GTA5オンラインローライダーズアップデートインプレッション

2015年10月22日 | GTA

GTAオンラインに「ローライダーズ・アップデート」が実装された。
今回のアップデートでは、その名の通り「ローライダーズ」カルチャーをテーマとした車のカスタムや服装の追加の他、久しぶりとなる所有可能物件数の拡大も行なわれたため、早速導入して少しプレイした印象をまとめてみた。
なお前回の「フリーモードイベント・アップデート」に引き続き、今回のアップデートも現行機版・PC版のみの対応となっている。

■ところで「ローライダー」って何？
要するにちょっと古めの安いアメ車を派手に改造したカスタムカーのこと。車高が極端に低くしてあるという共通の特徴からこの名がある。またはその乗り手のことも指す。
単なる車の改造というだけにとどまらず、それらに乗っている人々のファッションやライフスタイルといった、西海岸発の一種のカルチャーとしての意味合いももつ…らしい。
今回のアップデートは、「ローライダーズ」と名が付いているだけあって、そういう人々をイメージした車のカスタムや服装の追加がメインになっており、いずれも90年代の雰囲気を意識したようなものが多い。
ローライダーとはまたちょっと違うが、日本でも90年代の半ば頃に大黒辺りにカスタムカーで集まってドゥンドゥンピョンピョンしていた人々のカルチャーがあった。ああいうノリだと思ってもらえればよい。

ただし、今回のアップデートでは、車のカスタムや服装の追加だけでなく、多くのシステムの変更や追加も行われているので、以下に順番に紹介していく。

■ローライダー専用のカスタムショップ「ベニーズ」の追加
追加された「ベニーズ・オリジナルモーターワークス」は、従来のロスカスと同様のメニューの他、ハイドロサスなどローライダー専用のカスタムを施すことができる、ローライダーのための専門ショップだ。
ローライダーカスタムをするには専用のベース車が必要で、残念ながら既存の車にローライダーカスタムをすることは不可能。
ローライダーのベース車はベニーズのサイト（携帯のメニューからも直接行ける）から購入し、これをロスサントス南部のストロベリーにあるベニーズのショップに持ち込んで、ローライダー専用のカスタムを施すという手順になる。

追加された「ローライダー」専用のベース車

ローライダーのベース車両はベニーズのサイト（携帯のメニューからも直接飛べる）で購入する。新規車種としてはGTA4から復活の「ファクション」「ムーンビーム」が追加された。確かに車両本体価格は安いのだが…。

ローライダーはもともと安価なベース車に行なうカスタムなので、ベース車自体は確かに安いのだが、まず最初の罠として、ローライダー仕様にするための前準備としての改造に約40万$ほど必要になる。事実上、カスタム前の段階で費用は50万$程度必要になると見てよい。
また、ローライダーカスタムは種類も選択肢も実に豊富だが、いずれも超高額である。1台辺りのカスタム費用は軽ーく100万$以上になるので、強盗でかなり稼いだというプレイヤー達からも悲鳴が上がっている模様だ。

ローライダーに改造するには金が必要

ローライダーのカスタムを行なうには、まず基礎的な改造に40万$程度必要になる。この改造だけでとりあえずハイドロサスでピョンピョンすること自体は可能になるが、外観や内装、駆動系をカスタムしていくと、どんどん金が消えていく…。

「ベニーズ」内部には他の車の姿も…

「ベニーズ」の工場内のシーンでは、整備中のバンシーやペヨーテの姿も確認できる。将来的にはカスタム可能な車種も増えるかも？

■さまざまな要素の追加
今回のアップデートでは、「ベニーズ」でのローライダーカスタムの他にも、さまざまな要素が追加された。

・車のアクションメニューの追加
ローライダー車両だけでなく、すべての個人車両に対して、ドアとボンネット、トランクの開閉をアクションメニューから自由に行なうことができるようになった。
いつでもボンネットやトランクを開けてエンジンルーム等を見ることができるようになったので、車好きな人にはたまらない機能だろう。
また、ドアやトランクはそれぞれ別個に開閉できるので、タクシーごっこや他のプレイヤーに対してクラクションを鳴らす以外にも「乗りな！」という意思表示がより簡単にできるようになった。
実用性は不明だが、ドアやトランクを開けたまま走ることもできる。逆に言うと、アクションメニューでドアを開けた場合、外からドアを閉めることはできない。ミッションでドアが開いたまま配置されている車両と同じく、外から体当たりでドアを閉めようとしても勝手にパカっと開いてしまう。
さらに、降車中にはアクションメニューのリモートコントロールの項目から、エンジンとライトのオンオフ、ラジオのオンオフと選局ができるようになった。これは降車中にボンネットやトランクの内部を見せびらかしたり、大口径スピーカーで音楽をドゥンドゥンするための、ローライダーならではの機能と言える。

意味もなくドアを開けたり閉めたり開けたり閉めたり

その辺で無意味にパカパカドゥンドゥン♪

ドアを開けたまま走ることも可能

ドアを開けたまま走ることも出来るが…。

ボンネットやドアは空気抵抗ですぐに脱落する

こうして見ると飛行機のエアブレーキって頑丈なんだな。

・所有可能物件が最大4つまでに拡大
個人的に一番嬉しい変更点がこれ。車の保有可能台数が最大40台にまで拡大したことで、これまで購入を見送っていた車を買えるようになった。
ただし、残念ながら今回も新規不動産物件の追加はなし。

イクリプスタワーよ、私は帰ってきた！

今回のアップデートで保有可能な不動産物件数が4つに増えたことにより、保有可能な車の上限も最大40台に拡大した。現行機版の良い所は、高層階からでもはるか眼下を走る車をちゃんと確認できるところだ。

・服装や車のカスタム項目の分類の見直し
細かい点だと、服屋の服装の分類や、ロスカスのカスタム項目の分類が変更されている。
さらにロスカスでは、店から出る時に毎回確認されるようになったので、カスタム途中でうっかり店の外に出てしまうということがなくなった。

・車のカスタム項目解除条件の追加（緩和）
これまでは対人レースでの勝利が解放条件だった、車のターボやエンジン等の強化が、ランクによっても開放されるようになった。これにより、車の性能面での強化に関しては、レースでの勝利は必須ではなくなった。

・レース中に「最下位を爆破」の設定項目が追加
しかしもはや誰がレースをするのか。

・服装、ヘアスタイル、タトゥー、武器、武器の装飾、アクションの追加
ローライダーを意識した服装等が追加された。通常、新規項目には☆印が付くが、付いていないことがあるので、気になる人は服屋のすべての項目をチェックしよう。

・ラジオの楽曲追加
増えてる……よね？

・いつでも弾薬購入が可能に
アクションメニューの所持品の項目から弾薬購入が可能になった。これでいつでもどこでも弾薬の補給が可能になり、撃ち合いやミッションの合間にアミュネーションに立ち寄る必要がなくなった。ただし、弾薬価格はアミュネーションで買うよりも若干高く設定されている。

・フリーモードで武器の入手が可能に
オフライン（ストーリーモード）と違い、オンラインのフリーモード（フリーセッション）では、武器はその辺に落ちておらず、武器を入手するにはランクを上げて購入する必要があったが、フリーモードで武器が配置されるようになったらしい。
ランクに関わらず入手可能なのか、セッションを変更しても持ち越せるのか等は実際に検証してみたい。

■ラマーのミッションが追加（なお報酬は）
今回のアップデートでは、ラマーから依頼される新規ミッションが複数追加された。基本的には強盗ミッションと同じように複数のプレイヤーでチームを組んで順番にこなしていくことになる。

時は来た！

よくわからんが、ラマーによると「時は来た」らしい。

時は来た！

それだけだ。

他の人も言っている通り、ラマーの説明を聞いても何をするのか目的がよくわからないミッションだが、とりあえず支給された車（ローライダー）に乗ってギャングをアレしに行ったりするという、おなじみのパターンだ。
追加ミッションのシステムは、ロビー画面は強盗ミッションのものに似ているが、強盗ミッションとの違いとして、リーダー（ホスト）は難易度とコスチューム、役割分担を設定できるが報酬に差はなく、準備資金も必要としない。また、どうやら最初にミッションに入った人が自動的にホストになり、後から入った他のプレイヤーはゲスト扱いになる。つまり、マップ上のアイコンから自分でミッションを始めてもゲスト参加になる場合もある。（任意でホスト/ゲストを選択できない。）
また、難易度が結構高いので、初見なら難易度はノーマル以下にしておいたほうが無難かもしれない。

ローライダーで敵地に向かえ

ラマーの追加ミッションの多くでは、まずローライダーに乗って目的地に向かうことになる。ローライダーは車体が重い、ブレーキ利かない、スピンしやすい、段差に弱いなど少々クセが強い車なので、ある程度運転には慣れておきたい。

ミッションの内容は車（ローライダー）でギャングのたまり場に押しかけて銃撃戦というものの他、隠密作戦や車を届ける系のミッションもあるが、結局最後には大銃撃戦のドンパチで解決することになる。いつもどおりだな！
しかし今回の追加ミッションでは出てくる敵の数が異様に多く、車に乗ったまま戦っていたのでは受けるダメージが大きい。
しかも強盗ミッションと違い、ヘビー戦闘服（重量ユーティリティベスト）の効果も反映されないようなので、車に乗った状態で銃撃を受けていると高ランク者でも簡単に死ぬ。
初心者ほど馬鹿正直に車に乗ったまま敵の真っ只中に突っ込んで行きたがる傾向があるため、低ランク者が運転席に座ってしまった場合は要注意だ。
やはり以前からのセオリー通り、接敵したら一旦車から降りて、カバーを取りつつ戦うという、これまでの基本を押さえた戦い方をしたほうが安全だろう。ただし、既存のミッションと同じく、車道上で車から降りて銃撃戦をしていると、パニックを起こしたNPC共が豪快に轢き殺しにくるので要注意だ。
また、ローライダーというだけあって、路面のちょっとした段差や歩道に接触しただけで派手に吹っ飛んだりスピンしてしまう。車体の耐久性も低いようなので、ミッション中は敵車との衝突や爆発物の使用には細心の注意が必要だ。

敵の数が（無駄に）多い

追加ミッションでは強盗ミッション以上に敵が大量に出てくるので、迂闊に突撃するとベテランでも死亡は免れない。

路面や歩道の段差に注意！

敵の殲滅後はローライダーで逃げることになるのだが、追手の数もやたらと多く、またローライダーは車高が低いため、ちょっとした段差に引っかかると派手にバウンドしたりスピンしたりするので要注意。

ラマーの追加ミッションについては、別記事で簡単に個別の攻略法を書いたのでそちらも参照してくれ。

以上のように、多数の要素が追加・変更された今回のアップデートであるが、アプデ後には毎度おなじみのバグ又は不具合も発生しており、自分の場合は、
・起動時に毎回強制的にウィンドウ表示になる（PC版）
・高級マンションのシャワーが反応しない/しにくくなった
・一部の武器のアタッチメントが消失
・アクションメニューからのGPSで、ミッション目的地が選択できない
などの不具合が発生している。
また、ようやく解決された既知の不具合としては、
・ヴォルティックのサブカラーが設定可能になった（既に解決されてたかも）
というのがある。

今後のアップデートで個人的に期待する変更・追加を挙げると、
・使わない武器を捨てる、またはマンションに保管できるようにする
携帯する武器を取捨選択できるようにしてくれ。「ビンテージピストル　捨てたい」
・不動産新物件（豪邸）の追加
高級一戸建て豪邸に住みたいんじゃー！
・スポーツカーの追加カスタムの実装
ローライダーでこれだけのカスタムができるとなると、どうしても期待してしまうのがスポーツカーやスーパーカーのカスタム項目の拡大。ローライダーには興味がなくても、スポーツカーのカスタムには食指が動くという人は多いと思われるので、もしもスポーツカーに高額なカスタム項目が追加されたら、無慈悲な課金戦士を多数生み出す可能性もある。恐ろしい恐ろしい…。

などがある。
あ、あと屋台やショップでハンバーガーとかチキンとかタコス食いたい。ドライブスルーも使いたい。

GTAオンラインには今後もアップデートの噂があるので、さらなる追加要素に期待したい。

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