紫苑の惑星

若柳菊のプチ日記や寿菊派若柳流からの日本舞踊公演会のお知らせなどを更新します。

観世流 志鳳会大会

2004年11月27日 | 予感(2010 information)
明日、大濠能楽堂にて観世流武田志房先生主催の『志鳳会大会』が行われます。
月に一度、東京からお見えになる武田先生の温かなご指導のもと、志鳳会は今年
第20回を迎えます。
能・舞囃子・居囃子など、お稽古の成果を発表致します。

是非皆様お誘い合わせの上、お出掛け頂きたくご案内申し上げます。

<> 平成16年11月28日(日曜日)
    午前11時開始 午後5時終了予定
<> 大濠能楽堂
    入場無料
<> 武田志房先生
    志鳳会

<>
番外番囃子 
「玄象」

舞囃子
「高砂」
「梅枝」
「桜川」


「井筒」

狂言
「鐘の音」

居囃子
「天鼓」


「羽衣」

舞囃子
「通小町」
「定家」
「山姥」

番外仕舞
「碇潜」
「花筐」
「鉄輪」

出演者等の詳細はspungen0123@yahoo.co.jpへお問い合わせください。


マレーシア&ボーリング好き集合☆

2004年11月22日 | 予感(2010 information)
今年から縁あって『福岡マレーシア友好協会』の
ボランティア運営委員になり、色々なイベント等で
マレーシアからの留学生の皆さんと楽しく交流して
います

アジアには沢山の島国があって色々な文化があって
食も産業も人も本当に個性いっぱです

さてさて。
来年、2005年1月23日に博多スターレーンで
New Yearボーリング大会」を開催します☆
留学生の方達の大好きなスポーツのひとつがボーリング
という事で去年から引き続き企画されたこのイベントに、
多くの方に参加して楽しんで欲しいなぁと思っています☆

詳細は菊のメールspungen0123@yahoo.co.jpへ
お問合せ下さい

心communication☆

2004年11月22日 | 
昨夜、ラテン文化センター内にある“サンチョ・パンサ”で
レオナルド・ブラボ氏のソロリサイタルが開催されました
「彼のギターの調べは、感嘆のため息がもれる」と聞き
行かない訳にはいきません!!
とは思っていても自分の事でアプアプッな私。。。
今回は諦めようかなと考えていた時に、フルート奏者の
素敵な女性とお友達になりました☆
彼女は前回のライブで大感動
これはやっぱり行かなくちゃ!!という事で前ふりが長く
なりましたが、フルート奏者のK子さんと素心書の素子さんと
3人で行って参りました

“レオの音”はとっても優しくて繊細で、タンゴの力強い
メロディの中にも温かさが感じられる素敵な“音”でした。

K子さんは「演奏はその人の人柄がぜーっんぶ出るんだよ。
レオはとっても優しくて温かい人だね☆素敵だね」と私達に
話してくれました。
心を込めて表現するアーティスト同志は、楽器を通して
おしゃべりも出来るなんて素敵だなぁ。
私もこれからは、そんな風に演奏に耳を傾けようと思います。


【大蛇】

2004年11月15日 | 演目ガイドブック
【義太夫 大蛇(おろち)】

日本振袖始(にほんふりそではじめ)
作者は近松門左衛門。初演、元禄16年大坂・竹本座。
八岐大蛇退治の伝説による 『日本王代記』の改作です。

天孫瓊々杵尊の妃となった美しい木花開耶姫(このはな
さくやひめ)の姉・ 岩長姫は醜女であったと古代神話
では語られていますが、近松はこの岩長姫を国の十握の
宝剣を奪い取った悪鬼として、また自身の醜さを呪って
美女に祟りをなす存在として描くことにより薄幸の女性
の悲しみと嫉妬の怨念を神話的スケールで表現すること
に成功しています。
本来は全5段からなる物語ですが明治以降は「大蛇退治」
の5段目だけが上演されるようになりました。

少し長くなりますが、ここで物語のあらすじをご紹介致し
ます。博多座の舞台は一人立ちですが、これを読んで観て
頂けるとより楽しめると思います☆

出雲の国、簸の川岸…。今日は八岐大蛇に生け贄の稲田姫
を捧げる日です。
しかし、稲田姫を愛しく思っている素戔嗚尊(すさのおの
みこと)は姫を助けるために毒酒を入れた8つの瓶を用意
し、大蛇が毒酒を飲み干した折を見て討ち取ろうという計
略を立てます。生け贄として今朝一人捨て置かれたことを
嘆き悲しむ稲田姫…。この時、発熱に苦しむ稲田姫の両袖
の下を開けてやるのが<日本振袖>の由来とされています
が、そこに俄の雨の異変と同時に現れた怪しい女こそ、
嫉妬の怨念がその身に悪鬼を呼び八岐大蛇の化身となった
岩長姫でした。岩長姫は稲田姫を一口に飲み干そうとしま
すが瓶の酒に気付き、次々に飲み干していきます。毒酒に
酔った岩長姫は稲田姫に襲いかかりますが、素戔嗚尊が退
治に登場。正体をみせた八岐大蛇でしたが毒酒に力つき見
事討ち取られ、十握の宝剣も無事素戔嗚尊の手に取り戻さ
れるのでした。

なんだか、おどろおどろしいイメージの『大蛇』ですが、
これは、目に映るもの全てを正直に解釈しないで欲しい
と思う演目です。
『大蛇』はただの一人の女でした。美しい木花開耶姫が
妬ましかった。嫉妬と恨みが心を蛇に変えたのです。
胸に手を当てると私もにも良く分かる心情です

岩長姫を退治した素戔嗚尊は「嫉妬心」をやっつけた
と考えると、何も語らない立方が言わんとする事は何か。
そして何故ひとりで二役を演じるのかを感じて頂けると
思います☆




【元禄花見踊】

2004年11月15日 | 演目ガイドブック
【長唄 元禄花見踊(げんろくはなみおどり)】

この曲は、明治期に舞踊のために作られたそうです。
いかにも満開の桜を思わせるような華やかで明るく、
舞台の幕開けのとしても相応しい演目です。

幕が上がると時は元禄、花盛りの上野の山を背景に
花見に集まった湯女や丹前の武士・町娘などが、
元禄風俗を思わせる浮世絵風のきらびやかな姿で
踊ります。
登場人物は特定の人物を踊ったものではなく、
あくまでも爛熟した元禄期の花見らしい華麗な美しさ
を見せるのが、この演目のみどころとなります。

鳴物の賑やかさと浮き立つようなメロディー、
そして派手な振付けを存分にお楽しみ頂きながら、
元禄の大平であった頃の面影を舞台の上に感じて下さい☆

少し前に、海老蔵さんが出演しているお茶のCMで、この曲
が使われていたのを覚えている方いらっしゃいますか?
しなやかな手踊りがとても印象的でした

博多座公演でも「あっこの曲知ってる。」と思わず声が
出そうなくらいポピュラーな音楽です☆
お三味線の音ってイイなぁ日本だなぁと感じて下さい