今回工業系展示会に行ってきたのは、パソコンで造形したものを立体化したかったからなんですが。実際にサービスを利用しようとすると、.stlとか.obj .xmfファイルでないと受け付けてくれない場合が多くて、あまり一般の人が利用するには未だ敷居が高い感じがしてしまいます。
サービス会社によっては、.stlファイルであっても、バイナリファイルとアスキーファイルというのがあって、アスキーファイルだと容量が大きいので受け付けなかったりして面倒臭いです。
立体出力に用いる装置自体も種類が多く、非常に綺麗な仕上がりの会社から、地図の等高線みたいに階段みたいになっているところもあり。いろいろです。
今回一番綺麗な仕上がりだったのは、
鈴峯(すずほー)という会社の機械を用いてサービスを行っている
デジモデさんでした。
小さなものなら¥2980からなので、価格的には結構お手軽になりました。
何年か前は一部の企業さんでしか鈴峯さんの機械は導入しておらず、一般の人が利用できる状態ではなかったので、少しずつ普及してきたかなって感じです。
シーフォースさんもジュエリー造形とかに使われているだけあって、結構綺麗な仕上がりでした。
シーフォースさんの場合、1㎜角当たりで¥15ーという話でした。1cm角当たりだと¥15000になるので、塊だと随分高価になりますね。
◆訂正:1cm角当たりで¥1500ーでした。
スリーディーシステムズさんは、他とは構造の異なる造形機も導入していて、電子機器用のコネクターとかを精密に作っていました。写真撮っておけばよかった。あまりに凄いので見とれて写真撮るの忘れちゃった。
インクスという会社に、
インターカルチャーというサイトがあって、そこのブログで立体造形に関するトラブルについて記事をうpしている。
まだ「シェルの数。」についてしか触れていないんですけど、今後に期待しましょう。
プラスチックの立体出力ではなくて、金属で出力する方式もありました。金属の粉末をレーザーとかで溶接しながら形にしてしまうので、表面はザラザラなんですけど機械切削では不可能な難解形状でも作れるので、何かに応用出来そうな感じです。
NTTデータエンジニアリングシステムズさんでは、ドイツ製のEOSINTという機械を導入して造形サービスをしていました。
こちらの造形機では金属だけではなく、ナイロン12とかポリスチレンとか、PEEKというケトン系の耐熱プラスチックといった高強度プラスチックでも造形できるそうです。
金属の方もいろいろ種類があって、ステンレスとかコバルトクロムモリブデンとか、チタンやアルミでも造形できるそうです。
チタンは材料だけでもキロ当たり一万円近くするそうですが、チタンで1キロって結構デカイですから、普通のアクセサリーサイズだったらそんなに高価でもないのかなって思います。
今回のイベントでは、基本的に造形機を販売するのが主体だったみたいで、出力サービスについての情報が思うように集まりませんでした。
精密な造形であればデジモデさんかシーフォースさんが良さそうなので、他はもうどうでもいいかなと思っちゃったりします。
Shade12は一万円程で買えるんですけど、これが動くマシンとなると数万円はするので、貧乏モデラーには手が出ません。六角大王っていうのがフリーであるんですけど、ウチのMacはネットには繋いでいないので、ロードできないんですよね。
今接続しているのは東芝アンドロイドAZ/05Mで、アンドロイドというのはアンドロイドで使えないファイル類は一切保存してくれないんです。
不要なファイルが増えなくていいんですけど、痛し痒しですね。
68万円の立体造形機というのが
OPTという会社から出品されていました。そこで盗み聞きしてしまったんですが、何でも別の会社で12万円の造形機を販売しているとのこと。
詳しく聞くと、完全なキットで。箱を開けると部品しか出てこないとのこと。しかもアメリカの会社なので、組み立て説明書は全文英語だそうです。
○光硬化エポキシ樹脂の場合、付加型シリコンゴムで触媒毒(硬化不良)を生じることがあります。縮合型シリコンの場合は触媒毒は起きないので、注型の原型に用いる時には注意が必要です。