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str_takeshi雑記帳@茨城歴史ゲームの会

「しみゅれ~しょんげーむ」を中心とした
趣味の世界

対戦記録2011年4月3日:千葉会

2011-04-14 00:00:00 | 日露戦争(JWC02/CMJ040/EP)
春休みで妻が子連れ帰省中でしたので、余震がまだ活発な中、ちょっと無理して臨時千葉会に参戦しました。山崎美鶴さんと、宿題になっていた「日露戦争」の英語版MMP「The Tide at Sunrise」をプレイ。陣営を入れ替えての2戦でしたが、どちらもVP50点前後でロシア軍の勝利でした。


英語版では幾つかルールが変更されました。目立つのはロシア軍の増援関係。ロシア満州軍司令部が無くなり、日本版で司令部が置かれる都市には自由に増援を配置できます。従来は基本的に到着した増援はそこで停止でしたが、英語版はすぐに全力移動が可能となり、実質1ターン以上増援が早くなりました。これに対して日本軍の増援は、旅順艦隊が不活可されないと大連から上陸できません。(日本版の上級海戦ルール同様の制限。)

1戦目、私がロシア軍担当。
改訂されたルールを積極的に用いて、南山~旅順をより強化の作戦で。


まず、旅順に師団を輸送し、すぐに金州に移動。遼陽の歩兵旅団も鉄道移動で南山全面にスクリーン形成。第2ターンの日本軍に南山を攻めさせない作戦です。
旅順艦隊は完全な温存策をとり、南山を無血開城して要塞攻撃失敗を無くし、その後遅滞戦術で時間を稼げば、日本軍の攻城砲は候児石への揚陸となり、次のターンに鉄道移動を用いて旅順前面に1枚だけ運ぶこととなります。従来よりも攻城砲の到着が遅れるだけでなく、鉄道移動の消費により、乃木第3軍の北方転用がかなり制限されることは必至です。

ロシア軍の増援は、その時点で欲しい兵科を選べるので、随分と楽になりました。


黒木第1軍を充分に足止め。


全体の局面から第6ターンの日本軍はリスクを覚悟の旅順要塞外郭へ3:1も結果は2EX。

その後もEX、2EXと続く悪循環。予想通り、第3軍の北方転用はできず、第2軍鉄道正面は兵力不足ぎみに。


最後は、第10ターンの日本軍旅順攻撃がまたしてもEX。第11ターンでの陥落は確定しましたが、遼陽、奉天などは物理的に届かなくなったので、日本軍投了。
私のロシア軍で、歴戦の山崎さんの日本軍に勝てるのですから、MMP版はかなりロシア軍有利になりました。

担当入れ替えての2戦目は、途中まで私の日本軍がサイの目絶好調。従来の日本版ならロシア軍投了必至の盤面まで行きましたが、後半ロシア軍の怒涛の反撃。増援がいきなり攻めてくるので油断禁物。気が付けば1戦目同様、遼陽、奉天は遠い先で終わりました。



上記のようにMMP版ですが、ゲームバランスに関しては、随分とロシア寄りになった感じです。ロシア満州軍司令部を無くすのは有りだと思いました。日本版だと、ロシア軍の緊急展開を避けて無理に司令部に接近しないとか、若干不自然に思える時がありましたから。ただ、ロシア軍増援が到着してさらに全力移動が可能なのはやりすぎでは。緊急展開に準じて、移動力半分、鉄道移動は不可くらいが妥当に思えます。また基本ルールなら、日本軍の大連上陸は可能でよいのでは。そうしないと、旅順艦隊の出撃を強制するルールが必要になるでしょう。
マップや図表類、マーカー類の完成度は圧倒的にJWC版をお勧め。MMP版の衛星写真のような地図では、一部山地丘陵の境界が判りにくく、その都度JWC版のマップで確認しました。



山崎さんは引き続きJWC版でsawadaさんとの対戦に。
やはりこちらのほうが目に優しいですね。


新旧日露、地図の相違について

2010-12-29 07:44:00 | 日露戦争(JWC02/CMJ040/EP)
また例によって「日露戦争」ネタです。

理由あって、国内版3種の地図盤を改めて比較しました。意図されたものかどうかは不明ですが、幾つかの相違がありました。以前、他の方が指摘済みの事も含まれますが、後学のため記事にしておこうと思います。

図版は左からエポック版、中がコマンド40号版、右がJWC版です。


新賓の下の2ヘクス(2546、2547)や、清原の1ヘクス左からさらに2ヘクス左上(3147)はEP版、CMJ40号版ではヘクス全面が山地色の「完全山地」でしたが、JWC版では辺縁に丘陵色が存在し「不完全山地」となっています。この違いによって補給路が通るか否かが変わります。


荘河から蓋平につながる道路が山地を通過する部分です。
2箇所(2221、2320)、EP版では「完全山地」なのが、CMJ40号版、JWC版では「不完全山地」となっています。
また、CMJ40号版のみ、中央の河川が1ヘクスサイド分長くなっています。


賽馬集周辺です。こちらはJWC版のみ「不完全山地」となりました(ヘクス2237)。
道路が通過しているヘクス2339は、元々「不完全山地」と言えるかも。


こちらは清原から右上に3~4ヘクスの河川。まず実際のゲームで使われることは無い部分ですけど。CMJ40号版のみ1ヘクスサイド河川が短いです。


マップ右下、昌城周辺。CMJ40号版のみ、わずかに拡大されています。ここも実戦で影響することはまずありませんね。


あとは、有名?なところは旅順の右下(ヘクス1603)。
EP版ではあまりにも陸地部分が小さくて、『恐らく海』だったのが、CMJ40号版では明確な半島状になり『陸地』との解釈が主流だったようです。JWC版ではマップ表現はCMJ版と同じでしたが、発売後にエラッタ・Q&Aが出て、『海として進入不可』が公式見解となっています。


祭:日露戦争

2010-10-27 23:25:00 | 日露戦争(JWC02/CMJ040/EP)
遅まきながら、はねはねさん提唱の【祭:日露戦争】に参加です。思いっきりナックルボールですが。

「日露戦争」の英語版「The Tide at Sunrise」がMMPから発売になったようですね。
Board Game Geek の情報が私にとってはほぼ全てなのですが。
英語版開発時のテストプレイ?の様子や、発売後のプレイ報告も
少し載ってますね。
どうやらオリジナルの上級海戦ルールはオミットされたのかな?。

国内ではJWC版が、コマンド編集部+山崎美鶴さん+過去30年の蓄積で、ほぼ100%に近い仕上がりになってましたが。100%と言いきれないのは、それでも公式HPでFAQ対応が必要だった事です。
ウラジオ艦隊と旅順艦隊が同時に作戦成功した場合、ウラジオ艦隊の効果から先に処理するのは過去のQ&Aに在ったが、今回は落ちてしまった事とか・・・重箱の隅の隅でゴメンナサイ。

JWC版のFAQでヘクス1603は「海」とすることになりましたが、英語版でもBGGで関連した質問が出てましたね。部分的なヘクスはどう扱うの?と。
BGGに載っている英語版マップ(製品版か開発中のものかは判りませんが)を見ると、海岸へクスには番号があるものとないものがあり、一見、番号振ってない部分はOBと判断する方もいるかもしれません。海岸線は完全に日本版(CMJ40号版)を踏襲しているようなので、先の日本版でのヘクス1603、英語版では0702(何故日本版とヘクス番号を変えた?)の扱いは、旅順防衛戦に影響特大なので、きっと議論になるでしょう。
あと、マップの地形で、英語版だと山地辺縁の丘陵部がグラデーションになっていて、問題ではないかと。ここは補給判定に影響甚大な部分なので、JWC版が遥かに機能的。
もしや、英語版のデベロップで、「山地は全部、完全山地!!」になったとか??。

国内にはまだ輸入されてないのかな。詳細を早く知りたいものです。

ルールの英訳などは、日米どちらでしたのでしょうかね。普通に考えれば、英語を解せる日本人のほうが、日本語を解せるアメリカ人より多いでしょうから、日本側なのかな。JWC版での最新情報がきちんと反映されてることを期待します。

英語版でvassalモジュールが出たら、あちらの方と対戦もあるかなと思いまして。

対戦記録2010年8月22日:千葉会

2010-09-03 02:43:00 | 日露戦争(JWC02/CMJ040/EP)
本当は午前中から参加したかったのですが、家庭内外交で負けました。午前中は子供2人とプール。戻って出かける際にまたバタバタしてしまい、予定の電車にはあと10秒ほど間に合わず(涙)、しばらく汗が引かず大変でした。

15時頃にようやく会場到着。転勤先の石川県から休暇を利用して久しぶりにいらっしゃったmoritaさんに誘われ、KBさんと共にプレイしたのが「ダンジョン・ロード」

各プレイヤーは、それぞれ地下迷宮のボスとして、手下を雇い、罠をしかけ、やってくる「生意気な正義の味方」を撃退してポイントを獲得して「ダンジョン・ロード」の免許を目指します。
とりあえず最初なので、(プレイヤーにとって)凶悪なカードを省いた初級設定をプレイ。私、西洋ファンタジー系はあまり素養がないのでちょっと心配でしたが、moritaさんの素晴しいインストもあり、なんとか2シーズン、自分のダンジョンを「正義の味方」から防衛し、免状をえることが出来ました。

その後、ダンジョン「日露」のラスボス山崎さんとの対戦を終えたにしさんと恒例の「日露戦争」再戦。今回は私が日本軍担当。開始が遅かったので、以前同様時間切れ。7ターン終了時で中断。

3ターン、黒木軍で禁断の?1:1ARで前進~で少々無理な突出をしたところ、的確に対応されて早々に歩兵師団潰滅、鉄道正面では5ターン騎兵突進後の包囲3:1攻撃がEXで失敗し、騎兵が回収できず反撃受け潰滅、6ターン、7ターンと2:1攻撃が、それだけは出ないで~のARが連続(泣)となり、日本軍は厳しい展開。ロシア軍も当然厳しいのですが。

画像よく見て戴くと、新版なのに既にユニット辺縁が擦り切れてます!!!
(某ラスボス氏のモノを使わせていただいております・・・・・)

旅順要塞は、次に全増援をつぎ込めば4:1が立つが・・・。


鉄道正面は、幾つかの攻め方あり。堅実策か、少々博打に出るか・・・。


本渓の西は4-8が2枚です。
黒木軍はどこへ向かう・・・?。

今度の「茨城会」または「千葉会」で継戦予定です。

対戦記録2010年6月20日:千葉会

2010-07-04 23:49:00 | 日露戦争(JWC02/CMJ040/EP)
例会日曜日に参戦。
この日は午前中に所用があり、午後3時頃の会場到着。
千葉会恒例の「日露戦争教室」関係者では、
sawadaさんとにしさんが、CMJ「スモレンスク」を対局中。

そして「日露教室」師範の山崎美鶴さんは、今回千葉会初参加の
sinyamagさんと対局中でした。

sinyamagさんは、実は私と同じ茨城県土浦市在住で、お互いの自宅も直線距離だと1200m程度だったりします。事前にメッセージをやりとりさせて戴いたのですが、仕事関係でも関連性があることが判明し、お互いにビックリしたのでした。
いずれ、本当に実現しそう、「茨城会」。

さて、時間がやや中途半端だったこともあり、丁度「スモレンスク」が終局したにしさんに御願いして、先月の対局の続きを御相手戴きました。

デジカメ画像をA4にプリントして持参し盤面を再現。
実はここでミスが発生。本当はヘクス3139(撫順の西南西2ヘクス)に日本軍の9-8師団が居たのですが、何故か両者とも気付かず。
「あれ、1個師団余りますね?」「旅順から北上中だったかな?」
「じゃあ、鉄道線沿い、この辺りで・・」と配置。
結果的に、若干日本軍に不利になってしまったかもです。ゴメンナサイ。
当方の反撃計画は事前に決めてあったので、とりあえず戦闘時の配置には影響なかった筈ですが。

さて、前回記載の通り、次の日本軍ターン(11ターン前半)で旅順陥落は必至なので、丁度VP60点に到達。
遼陽~奉天間では4個師団VP10点相当の部隊が包囲下にあり、包囲下になくても損耗状態の部隊が4個師団。
撫順前面でも1個師団が包囲下で、撫順陥落~鉄嶺方面戦線崩壊の危機です。
ロシア軍勝利、VP70点未満に抑える為には、まずなんとしても奉天、撫順の維持が必要。
その上で可能な限りの被包囲部隊の脱出、そして日本軍部隊の潰滅除去を得なければなりません。

中断期間に多少検討しましたが、ほぼ全てがうまくいって本当にギリギリの状態。
ロシア軍手番冒頭の明石大佐フェイズでストライキ、暴動またはシベリア鉄道障害のどれが出ても即投了と思ってました。

そんな具合で10ターン後半から再開。
明石大佐が32点となり、1/3でイベント発生もなんとかセーフ。シベリアの冬も生ぜずなんとか第一段階クリア。
16輸送Pのうち10Pを補充とし、ヨーロッパ師団1個を緊急展開。
そして下図のような部隊配置、戦闘解決予定としました。

上級者には説明無用でしょうが、戦闘解決順で、その意図を解説しますと・・・。
①日本軍騎兵をあわよくば除去、最低でも次ターンは損耗状態にして日本軍の突破力を減退。自軍騎兵の戦闘後前進を用いて延翼戦線形成、とりあえず鉄嶺方面への突破を予防。
②1:1でのEX系(確率1/2)で損耗日本軍師団除去のVP2点狙い。
③日本軍2個師団包囲潰滅(VP4点)、及び被包囲下自軍の補給線確保。1:1でDRまたはEXRは確率1/3で、これが出なければ投了~~w。
④一応10-6師団が自力での脱出を図る。(場合にては、下の損耗師団にも補給が繋がる・・・。)

それで、実際の戦闘結果は・・・
①DEが出て、ロシア軍最高の結果。
②出てから問題に気付いたAR。後退の結果奉天が戦線前面に出てしまい、最終12ターンの援軍が鉄嶺登場となり、まず遊兵化することが決定。恐らくARの可能性(1/3)及びその問題点が事前に判っていても、恐らく攻撃したでしょうが。
③こちらは見事にDRを出してくれました。前線指揮官、将兵の奮闘に感謝。日本軍2個師団、18戦力を撃破。
④EXで痛み分け。こちらは補給線打開できず、2個師団潰滅。
部隊除去のVPは御互い5点づつで差し引き0点。

ロシア側は絶体絶命の危機をとりあえず脱し、残り2ターンも戦う権利を得ました。

11ターン、旅順艦隊は最後の賭け、ウラジオストック回航を試しました。これは、得点の確率は両軍とも全く同じなので、本当のサイコロ勝負。盤上では勝ちきれる自信がなかったので、また、回航を試したことが殆どなかったのでw、やってみましたが何も起こらず。
この対戦では結局最後まで海戦関係や明石大佐関係のイベントは1回も生じませんでした・・・。

さて、日本軍の攻撃は下図の如し。

しかも全て成功。旅順陥落と合わせてVPは69点に到達。

実は、対戦中は両者ともこの時点で64点と勘違いしてプレイしてました。恐らく前ターンで補給切れ潰滅の5点を計算するのを忘れたのでしょう。

ですので、本当はこの後のロシア軍配置もいささか変わっていたかもしれません。
実戦では下図のように、撫順直撃を回避のための4:1、被包囲下のヨーロッパ師団の解囲のため砲兵参加で1:1を無理に立てました。

本当はヨーロッパ師団の救出は諦めて、余った戦力で戦線形成。奉天、撫順の攻防を天運にまかせ、最後の反撃に賭ける?のが正しかったかも。

さて、結果は4:1がDD、1:1がDRが出て、以下の局面で最終12ターンです。

VP64点(本当は69点)の日本軍は、なんとしてもあと最低6点が必要です。

にしさん、ちゃんとロシア軍の弱点を見抜かれました。

単独で存在するロシア軍砲兵旅団を高比率で攻撃潰滅。
惑星スイングバイならぬ砲兵スイングバイで騎兵が突撃。
撫順西のシベリア師団を包囲しての3:1も見事成功。
先のヨーロッパ師団も包囲潰滅でVP71点(本当は76点)となりました。

最後のロシア軍反撃(全て成功しても本当のVPは72点でしたが)は失敗。
粘ってみましたが、やはり日本軍勝利で終局しました。
にしさん、無理に終盤戦に御付き合い戴き、ありがとうございました。


この後もう少し時間があったので、引き続きにしさんを御相手にGJ「西南戦争」をインストプレイ。
私が新政府軍を担当。熊本城守備隊が奮戦し、6回以上にわたり西郷軍の総攻撃を撃退。この展開だと最後は補充力に勝る新政府軍が勝利でした。
システムは簡単で、すぐに御理解戴けましたし、なによりその後日清日露戦争で活躍する将軍たちの名前がユニットに入っているのがツボな作品です。
こちらもまた再戦、御願い致します。