりましょうか!と 
リードボーカルの内田さんがブースに入った
すぐさま聴こえてきたあの耳馴染みのあるトーン

頭のてっぺんから空に抜けるようにしっとりと
そして乾いた内田さんの特徴的な声のトーンは
サビから始まるそのフレーズひと節で
一瞬にしてキングトーンズの作品の世界に
仲間入りできた気分だった

小学生の頃 広島の実家のテレビの中にいた内田さんが
なんと今自分の目の前で歌ってる〜なんて感じだよ
僕はそのとき29歳

自分がこの世界に入るずっと以前から大活躍されている
そんな方々との出会いは
あらためて自分が作曲の仕事をしているという自覚を
しっかり持たせてくれるものだった

現在でもそんな歌手の方々にお会いすると
人知れず緊張してしまう
依然としてこの世界に居ることに慣れることができない

今朝のニュースでその内田さんの訃報を知った

思い出したことをもう一度ちゃんと書いておこうと思った

内田さん ご一緒できて光栄でした

どうか安らかに
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