6月20日は国連で定めた「世界難民の日」。
難民への関心を高め、難民の保護と支援への理解を深める日である。
多くの先進国に比べるとその数は少ないが、
日本にも保護を求めて逃れてくる難民の人びとがいる。
日本において難民申請をした人は、
2003年までは毎年400人以下で推移していたが、
2007年には816人、2008年には1599人に増加している。
一方、難民として認定をうけた人は、
2007年に41人、2008年に57人と低い水準である。
日本での難民申請者の圧倒的多数はビルマ(ミャンマー)出身者であり、
トルコ、スリランカが続く。
なお、難民申請件数の増加は、審査期間の長期化も招いており、
現在では異議申し立て手続きまでを含めると平均約2年を要している。
2007年度に難民認定を受けた41人のうち、7人は4年以上かかっているなど、
数年にわたって結果を待つ人びとが多くいる。
■絵にこめられた難民のメッセージ
「ミャンマー軍事政権の行い」と題された絵は、
日本で難民申請をしているビルマ出身の男性による作品である。
左には、軍事政権に反対した活動家たちが長期収容されている古びた刑務所が描かれ、
踏みつけられた本は、人びとの権利が軍事政権に踏みにじられ、
人権保障は政権の気分に左右されるビルマの状況を表したという。
抗議行動に参加した民主化運動や少数民族への抑圧が強まるビルマで、
この絵を描いた男性は、国内を転々として軍から逃げていた。
銃を突きつけられた経験もあり、命の危険からビルマ出国を決め、日本に来た。
後から来日した妻は、難民申請の結果を待つ中で病気になり、手術を受けた。
しかし難民申請者は健康保険に加入できないため、多額の医療費を借金することとなった。
また、日本で生まれた子どもは現在も無国籍であり、
一家は将来に大きな不安を抱えて暮らしている。
バースデーケーキの絵は、難民申請中にもかかわらず収容されていた父親が、
一緒に祝うことのできない息子の4歳の誕生日に、
茨城県の収容所で描いて贈ったものである。
このトルコ出身のクルド人家族は4人で来日し、成田空港で難民申請を行ったが、
そのまま収容された。
母親と子どもたちは数日で仮放免されたが、
父親はその後約1年間にわたって収容された。
「お父さんは何で捕まったんですか? いつ帰ってきますか? 学校の友だちに、
お父さんは悪いことをしたから捕まったって言われて嫌だ。
お母さんも弟も元気がないし、これからどうすればいいですか?」
父親不在の状態で、母親と弟を気遣う長男は、まだ小学校低学年である。
入国管理センターでは30分間の面会ができるが、
収容生活で弱っている父親とガラス越しに会うことはしたくないと言う。
実際、収容施設を訪れると、
面会室から泣きながら出てくる子どもや母親を見かけることがある。
ならば本国に帰って家族一緒に暮らせばいいと思うかもしれないが、
そうできない事情があるため、苦しいながらも日本にいるのだろう。
■困窮する生活
日本に保護を求めて逃れてきたが、難民申請の結果を待つ数年間、
社会保障からは除外され、就労は許可されないことが多く、生活は苦しい。
収容や送還の心配もある。
将来についても見通しがたたない中、ただただ結果を待つしかない。
今年4月、外務省は、難民申請中で生活に困窮している者に提供している生活費などの保護措置について、
支給要件を厳格化する決定を行い、重篤な病気の人、妊娠中の人や子ども、
合法的な滞在者に限定した。
アムネスティでは、合法的滞在を条件とすることに懸念を持っている。
難民申請者の多くは、正規の旅券や査証を取得することが難しく、
不法に到着または入国することを余儀なくされることが多い。
そのため、難民申請者の法的地位を安定化することを意図した仮滞在許可を与える制度がある。
しかし、実際に仮滞在許可を得る人は非常に少なく、
今も多くの難民申請者は非正規滞在状態に置かれる結果となっている。
難民かどうかを判断するのは法務省入国管理局である。
そのため、外務省は難民申請者が生活に困窮しているかどうかに重点を置いて、
保護費の支給について判断してきた。
この方針を変更して支給対象を限定するよりも、
必要な予算をきちんと確保すべきではないか。
また、一定の審査期間を経ても難民申請の結果が出ないのであれば、
就労を許可することを検討すべきではないだろうか。
■見えない存在になる危険
現在国会では、外国人登録法の廃止により外国人登録証に代わって「在留カード」を発行し、
在留管理情報を法務省に一元化する「新たな在留管理制度」を導入する入管法改定案、
および、外国人を住民基本台帳に包摂する住基法改定案が審議されている。
一連の改定案では、在留カード、住民基本台帳の対象から非正規滞在者が除外されている。
実際には存在しているにもかかわらず、
社会から「見えない存在」となって把握することが困難となり、
また教育や母子健康などの最低限の行政サービスさえ受けられなくなることが懸念される。
非正規滞在の状態に置かれる難民申請者が多い現状では、非正規滞在者を除外する流れの中で、
難民申請者についても保護よりむしろ排除の対象になっていくことが懸念される。
(アムネスティ・インターナショナル日本 難民支援担当:石井知子)
2009/06/12 朝日新聞
外務省が難民に対するバラマキを厳格化していくという記事が以前ありました。
その件に関して朝日新聞が、早速反対意見の記事を載せたようです。
さすが紅いエリート集団。仕事が早いですね。
別に難民の受け入れはいいと思いますよ。
ただ、もっと政治的に日本の国益になるような難民受け入れをしてほしいものです。
アメリカがベトナム難民を大量に受け入れたのも、政治的な理由でしょう。
何にも目的もなく、ただ「かわいそう・かわいそう」で受け入れていても何の国益にもならない。
人道と国益を天秤にはかるべきではないとプロ市民は言うでしょうが、
支援の原資となるのは我々日本人の大切な税金なのです。
原資が税金である以上、国益を追求するのは当然です。
そんなに無償の慈悲をしたいのなら、自分たちのポケットマネーからどんどん支援すればよい。
そもそもミャンマーの難民は朝日新聞やプロ市民の大好きな中国共産党が、
ミャンマーの軍事政権のバックに控えているから問題が一向に解決しない。
難民を受け入れろと主張する前に、少しは中国共産党に意見してみたらどうですか。
クルド難民にしても、それを積極的に受け入れたりすれば、
せっかくの日土友好関係にキズを入れかねません。
むしろ、プロ市民たちはそれが目的なのかもしれませんが。
日本が受け入れるべき難民はチベット・ウイグル難民であるべきなのです。
そのくらいの気概なくして、政治大国の中国になんか立ち向かえるはずがありません。
難民への関心を高め、難民の保護と支援への理解を深める日である。
多くの先進国に比べるとその数は少ないが、
日本にも保護を求めて逃れてくる難民の人びとがいる。
日本において難民申請をした人は、
2003年までは毎年400人以下で推移していたが、
2007年には816人、2008年には1599人に増加している。
一方、難民として認定をうけた人は、
2007年に41人、2008年に57人と低い水準である。
日本での難民申請者の圧倒的多数はビルマ(ミャンマー)出身者であり、
トルコ、スリランカが続く。
なお、難民申請件数の増加は、審査期間の長期化も招いており、
現在では異議申し立て手続きまでを含めると平均約2年を要している。
2007年度に難民認定を受けた41人のうち、7人は4年以上かかっているなど、
数年にわたって結果を待つ人びとが多くいる。
■絵にこめられた難民のメッセージ
「ミャンマー軍事政権の行い」と題された絵は、
日本で難民申請をしているビルマ出身の男性による作品である。
左には、軍事政権に反対した活動家たちが長期収容されている古びた刑務所が描かれ、
踏みつけられた本は、人びとの権利が軍事政権に踏みにじられ、
人権保障は政権の気分に左右されるビルマの状況を表したという。
抗議行動に参加した民主化運動や少数民族への抑圧が強まるビルマで、
この絵を描いた男性は、国内を転々として軍から逃げていた。
銃を突きつけられた経験もあり、命の危険からビルマ出国を決め、日本に来た。
後から来日した妻は、難民申請の結果を待つ中で病気になり、手術を受けた。
しかし難民申請者は健康保険に加入できないため、多額の医療費を借金することとなった。
また、日本で生まれた子どもは現在も無国籍であり、
一家は将来に大きな不安を抱えて暮らしている。
バースデーケーキの絵は、難民申請中にもかかわらず収容されていた父親が、
一緒に祝うことのできない息子の4歳の誕生日に、
茨城県の収容所で描いて贈ったものである。
このトルコ出身のクルド人家族は4人で来日し、成田空港で難民申請を行ったが、
そのまま収容された。
母親と子どもたちは数日で仮放免されたが、
父親はその後約1年間にわたって収容された。
「お父さんは何で捕まったんですか? いつ帰ってきますか? 学校の友だちに、
お父さんは悪いことをしたから捕まったって言われて嫌だ。
お母さんも弟も元気がないし、これからどうすればいいですか?」
父親不在の状態で、母親と弟を気遣う長男は、まだ小学校低学年である。
入国管理センターでは30分間の面会ができるが、
収容生活で弱っている父親とガラス越しに会うことはしたくないと言う。
実際、収容施設を訪れると、
面会室から泣きながら出てくる子どもや母親を見かけることがある。
ならば本国に帰って家族一緒に暮らせばいいと思うかもしれないが、
そうできない事情があるため、苦しいながらも日本にいるのだろう。
■困窮する生活
日本に保護を求めて逃れてきたが、難民申請の結果を待つ数年間、
社会保障からは除外され、就労は許可されないことが多く、生活は苦しい。
収容や送還の心配もある。
将来についても見通しがたたない中、ただただ結果を待つしかない。
今年4月、外務省は、難民申請中で生活に困窮している者に提供している生活費などの保護措置について、
支給要件を厳格化する決定を行い、重篤な病気の人、妊娠中の人や子ども、
合法的な滞在者に限定した。
アムネスティでは、合法的滞在を条件とすることに懸念を持っている。
難民申請者の多くは、正規の旅券や査証を取得することが難しく、
不法に到着または入国することを余儀なくされることが多い。
そのため、難民申請者の法的地位を安定化することを意図した仮滞在許可を与える制度がある。
しかし、実際に仮滞在許可を得る人は非常に少なく、
今も多くの難民申請者は非正規滞在状態に置かれる結果となっている。
難民かどうかを判断するのは法務省入国管理局である。
そのため、外務省は難民申請者が生活に困窮しているかどうかに重点を置いて、
保護費の支給について判断してきた。
この方針を変更して支給対象を限定するよりも、
必要な予算をきちんと確保すべきではないか。
また、一定の審査期間を経ても難民申請の結果が出ないのであれば、
就労を許可することを検討すべきではないだろうか。
■見えない存在になる危険
現在国会では、外国人登録法の廃止により外国人登録証に代わって「在留カード」を発行し、
在留管理情報を法務省に一元化する「新たな在留管理制度」を導入する入管法改定案、
および、外国人を住民基本台帳に包摂する住基法改定案が審議されている。
一連の改定案では、在留カード、住民基本台帳の対象から非正規滞在者が除外されている。
実際には存在しているにもかかわらず、
社会から「見えない存在」となって把握することが困難となり、
また教育や母子健康などの最低限の行政サービスさえ受けられなくなることが懸念される。
非正規滞在の状態に置かれる難民申請者が多い現状では、非正規滞在者を除外する流れの中で、
難民申請者についても保護よりむしろ排除の対象になっていくことが懸念される。
(アムネスティ・インターナショナル日本 難民支援担当:石井知子)
2009/06/12 朝日新聞
外務省が難民に対するバラマキを厳格化していくという記事が以前ありました。
その件に関して朝日新聞が、早速反対意見の記事を載せたようです。
さすが紅いエリート集団。仕事が早いですね。
別に難民の受け入れはいいと思いますよ。
ただ、もっと政治的に日本の国益になるような難民受け入れをしてほしいものです。
アメリカがベトナム難民を大量に受け入れたのも、政治的な理由でしょう。
何にも目的もなく、ただ「かわいそう・かわいそう」で受け入れていても何の国益にもならない。
人道と国益を天秤にはかるべきではないとプロ市民は言うでしょうが、
支援の原資となるのは我々日本人の大切な税金なのです。
原資が税金である以上、国益を追求するのは当然です。
そんなに無償の慈悲をしたいのなら、自分たちのポケットマネーからどんどん支援すればよい。
そもそもミャンマーの難民は朝日新聞やプロ市民の大好きな中国共産党が、
ミャンマーの軍事政権のバックに控えているから問題が一向に解決しない。
難民を受け入れろと主張する前に、少しは中国共産党に意見してみたらどうですか。
クルド難民にしても、それを積極的に受け入れたりすれば、
せっかくの日土友好関係にキズを入れかねません。
むしろ、プロ市民たちはそれが目的なのかもしれませんが。
日本が受け入れるべき難民はチベット・ウイグル難民であるべきなのです。
そのくらいの気概なくして、政治大国の中国になんか立ち向かえるはずがありません。