紫苑の惑星

若柳菊のプチ日記や寿菊派若柳流からの日本舞踊公演会のお知らせなどを更新します。

奮闘記★1

2005年07月10日 | ハレルヤ!
観世流へ初めて通わせて頂いたのは3年程前の事です。

初めてのお稽古は、謡「鶴亀」、仕舞「紅葉狩」
でした。日本舞踊つながりでのお稽古なら仕舞だけ
でもいいのでは?と思われるかもしれませんが、
必ずシテ謡の入る仕舞には「謡曲」の練習も必要で
した。また、基本的に謡を覚えなければ舞も舞えない
という事で、二つの初めてが同時進行になったのです。

観世流には「初心謡本」「仕舞入門形附」という
初心者の為の本があります。
私もお稽古を始める前に、これを読むようにと指導
されました。
謡本には謡を始める為の心構えや基本的な知識、
謡本の見方など、形附には、それぞれ曲の舞姿や
能舞台での足取図が事細かに記されています。
しかし、解説の言葉自体が昔の表現や漢字も多く、
解読するのに一苦労★

現在は、謡は先生のお手本をテープで繰り返し
聞き続け、仕舞はビデオで練習しています。

「能」「狂言」は聞いた事あるけど、
「謡」「仕舞」ってなんだろう?
まず「謡」とは「謡曲とは能楽の歌謡である」
という訳で「能」の歌の部分を表します。
歌といっても節があったり台詞になったりと、
音楽的な要素と登場人物の人柄も表現する
ような演技力も必要がとなります。
(私はまだまだ節も覚束無い状態です★)
「仕舞」は「能」の一場面を抜粋したもの。
素謡(囃子のない謡)と共に舞われます。

「謡」で苦労しているのは音がなかなか
取れない事です。
致命的ではないか?と心配して下さっている方も・・・
そもそも謡には、ドレミのように決まった音程が
ある訳ではなく、自分が出した最初の音を中心に
考え上げたり下げたりします。
なので謡本には、歌詞の横に上下の表現や止めたり
伸ばしたりする箇所に記号が付いています。
その上下させる音の程度がまだ掴めずに先生の
テープと奮闘中です。声は年をとれば、どんどん
低くなっていくそうなので、今はなるべく高く
出しなさいと言われています。
毎月、練習中のビデオを自分で見ると、なんだか
和製オペラのような不思議な物になっています★

奮闘記を書いていたら次のお稽古が不安になって
きたので、少し練習します
次回は今まで練習した「仕舞」の事と、現在奮闘中
の「舞囃子」について書きたいと思います☆

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