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str_takeshi雑記帳@茨城歴史ゲームの会

「しみゅれ~しょんげーむ」を中心とした
趣味の世界

対戦記録2009年4月19日:千葉会

2009-04-19 21:19:00 | 日露戦争(JWC02/CMJ040/EP)
先々月(2月)と同様に、山崎美鶴さんに「日露戦争」を御相手して頂きました。
今回も当方が日本軍担当で開始。
初手鴨緑江会戦は4:1DD、2ターン冒頭ウラジオ艦隊がピンゾロで潰滅、南山要塞は6:1でDEと日本軍には望外の、ロシア軍には悪夢のスタートとなりました。
これは「金星」を挙げられるか?

ピンゾロでウラジオストック艦隊潰滅。
ダイスは例によって山崎さん御自慢の「プリシジョン・ダイス」


当方に緩手あり、旅順陥落が1ターン遅れましたが(それでも7ターン陥落)、流石は山崎さんのロシア軍戦線は強固でした。山地方面第1軍は騎兵旅団2個投入も決定的な突破を許してくれません。満州平野方面でも騎兵突進後の3:1包囲攻撃がEXで失敗。これはすかさず反撃され騎兵潰滅。確かにここの攻撃が成功していればかなり勝利に近づいたのは間違いなかったのですが、終わってみればまたしても勝負を急ぎすぎました。
これでその後の平野部でのロシア軍守備をかなり(相対的に)楽にしてしまったようです。明石大佐の活躍でストライキが2回、暴動1回、シベリアの冬が1回発生。
相当苦しいハズのロシア軍、でも11ターン終了時で物理的に遼陽に届かない状態。VPはこの時点で56点。最終12ターン、乾坤一擲、2箇所の1:1攻撃に成功を前提に(無謀!!)全て上手くいけばVP17点で70点到達!!の最終攻勢を発動も、そんな手を許してくれるほどゲームの神様は甘くありません。
因みに1:1の2箇所はEXとARでした・・・。

下図は12ターン日本軍終了時。


最後の突出をした騎兵2個が反撃で潰滅され、VP55点で終局。なんだかんだで終わってみると、しっかりと実力差が出ています。ということで、対戦ありがとうございました。御迷惑かもしれませんが、また挑戦させて下さいね。

対戦記録2009年2月15日:千葉会:久しぶりの実地対戦

2009-02-16 14:59:32 | 日露戦争(JWC02/CMJ040/EP)
最近のVassalでのネット対戦は自分としては結構なペース。
CMJ「モスクワ41」はおかげさまで、発売後速くも?6戦(1戦はメール対戦中)プレイすることができました。御相手戴いた水戸爺氏、varonさん、mastakosさん、ありがとうございます。

さて、昨日は久しぶりに千葉会にお邪魔して、実地対戦をすることができました。
ゲームはEP「日露戦争」で、御相手がこのゲーム達人の御一人、山崎美鶴さん。
私が「再入門」をお願いした形で、攻撃側の日本軍担当。

露軍初期配置は、以前紹介したvaron式。初戦鴨緑江戦はDDと日本軍優位でスタート。さて、一応序盤をちょっとだけ予習して臨んだのですが、久しぶりの実地戦で、あるいは山崎さんのオーラに動揺してか、気付くと第3ターンの増援を当初予定とは別の方向に進めていたり、敵騎兵の移動力を見落として突出した騎兵に逆襲を受けたり・・。

小さなミスが後でどんどん影響が大きくなるのがこのゲームの怖いところです。早々に騎兵や3-6砲兵を失って、露軍を大分精神的に楽にしてしまったそうです。
こちらもなんとか気を取り直して積極的に1:1でEX狙い攻撃を敢行しました。

確かにそれでEX系の結果が多かった・・。序盤も中盤も終盤も・・!!。
予想以上のEX多発に、ポイント配分が足らずに損耗部隊回復が進まない状態になってしまいました。そして、旅順方面は重砲到着を待って4:1での正攻法を開始したのですが、いきなり2EXR!!。

次のターンも2EXRが連続!!。

第1軍の山地越え、第2軍の遼陽攻略までは進みましたが、部隊撃破が少なく11ターンでほぼ敗北決定。
最終12ターン、うまく回れば5個師団分包囲潰滅の手順を開始しますが、初手4:1でEXを出しTHE END。
(終局後、実は5:1が立ったことを指摘されて、再度驚愕。)
VP確か57点で終了となりました。

小休止後、山崎さんはsawadaさんを露軍に迎えて2戦目に突入。
私も途中まで観戦させて戴きましたが、家の事情で先に失礼いたしました。
結果はどうなったでしょうか。

山崎さん、また実地、Vassalともに対局御指導宜しくお願いします。
(子供にわざわざ御旅行の御土産まで戴き、ありがとうございました。)




対戦記録2008年6月21日

2008-06-29 22:46:24 | 日露戦争(JWC02/CMJ040/EP)
vassalオンライン対戦
6月21日深夜~6月22日未明 EP/CMJ40「日露戦争」
 
  str_takeshi 日本軍● - TRIGUN ロシア軍○

鴨緑江のロシア軍セットアップはvaron式3-0-1配置でEXR。
このため旅順方面へは補充ポイントのみ送付の「満州軍優先策」で、一般的な作戦で対処されてきました。
このため当方も第2ターンは4個師団全力投入6:1での南山要塞攻撃でEXR。
連続での補充ポイント消費はチョッと痛かった。

そしてロシア軍は早々に旅順要塞内に全部隊で篭城されました。最近の自分のプレイでは、日本軍旅順攻城部隊の北方転用を遅らせる目的で、時間稼ぎの遅滞作戦をもっぱら検討しておりましたので、これにはちょっと混乱してしまいました。

旅順の早期攻略を目指して攻撃を継続するか、戦線の拡大のため(ヒストリカルに)第2軍を北上させるか、山地突破のため第1軍方面に増援を送るか・・・・。

このゲーム、両軍とも常に2~3ターン先のことを考えての計画(または経験)が必要なのですが、今回は当方に判断ミスが発生しました。一応戦線拡大策をとり、各所に増援を分派としましたが、これが中途半端でした。
結果として第3~5ターンの攻勢が全体的に不調となってしまい、苦し紛れに最右翼で1:2戦闘を行いADで大損害を被るありさま。
「全戦線でロシア軍を相対的に戦力不足にしていく」どころか「全戦線で兵力不足の日本軍」となってしまいました。

山地方面の突破が全く目処がたたなくなってしまったので、やむなく旅順に攻勢を集中し、なんとか第7ターンに占領。
乃木第3軍の(史実に比較して)早期の北進による満州平野部(遼陽~奉天)での決戦に望みをつなげますが・・・。

TRIGUNさんのロシア軍戦線は強固でした。

第11ターン、奉天前面での正面攻勢。南から3:1、2:1攻撃を成功させ、2個師団を包囲壊滅とし、更にヨーロッパ師団2個を包囲して最後の2:1攻撃。
この時点でVP63点。DRまたはEXRであればVP69点で勝利基準の70点までもう一息。

残念ながら結果は、それだけはやめて、のAR。続くロシア軍フェイズで突出していた我が方の正規師団2個が反撃壊滅となり、VP59点に減少し万事休す。
最終12ターン、VP4点を捨てての中立侵犯、大包囲を狙いますがサイの目に恵まれず(というか、普通の出目で)奉天に接敵するまでに留まり、結局VP56点にて投了。


対戦記録2008年6月14日

2008-06-18 21:17:52 | 日露戦争(JWC02/CMJ040/EP)
「千葉会」土曜日の部に参戦。

TRIGUNさんと「EP/CMJ40日露戦争」をプレイしました。
事前の相談で私がロシア軍を担当することとなってました。

TRIGUNさんは先の「信長包囲戦リーグ」で12戦11勝の御方。
山崎美鶴さんを御相手に、最近VASSAL上で「日露」を連日プレイされており、「めきめき上達」との評判。
私はソロプレイ歴こそ長いですが、対人戦は過去わずか4戦ですので、これは多少準備しておかないと吹き飛ばされそう。

そんな訳で、今回は序盤の鴨緑江戦がうまくDRで逃げられれば、思い切って「旅順方面強化策」で行こう、と計画しました。

従来の私は満州軍優先で、旅順方面にはあまり増援、補充ポイントを送らないのですが、今回「旅順方面強化策」を思い立ったのには幾つかの伏線があります。

・過去2回のVASSAL対戦で、varonさんの見事な南山~旅順遅滞戦術に苦しめられた。
・「シミュレーションゲーム共用掲示板」の過去ログに「旅順篭城策」が紹介され、かつ諸先輩により考察されていた。
・山崎美鶴さんが「南山強化策」(遼陽初期配置の2個旅団を南山に鉄道輸送強化)を好まれるとの情報。
 (遼陽の2個旅団がなくても山地で守れる?かも・・)
・CMJ40号の新保氏の記事でも「8輸送Pで15戦力送る」(シベリア師団と砲兵2個旅団ですな)の記載あり。

そんな訳で、諸々検討してロシア軍の初期計画は、
1、鴨緑江のセットアップはDRが1/3で期待できる、
 varon式3-0-1配置。

2、それで鴨緑江戦がDRなら、旅順方面を重点強化。
 具体的には第1ターンの輸送P10のうち6Pを旅順に使用。
(残り4Pで遼陽に2個騎兵旅団増援。)
 7-6師団1個を増援配置し、2補充ポイントを備蓄、
(旅順に計8P)。
  
3、そして遼陽の初期配置旅団のうち1個を金州(南山前面)に鉄道輸送、というものです。

私の意図は「旅順強化遅滞戦術」です。さすがに共用掲示板の「篭城策」のような「満州平野完全無視」は好みではないので、ある程度の部隊を満州軍に残しつつ、自分なりに精一杯の援軍を旅順方面に送ることにしました。

金州に1個旅団を送るのは、第2ターンに南山が直接攻撃されるのを防ぐ為と、期待値50%以上でその部隊もDDで生還できる事を考えてでしたが、直前検討で大穴があることが判明。(第2ターンでの南山陥落の可能性を減少させる点では有効ですが。)
でも、その穴を突かれれば、日本軍の勇気に脱帽して無視することにしました。
旅順に無理して師団を送るのは、南山西の地峡部での戦闘比を考えてです。ここで運よくARでも出てくれれば1~2ターン余計に時間が稼げるかも。
事前の感触では旅順陥落は9~10ターンとなり、サイの目に恵まれれば最終ターンまで粘れそう。水兵部隊も編成すれば、日本軍5個師団程度を拘束でき、北方での決戦に遅らせることができるのでは?と考えました。
「奉天最終決戦」にパットンじゃなくて乃木第3軍を参加させないのには、を考えての旅順強化構想のスタートでした。

え、鴨緑江戦がDR以外(確率2/3)なら? 
その時は普通~に、プレイするつもりでした(笑)。
確率の高いところの対策をしていないのは、今に始まったことではありませんので・・・。


以下、対戦時の画像をはさみますが、全ての局面は撮影していないので、一部説明のため、記憶からの再現によるイメージ像もあります。予め御承知おき下さい。


・第1ターン
土曜日午後2時、TRIGUNさん率いる日本軍は黒木第1軍による鴨緑江渡河作戦が開始されました。
そして運命の戦闘結果はDR。ロシア軍は部隊損耗を出さずに撤退。日本軍は騎兵を戦闘に追撃。
そしてロシア軍は当初計画どおりの旅順方面強化策。

<第1ターン、南山・旅順方面>

ここでロシア軍、鴨緑江方面でとんでもない失策を犯したのです。
下図は日本軍の戦闘後前進終了時ですが、騎兵旅団を道路沿いにもってくると、丁度日本軍騎兵旅団を包囲できる。
varon師匠のお言葉、「騎兵を見たらヤルでしょう。」に従って、思わずやってしまいました。

<第1ターン日本軍終了時:イメージ>

まあ、過去2戦のvaronさんとのVASSAL対戦で、いずれも序盤に騎兵をヤラレタので、
かなり意識過剰にはなっておりました。

包囲攻撃で、結果EXRで壊滅に成功、戦闘後前進を利用し戦線構築。

<イメージ:こんな具合だった印象>

・第2ターン
さて、TRIGUNさん、旅順方面も鴨緑江方面も予期しない展開で多少驚かれた様子でしたが、さすがは「信包大会」の連続王者、こちらの失着を見逃しませんでした。
このターンの増援を全て安東付近から上陸させ、ロシア軍前線部隊の全滅を狙われました。3個師団と2個騎兵旅団を追加増援されてきました。

「第2ターンの日本軍は南山方面」との私の勝手な思い込みが招いた大誤算でした。

<イメージ:こんな具合に戦力を集中され・・・>


<イメージ:壊滅~戦闘後前進~包囲の見事な連鎖>

<イメージ:3個旅団壊滅・・・・>
実戦とは若干部隊配置など違うかもしれませんが、おおよそ上記のような具合で・・・。

山地防衛のための貴重な3個旅団が消滅してしまいました。
通常であれば、ここでモラル崩壊、「参りました」でもおかしくない状態ですが、幸か不幸か形の上では「旅順重視」ですので、ここは「スラブ民族的ねばり?」の精神で出来るだけ頑張ろう、と継戦を決意。それに元々往生際が悪い性格ですので。
(対戦者には御迷惑をお掛けしますが。)

この時日本軍増援が鴨緑江方面に集中し、南山・金州方面は手付かずとなったので、急遽旅順に初期配置の騎兵旅団を鉄道で北へ逆輸送しました。また次ターンでの南山への攻撃意欲を削ぐため、シベリア師団を南山に配置し、計13戦力としました。
これで金州の旅団はスタックオーバーのためDDでも退却できませんが、時間稼ぎのため諦めることにしました。

・第3ターン
このターン、まずウラジオ艦隊がまさかの壊滅。
山地はかろうじて薄い戦線が張れている状態だが、6個歩兵師団、2個騎兵師団、砲兵の圧力に当然ながら大苦戦。
旅順方面の日本軍攻勢が開始され、予想通り金州の歩兵旅団が壊滅。これを見て事前の検討結果に従い、南山要塞は歩兵旅団1個3戦力のみ残して10戦力分は後退させました。次ターンに日本軍が南山を攻撃する際に、比較的高比率が立ちやすいように、との配慮です。これなら攻城砲目的の低比率攻撃より正攻法を選択されるだろう、と考えたからです。

<第3ターン終了時の山地方面>

・第4ターン
ところが予想に反して日本軍の選択は、南山要塞へ後備旅団1個4戦力での1:1攻撃でした。結果は日本軍にとって最悪のAEとなりましたが。その分余裕のある戦力を満州軍方面に投入されてきました。当然ささえきれず、犠牲部隊を出しながら戦線を薄く維持します。南山は「要塞攻撃失敗」の実績が出来てしまいましたので、再び方針転換して13戦力で篭ります。


・第5ターン
当然ながら日本軍は28センチ攻城砲2ユニットを上陸させます。南山攻撃はその前線到着を待つ形となり攻勢は一回休み。
その分日本第1軍の山地での強力な攻勢が続き、第2軍も遼陽近くまで進撃してきました。
当方は戦線維持のため、早くも一部部隊が山地を下りざるをえませんでした。


・第6ターン
重砲支援を受けての日本軍の南山要塞攻撃3:1はAD。旅順方面の我が軍はある意味当初の想定以上の善戦です。
これに対して、満州平野は日本第2軍の攻勢でシベリア7-6師団が1個壊滅し、早くも遼陽が陥落(というよりは当方が早々に放棄)です。また、最高比率7:1でもDE、DD50%のハズが、TRIGUNさん、こちら側ではダイズ好調で、実質7割、当方の体感では9割でDEを出すので山地側では、部隊数不足 → 低戦力戦線 → 高比率での被戦闘 → 部隊壊滅減少、の悪循環がより顕著に。典型的な戦力逐次投入、各個撃破パターンです。

<第7ターン開始時:奉天周辺>

<第7ターン開始時:旅順方面>

・第7ターン
南山要塞は今度も奮戦しました。4:1で結果はEX。ロシア側も2個師団相当が裏返りますが、ここは貴重な土地と時間を確保することができました。うまくいけば旅順陥落阻止ができるかも・・・。僅かな希望が見えました。
残存ユニット数と補給Pの関係から南山死守は困難のため、足止め部隊のみを残しての遅滞作戦に移行します。

北方では山地を突破した日本軍、真っ直ぐ奉天には向かわずに撫順を落とし、その最右翼を鉄嶺方面へ延伸させてきました。
日本軍としては次ターンに鉄嶺付近で鉄道線を遮断し、ロシア軍主力を大きく包囲する構想だったのでしょうか。

当然ロシア側はそれを阻止せねばならないので、奉天の放棄も決断。司令部だけを奉天に残し、可能なだけの戦力を鉄道沿いに北上させ鉄嶺前面に展開させます。そして日本軍の先頭の2個騎兵旅団スタックに攻撃を集中させ、残念ながらDEは出ませんでしたが撃破に成功。ロシア満州軍は大きな危機をひとつ脱しました。
奉天は大包囲されているので増援ユニットは出さずに全て補給ポイントに回しました。


<第7ターン:鉄嶺の南で日本軍騎兵を撃破>


<第8ターン開始時:南山から防衛部隊主力は撤退、遅滞作戦に移行>

<第8ターン開始時:奉天~鉄嶺方面>

・第8ターン
当然ながら、このターンで南山が陥落。旅順まであと5ヘクスに迫ります。

北部の日本軍は、ロシア軍司令部が後退して増援を出させないように、奉天及び鉄道線を迂回して前進。中立ライン側で撤退しきれなかったシベリア師団を壊滅させましたが、ここで僅かなミスをされました。

どうせ補給切れ壊滅、との判断で、摩天嶺付近のロシア軍を包囲していた部隊を離してしまわれたのですが、遼陽北の戦線が4戦力の後備旅団1枚になっていたのです。

そこに鉄嶺前面のロシア砲兵旅団が鉄道沿いに進撃し、1:1攻撃でDR、補給路を打通してしまったのでした。
この部分だけユニット間が2ヘクスだったので、EXでもZOC消失で補給路回復、ARなら奉天側に退却し、それはそれでOKというのが私の判断でした。

補給再開でロシア2個師団が回復、ZOC内なので未回復ですが、旅団で遼陽を再占領です。

これまた予想外の作戦に、TRIGUNさんの精密頭脳はきっと大混乱なさったのではないでしょうか。

<第9ターン開始時:奉天周辺>

・第9ターン
今振り返ってみると、最終的に勝負を決めたのはこのターンだったのかもしれません。

結果論ですが、旅順が陥落しなかった場合のことを考えて、日本軍は全力で鉄嶺奪取を目指す必要がありましたね。
でも、それには大量の中立侵犯が必要です。でもその場合は一機に四平まで取ればいい。

ただしロシア戦線を破れなかった場合は・・・・・。

そして、その為の強力な武器である28センチ砲は、まだ旅順方面にあるのです。


この対戦においては、TRIGUNさんは鉄嶺奪取を断念されました。
この時点で重砲部隊の北方転用が困難なことと、旅順陥落の可能性をまだ高く見られていたようです。
(このターンの南山西の攻撃がまたしてもDEが出て、部隊数が足りなくなるか心配になりました。


<第10ターン開始時>

・第10ターン以降、北部戦線
日本軍は第9ターンに奉天を占領し、満州軍司令部は鉄嶺に移りました。
以後ロシア側は毎ターン2個師団の増援が到着し、戦線を更に強化。

両軍対峙のまま終局となります。

・第10ターン以降 旅順戦線
このターンの足止め部隊に対する戦闘結果はDDとなり、水兵部隊と合わせれば、旅順の逃げ切りが見えました。
最終第12ターンの攻撃で外郭の2つの要塞は落ちましたが、旅順市街は無傷で保持に成功。

遼陽、奉天、撫順などの他、多数の部隊損失を出しましたが、日本軍VP61点に留まり、ロシア側勝利となりました。
序盤はいったいどうなることか、の展開でしたが粘った甲斐がありました。旅順~南山方面はサイの目にも恵まれました。

なお、この対戦では明石大佐工作は不調で、シベリアの冬と合わせても-4Pだけでした。
もっとも、ウラジオ艦隊も何もしないうちに壊滅でしたが。

事前にある程度検討したつもりでしたが、いざ対戦してみると、予想外の展開ばかりで、やはり実戦に勝る修行の場はないのだな、と痛感しました。

TRIGUNさん、対戦ありがとうございました。
次回は私が日本軍でお願いしたいですね。


「日露戦争」varon式セットアップ

2008-05-13 22:00:28 | 日露戦争(JWC02/CMJ040/EP)
varonさんにEP/CMJ040「日露戦争」で再挑戦しました。
こちらの都合で、3回に分断の対戦となり、御迷惑をおかけしました。

以前にも記載しましたが、初回の対戦では、早々に突出した日本軍騎兵旅団を壊滅させられ、また見事な遅滞戦術によって我が方の日本第1軍は遼東半島山地部の突破に失敗、第2軍も遼陽前面で厚い戦線に阻まれての完敗でした。


今回はとりあえず山地部の突破を課題に臨みました。
最初の鴨緑江戦がDRで逃げられたり、今回も序盤に騎兵1つを失ったり、南山西の地峡部でARが出たりで大変でしたが、課題の山地突破になんとか成功。
そして今回最大の活躍が明石大佐の秘密工作。暴動2回などで16補給ポイント程度を奪ってくれました。「元帥」号を進呈です。(「信包」リーグで運が無かったサイの目が、今回は大分助けてくれました。)

先の土日に最後の3ターンをプレイ。
第10ターン、varonロシア軍の鋭い反撃にあい、部隊の包囲壊滅の危機がありましたが3:1攻撃でEXが出てなんとか持ちこたえ、第11ターン逆包囲反撃。最終第12ターンに遼陽を奪取しちょうどVP70点に到達。ロシア軍渾身の2:1攻撃連続に、当方の2個師団が壊滅の危機に晒されますが、最後の戦闘結果判定はARで、本当にギリギリの勝利となりました。
ただし、勝負には一応勝ちましたが、ゲーム内容にはまだまだ差があります。
上級者に御相手して頂けるのは本当にありがたいことです。




さて、この2回の対戦は、私にとって大変勉強になった対戦でしたが、その最大の収穫がロシア軍の初期配置に関するものでした。
varonさんの御承諾を戴きまして、ここに公開させていただきます。

ロシア軍の鴨緑河沿いの部隊4個旅団の初期配置については、従来3種類の配置案が誌面で公開されています。
まずはタクテクス誌7号のバトルレポート記事で公開されたもの2種類

渋谷式

大木式

そして

新保式

シミュレイター誌24号、26号で発表された新保式集中配置案です。

旧来の渋谷式、大木式では、義州対岸(CMJ版のヘクス1334)の部隊に攻撃が集中すると50%でDE、壊滅除去があります。
序盤のユニット数が少ないこのゲームでは、早期の部隊損失は出来るだけ避けたいところです。
これに対し、CMJ40号に新保武則氏自身の記事で、再度集中配置式の利点が述べられており、
・DRなら損害なく退却
・EX、EXRなら日本軍2個師団がD状態となり、補充4Pを奪える。
・(直接は書かれていませんが)部隊壊滅は(少なくとも)このターンは無い。
欠点は、
・損害を受けると4部隊全てD状態になる。
ということになります。

これに対するvaronさんのセットアップは下図になります。

varon式

新保式集中配置から、騎兵旅団を分離配置した形です。
この場合、主力3ユニットに対する日本軍の戦闘比率は4:1となります。
(新保式配置では3:1)


ここで野戦のCRTをよく検討しましょう。
まず、4:1ならDEは無いことが重要です。varon式でも第1ターンに即壊滅除去部隊はありません。

そして3:1と4:1の結果を比較してびっくりしました。
DRが出る可能性は双方とも2/6で同じ、サイの目1の結果がEXかDDかの違いのみです。
つまりロシア側にステップロスが出る可能性は4/6で変わらず、攻撃側(日本軍)の損害程度と頻度の変化が主体ということです。

ですから、予め騎兵を温存しているだけ、損害が出た場合のステップロスがvaron式のほうが少なくなります。

期待値で、それぞれの損害回復に必要な補充ポイントを計算すると、
varon式 
ロシア軍3*4/6=2       
日本軍2*2/6=0.66・・

新保式 
ロシア軍4*4/6=2.66・・  
日本軍4*3/6=2

費用対効果で見ると、確かに新保式のほうが有利にも見えますが、ゲーム序盤の補給量差も考慮が必要です。
(日本軍16P、ロシア軍10P)

先ほどの新保式と同様にvaron式をまとめますと、
利点
・DRなら損害なく退却(頻度2/6で変わらず)
・DD、EX、EXRでステップロスが生じる頻度も同様
・損害は3ユニットまでで、騎兵旅団は確実に温存される。
欠点
・日本軍に与える損害量、頻度は低下する。
 

皆さんはどう判断されますか?
私は損害リスクの少ない方(varon式)に魅力を感じます。
もちろん、これはロシア軍が第2ターン以降をどのように戦うかの方針によって選択されうるもので、完全に優劣がつくものではありません。


EP「日露戦争」は、私が初めて購入したSWGで、当然ながらとても思い入れのある作品です。
当時小学生~中学生だった私には未熟なソロプレイしかできず、また対戦機会にも恵まれず、この度のvaronさんとの2戦をふくめて、対人戦は(たったの)4戦のみです。

ベテランの方々には、varonさん以外にも同様のセットアップをされている方が多数おいでかもしれませんが、少なくともCMJ40号の新保氏の記事、また私が検索した範囲でのウェブ記録では確認がとれませんでしたので、「新方式登場!!」とういことで御紹介させていただきました。