イルカなどの海の哺乳類の先祖はどれも、もともと4本足で陸上で生活していた。しかし、何らかの理由で陸上から再び海へ戻った結果、陸上とまったく異なる海という生活に適応するために、体を含むさまざまな部分を大きくモデルチェンジしていった。
たとえば、海の中で水の抵抗を減らして素早く動くために、その体型はサメや魚類のような流線形に変化した。
水中で速く泳ぐための推進力は尾ビレに托し、その結果、後ろ肢は退化させてしまった。前肢はヒレ状にして、泳ぐときの舵取りを可能にした。
その結果、一見すると、イルカも魚のような外貌になったのである。このように、環境に適応する過程で、ある生物同士が偶然その外見や機能が同じになったり、似たりする進化を「収斂(しゅうれん)進化」、または「収斂」と呼ぶ。
出典: https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=1622
「陸上とまったく異なる海という生活に適応するために、体を含むさまざまな部分を大きくモデルチェンジしていった。」と田島木綿子は主張しているが 「適応するため」という話は「目的のため」という意味であり 収斂進化の説明との齟齬がある
遺伝的進化というのは 収斂(生物学界隈では「収束」とは言わないらしい)によって生ずるものであって これは「死なずに生き残った」という「結果」であって 「適応するため」といった「目的」に合わせて主体的能動的に進化したわけではない
遠藤秀紀はテレビ朝日の番組「博士ちゃん」の中で 進化というのは合目的的に起こるものではなく 「典型的な間違い」と述べている
遠藤秀紀もバカで 田島の言っていることの論理的整合性の欠損を見抜けないのか 何なのかはさっぱりわからないが 進化生物学上の誤謬を放置しておくと「ウイルスは弱毒化する」などというデマも放置されることになり 社会安全性に重大な危険性を及ぼす可能性がある
遠藤は「典型的な間違い」だと主張しているが 実際には学校では「生物の目的は生存や種の保存である」とか「目的のための生存戦略」と教えていたのであり 現在はどうなのかは知らないが 間違ったことを散々教えておきながら 「典型的な間違い」だと言い出すのは随分とおかしな話である
生物の遺伝的進化というものは 環境に適応できなかった個体が全て死滅することによる収斂の「結果」であって
結果的に「死ななかった」個体の形質や習性といったものが「生存」にとって必然的であるとは言えるが そもそも「生存」自体が選べない以上は「生存」にとって必然性がある遺伝的進化にも目的はない
選択不可能なものは目的にすることはできない
なぜこの当たり前の話が誰も理解できないのか
訳がわからない
結果に対する必然性が「合理的目的選択」の論証にはならない
なりようがない
ヒトは結果的な本能習性によって生活習慣病に陥る傾向が強い
それなら 「ヒトの目的は生活習慣病になること」だと言えるであろうか
生活習慣病になるための行動習性に合理性が存在するであろうか
バカなの?
個人的に「死にたくない」という情動が どんなに強いとしても 多数がそう「思って」も それは主観であって論理客観的な目的の論証にはならない
ヒトはどのみち最後は必ず死ぬものであり 永遠に生きる必要性もないのである
世代を受け継ぎ 社会の持続可能性や安全性を優先することが倫理であり人間性であって 「学力偏差値が高くて金儲けに長けていることが個体の生存にとって有利」であることが人間としての価値基準にはならない
ところが世間の衆愚の大半は 利己的金儲けに「成功」した者に肖(あやか)り あたかも世間的成功こそが人間としての価値か何かであるかのように錯覚し 収入だの人気だのといった基準だけで他人を評価しようとする習性がある
人間性や倫理の本質は 「個人が自律的に社会的責任を負うこと」であり これを抜きにして世間的にどんなに成功しようが収入が多かろうが人間としての価値基準にはならない
東京電力福島第一原子力発電所の無責任体質に嫌気がさして退職し 四国で農業に従事している元原発職員がいるが 当然収入は減っているであろう
世間的には成功もしていない
それなら東電の無責任体質に迎合して収入を維持しておいた方が人間として優秀だと言えるだろうか
原発事故の対応で原発職員は英雄扱いされているが そもそも危険性を放置した無責任の後始末をしただけであって 「マッチポンプ」でしかないのである
放火はしていないが 爆発する危険性の存在を知っていた以上 さしたる違いはない
直接他人を殺してはいなくても 放置しておいたら死ぬかもしれない可能性の存在を知っていながら放置しても殺人と同等である
ウイルス弱毒化説というデマを放置することによって生ずる感染拡大の被害は 特定個人の責任を問うことの難しいものである
バカだと都合の良い話しか信じたがらないからである
進化生物学界が遺伝的進化に目的が存在していないことを周知徹底し 従来の進化生物学上の誤謬を全面的に撤回修正しなければ 感染症学界におけるウイルス弱毒化説というデマもフィックスできないのである
ウイルス弱毒化説の根拠は全て合目的的能動進化選択説に基づいた「こじつけ」であり 収斂進化の構造原理説明が全くされておらず 論理の飛躍も甚だしい妄想でしかない
それを日医大の客員教授までもが鵜呑みにしているというのは あまりにバカげた話である
私しかこれを主張しないというのは
なんなん
もう ええ加減にせぇ!(千鳥のノブ風)
Ende;