チャールズ:ダーウィンは 遺伝的進化というものが誰の意図目的も介さずに生ずる自然現象であることを発見した
だが その説明の段階において「ライオンのたてがみは急所を守るために進化した」といった まるで目的に沿って進化が起きているかのような「間違った説明」をもしている
ライオンのたてがみが配偶者選択によるものだという近年の検証結果が出ているが 配偶者選択であれ突然変異であれ 結果的に急所を保護することに役立てば淘汰圧力が下がることに違いはない
ライオンのオスが他のオスを襲う時 最初は確かに急所は狙わずに尻から攻撃を加えているのだが 最終的に急所に噛み付くかどうかまでは検証がされていない
尻を噛まれたくらいでは淘汰圧力としては働かず 最終的にはやはり頸が急所であることに違いはない
遺伝的進化というものは 膨大な時間と 膨大な無駄な変異の全てが死滅することによって偶発的に環境に適応していた変異個体への収斂が生じた結果が遺伝的進化というものであり 遺伝的進化というものには目的は存在していないのである
生物学者や大衆マスコミは 遺伝的進化というものが「何でも都合良く生じてくれる」かのような感覚(印象・錯覚)を抱くことによって ダーウィンも含めた進化説明において「○○のために進化を選んだ」といった「典型的な間違い」を漫然と繰り返しているのである
タレントのYOUが「月経の痛みは進化でなくならないのかしら?」と言い出したのも 遺伝的進化さえ生じれば何でも都合良い結果が得られるものだという遺伝的進化に対する「典型的な間違い」に基づいた発言である
大手町の医師もまた「環境に適した変異がどんどん起こる」などと言う荒唐無稽なデマを流布しているのも 進化に対する都合の良い間違った解釈をしているからである
変異は常にランダムであり 環境に適応した変異も起きれば 逆に適応しない変異も起きるのである
アナウサギに対するミクソーマウイルスが弱毒化したプロセスでは 致死率95%という強烈な淘汰圧力によって密集状態が一度解消したことによって 弱毒化したウイルスに感染した集団だけへの収斂が生じたためである
大手町の医師は 荒唐無稽にも「毒性が強いと弱毒化が起きない」と主張していたが 致死率95%のミクソーマウイルスでも ヒトにおけるエボラ出血熱ウイルスにおいても弱毒化は見られるのであり むしろ大量に死滅するという強烈な淘汰圧力が働くからこそ 進化はより速く促されるのである
しかし 新型コロナウイルスにおいては致死率はそれほど高くなく 基礎疾患を持っているとか高齢であるなどの場合に死亡率が上がるのであって 淘汰圧力として収斂進化が働く程はヒトは死んでおらず 感染対策を徹底することによって むしろ感染力がより高い株種への変異ばかりが促されてしまっているのである
ウイルスも含めて 収斂進化が促されるためには大量の死滅が必要であり 中途半端な感染対策によってダラダラと感染が続くことによって変異は続くが 都合良く弱毒進化が促されるとは限らない
実際に武漢で拡がった初期株に対して デルタ株は強毒性を発揮したのであり 「必ず弱毒化が起きる」保証など どこにもないのである
オミクロン株は若年層においては鼻風邪程度の症状しか引き起こさないようになったものの 基礎疾患があったり高齢の場合には重症化リスクはあまり下がっておらず 治療現場では「弱毒化はしていない」と主張する医師もいるのである
ヒトが新型コロナウイルスへの耐性を獲得するような進化が促されるためにも 先天的に耐性の高い個体以外がほとんど死滅する必要があり 感染対策をいくら続けても耐性の高い変異個体への収斂進化は促されることはない
そもそも鼻風邪症状以外ほとんど起こさない「ヒトコロナウイルス」が 一体どのようなプロセス過程を経て弱毒進化やヒト側の耐性獲得が起きたのかは 本当は誰も知らないのであり ありていに言ってヒトの祖先側の耐性(免疫機能など)が進化する際にも ウイルス側が弱毒化するためにも 過去に膨大な大量死滅が伴った可能性の方が圧倒的に高いのである
ヒトがどんなに戦争で苦しもうとも 戦争による殺し合いによって生ずる淘汰圧力は「戦争をしない個体変異種」への収斂進化としては働くことはなく
むしろ平気で他人を殺害できる残虐な個体ばかりが生き残ることになり 戦争というものはむしろヒトという種の生物の残虐性を先鋭化させる方向にしか収斂進化を促すことはない
遺伝的進化というものは 決して都合良く起きるわけではなく あくまで環境に適応的な「繁殖の継続」以外に何も促すことはないのである
ネズミやイワシは大量に繁殖するが それは大量繁殖しても大半が天敵に喰われるなどして生息数が制限される環境への適応進化であって どんなに子供や仲間が喰われようとも 喰われないようには進化は促されることはない
もし喰われないような変異が起きてしまったとしたら それは環境に適応できずにヒトのように異常繁殖してしまい 環境を喰い尽くして絶滅する可能性の方が圧倒的に高いのである
ヒトの場合は絶滅する可能性を予見できるが ヒト以外の場合は先天的本能習性のままにしか行動することができずに生態系環境ごと絶滅することしかできない
ヒトは 主観的に安心満足感が得られる話 主観的に「信じたい話」ばかりを信じようとする習性があり ブレーキとアクセルを踏み間違えたとしても「自動車の方が壊れた」などと主張し 自身の瑕疵欠陥を認めようとはしないものである
振り込め詐欺に騙されている人も 「いや 自分は絶対に騙されてなどいない」と頑なに言い張り
ロシアの独裁者は「悪いのは欧米諸国であって 俺じゃねぇ!」と主張するのである
暴走族は「誰も俺たちを止めることはできない」と主張し 迷惑系ユーチューバーは「迷惑者はザラにいる」と自身の迷惑行為を正当化できていると勝手に満足するのである
これらの行動や言動というものは 無意識な情動によって促された行動を 後からエピソード記憶としてこじつけ 主観的に満足感が得られるようにでっち上げているのであり 彼らにおいては「自由意志選択はない」と言うことは可能であるが 言うまでもなくそれは迷惑者でしかないのである
遺伝的進化に対する「典型的な間違い」について 或る病理診断医に指摘したことがあるが その際に「そんなの皆知っているよ」などと弁護しだしたバカがいた
実際には「知っている」「聞いたことがある」だけであって その内容を論理的に理解しているわけではないからこそ ダーウィンも含めた遺伝的進化における間違った説明が傍観放置され続けているのである
田島木綿子は「環境が激変した時にだけ生ずる変異」などという 何の根拠も証拠もないでっち上げを主張しており そんなメカニズムは分子生物学的には何も一切立証されたことなどないのである
遺伝子変異は常に生じているものであって 変異が環境に適応し続けられれば現存生物として存続可能となるが 変異が環境に適応できなければ死滅する 遺伝的進化というものは ただそれだけの「自然現象」以上には何も働くことはないのである
環境によっては変異が適応できず ほとんど全く変異が生じないまま何億年も姿形を変えずに現存生息している生物もいるのであり 洞窟のような光のない環境下では眼が「退化」することもある 「退化」か「進化」かは適応進化の結果に対してヒトが形容しているに過ぎず 現存生物として「生きている」こと自体もまた結果以上の意味などないのである
プーチンが戦争を始めたのも「生きるため」に体制維持を目的としたものであって 何でもかんでも生存を絶対正義のように扱うのは倫理や人間性を後回しにする際の言い逃れ(エピソード記憶)のでっち上げに利用される危険性を孕んでいるのである
日本政府軍の命令に唯々諾々と服従し 無駄に負け戦を延長させることに加担した特攻隊に対して 「特攻隊が命を賭けて戦ったから 今の平和がある」などと英霊扱いして正当化するのも 気分的安心満足感を優先した「エピソード記憶」のでっち上げに他ならない
生物学者共が科学的根拠や証拠もない勝手な進化プロセスをでっち上げたり 「生きているだけでも立派なものなのだ(更科功)」などという主観的感想を科学的論証であるかのようにはぐらかすのも 遺伝的進化というものに対する絶対的盲信に基づいた「エピソード記憶」のこじつけに過ぎない
更科の場合は 自分達が今まで間違った説明をし続けてきた失態をごまかす為の意図的「はぐらかし」の可能性の方が高く 悪質である
「だって ダーウィンも間違った説明をしていたから 仕方ないじゃないか」というのも幼稚な言い逃れである
自分の頭で物事を考え 判断していれば 相手が誰であろうと間違いを指摘することは可能であり それをしないのは本当は「何も考えずに鵜呑みにしている」だけであって だからこそ「知っている」「きいたことがある」にも関わらず遺伝的進化に対する「典型的な間違い」が何百年も傍観放置され続けているのである
現代人の大半は「科学を信じている」とは言っても 実態は「科学的権威(肩書)の言っている内容を鵜呑みにしている」だけであって その内容に論理的齟齬 論理整合性の穴 論理的飛躍があろうと誰も気づかないのである
これはNHKなどのマスコミでも同様であり 「学術権威(肩書)が言っているから 裏(科学的証明)を取った」と勝手に錯覚しているだけである
NHKは脳科学者による「自由意志などない」などという荒唐無稽な著しい誤謬をそのまま垂れ流し まるで放送した自分達には何の瑕疵も責任も存在していないかのように なにくわぬ顔で受信料を徴収し続けているのである
公共放送であるNHKが科学的根拠のない嘘を垂れ流しているというのは 公共水道に糞を混入させているに等しい卑劣な行為であり 傍観放置しておいて良いものではない
大学においても生物学以外の学部が「専門外」と称して生物学科の間違った説明を傍観放置しておいて良い理由にもならない
授業料を徴収している以上 同じ大学であれば間違いを傍観放置しておいて良いわけがないからである
ましてや奨学金だの教育ローンだのと借金までさせて間違った内容を教え込んでいるというのは 社会に対する冒涜であり 無責任極まりない不祥事である
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