
兵庫県内の各陣営も、ホームページやフェイスブックを活用し、有権者の関心を集める知恵を絞っている。
「選挙サンデー」となった7日午後、JR三ノ宮駅前。街頭演説する維新前議員の周辺で、緑のジャンパー姿の運動員たちがチラシを配った。運動員たちの背中には、20センチ四方の「QRコード」がプリントされている。
QRコードをスマートフォンなどで読み取れば、アドレスを入力しなくても候補者のホームページに接続される。ページには、政策内容や国会での答弁動画などが掲載されている。
陣営の担当者は「ネット選挙の効果はまだ未知数だが、ジャンパーのデザインとしてもかっこいいと思う。QRコードをみて『何かな?』と多くの人の注目を集められれば」と話す。
フェイスブックや動画を活用する陣営もある。
民主元議員は「今から商店街を練り歩きます」「サンデーの活動が始まっています。6時半より支援団体の方にご挨拶(あいさつ)致しました」など、活動の報告や予告を、候補のフェイスブックに投稿している。
陣営はあくまでも「選挙運動の基本は、街を歩き、有権者に直接会うこと」とするが、「動画で候補者の人柄や主張が伝わるかも」との期待も抱く。
公明前議員は、自身のフェイスブックページに事務所開きの様子を撮影した映像をアップした。前議員は「自分が選挙区内を巡回している姿をどんどん発信し、政治への関心を高めたい」と張りきっている。
陣営の担当者も「閲覧者は2万人を超え、手応えは十分。訴えだけでなく、候補者の素顔を知って、身近な存在と感じてほしい。20~30歳代の若者世代に浸透するためにもこまめに更新していきたい」と意気込む。
◆ネット選挙 公職選挙法改正によって、2013年7月の参院選からインターネットを使った選挙運動が解禁された。衆院選では今回が初。政党や候補者は選挙期間中、ネット上に自らの主張や演説会の日程、街頭演説の動画などを掲載できる。