晴れ時々大雨~カメレオン日記~

人生晴れの日もあれば豪雨の日もあったり(^^)他人の不幸は蜜の味?!読んで笑って☆バタ子のトラブルドタバタ日記☆暇潰しに

亘理の復興の足跡

2012年03月05日 | 東日本大震災・ボランティア
今回作業ができなかったので、JAの方に聞いた宮城県亘理郡の復興状況を少しご紹介しようと思います。


【農業】
農業に関しては、自衛隊を始め警察消防からボランティア、そして何よりも地元の方の努力により農地の6割は復旧できたそうです。復旧できた農地に関しては今年作付けをして様子をみるようです。
残り4割は除塩が不完全・不可能、もしくはできる段階ではないので、早くて2~3年は復旧の見込みがたたたないそうです。
これらの土地は土の入れ換えをして新たな農地をつくるところから始めなければいけません。
作業工程がどうというよりも、資金面の問題が大きいようです。
除塩作業が最も進んでいると言われている宮城県ですが、それでも津波浸水域の4割弱という記事を最近みました。ということは亘理郡の辺りはこれでもかなり進んでいる方と言えるのではないでしょうか。
(浸水域が農地以外も含むのかいまいちわかりませんが・・)

津波の農地への侵入経路はほとんどが用水路をあがってきたものだそうで、そこから農地へ海水が侵入し、しばらくは沼地のようになっていたとのことでした。
もちろん津波が直接襲ってきたところもあるんでしょうが、確かに川を津波が溯って洪水のように水が溢れている映像があったように思います。


除塩作業はおもに下記のように行われています。
(JAの方の説明を聞きながらメモしたことなので、間違っているかもしれません

津波によって運ばれてきた塩分を多く含むヘドロを本来の土壌部分2cm以上を含めて除去し、地中30cm下にトンネルを掘ります。
そのトンネルと用水路をつないで、用水路をせき止めて水を貯めます。農地には水田の水が張ったような状態となり、このまま3日ほどしたらせき止めていた用水路を流します。
その時点で土壌の塩分濃度を測り、数値が下がらなければ既定値まで下がるまでその繰り返し。

→学生時代農業を勉強していましたがこんな方法初めてききました
そもそもこんなに大規模で緊急性のある除塩作業が必要な状況なんて今だかつてなかったことなんですけどね。


【仮設住宅】
仮設住宅については、皆さんご存知の通り秋口には全ての避難被災者の為の仮設住宅が完成し、全ての避難所は閉鎖されました。
ただその後のニュースでもとりたざされていましたが、東北という地域にも関わらず、その多くの仮設住宅が防寒対策を全くなされていなかったため、室内温度が0℃を下回ったり、水道が凍ったりと様々なトラブルが発生しました。
この亘理の地域では大きく4つの仮設住宅の集落がありますが、やはり住宅メーカーである積水ハウスが設計・建設した仮設住宅がとても評判がいいそうです。
2重サッシに追い焚き、収納や断熱もしっかりしているそうです。
数年後に、高台に高層のイチゴハウスの団地群を建設する予定だそうです。
ごめんなさい、仙台四郎さんにコメントでご指摘いただいたように、
住宅は個人で建てるそうです。(大きな勘違い
このプランには町も農家さんも大筋合意していますが、復興庁の予算承認が降りていないため話が進んでいないようです。(仙台四郎さんのコメントを見てください)


【瓦礫の処理】
前回の記事にも書きましたが、瓦礫の山はもうすぐ1年たつというのにほとんど減ることなくそのまま放置されています。
この問題は被災県だけでなく、全国の自治体が協力して処理しなければ減ることはないでしょう。
ただ放射能の問題などから悲しいことに受け入れ側の住民が反対している為、なかなかすんなりいかないようです。
原発事故のあった福島を除く宮城や岩手は放射能濃度も実際そんなに高くありません。
きちんと放射能濃度を測りながら受け入れ先の住民の理解を得て早く片付くことを祈ります。
まずはこの一連の作業が効率よくなされる方法なり手段を考えなければいけないでしょう。

福島の瓦礫についても、測定しながら少しでも減らし、後は専門家による何かしらの策を講じなければならないと思います。


本当に原発事故さえなければ・・・と思わずにはおれません



もしかして間違って理解しているところもあるかもしれませんが、少なからず、少しずつですが復興へと向かっていること読まれた方が感じていただければと思います。
(間違っているところあったら訂正してください(^o^;)


0泊2日池袋発ボランティアバスツアー
東日本大震災被災地支援の会
http://hisaiti-24h-shien.mo-blog.jp/


いちご農家復興支援一口オーナー制度
宮城県特産品種 苺「もういっこ」復興支援プロジェクト
http://hisaiti-24h-shien.mo-blog.jp/hitokuti/


人気ブログランキングへ

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 復興支援ボランティア6 | トップ | あれから1年経ちました »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
補足です (仙台四郎)
2012-03-06 03:28:56
【仮設住宅】の部分で!
数年後に団地が完成するのは、イチゴハウスの団地です。
残念な話ですが、住宅移転の話は予定地の大まかな計画でしかありません。もちろん、住宅を建てるのは個人なので、エコタウンとは、かなり遠いのかも・・・
それに加え、イチゴの団地計画も復興庁からの予算承認が進まない状況でもあるんです。
宮城県知事も言ってますが、復興庁ではなく、査定庁になってますね。皮肉にも「使い勝手のいい交付金」というのですが・・・
進展があれば、随時情報提供したいと思います。
返信する
すみません、勘違いしてました (バタ子)
2012-03-06 12:43:16
>>仙台四郎さん
ご説明ありがとうございます!
かなり勘違いしてました。。。団地=住宅かと。。。
イチゴハウスの団地って、なんか想像できないですね。高設栽培ハウスの集合地域ってことでしょうか?
なんにしても役人がぐずぐずしてないで早くしてほしいものですね。。
返信する

コメントを投稿