hitorigoto日記エッセイコラム

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Billy Joel - Honesty (with lyrics)

2015-08-14 12:07:40 | 日記・エッセイ・コラム
Billy Joel - Honesty (with lyrics)

「誠実」とは、なんと空しい言葉だ。。

2015-08-14 11:01:08 | 日記・エッセイ・コラム
俺ほどの蛍光灯は広い世の中でも滅多にお目にかかれないだろうな。
何せ何十年も経ってから気付くのだから・・・

18才の頃だった。昼は普通の仕事、夜はバンド、趣味はレコード鑑賞のみ。
あの頃は世の中の給料が倍近くに上がった景気状態であった。

バンドしているキャバレーの向かいはヤクザの事務所兼雀荘があった。
18才の青少年には全く縁のない、関心の無い世界である。

チーフとマスターが雀荘に通っていたことなど、全く関心がなかった。
ある夜、バンドが終わって帰ろうとしたら、マスターが送っていって欲しいと言う。

初めての事で、カウンターで待ち、ゴミ出しの手伝いなどした。
チーフもマスターも慌ただしく戸締りをして、僕の車に乗り込んだ。

マスターの家で二人とも降りた。
車を発車させると、前からクラクションを鳴らしてヘッドライトが向かってきた。

ゴツン!と音がした。僕の車の運転席の後ろのドアが開いていたのだ。
相手はヤクザ屋さん、雀荘の責任者でもある。

全面塗装をするから20万円払え!と言う。
さあ~困った。カスッたくらいで20万も払うのか・・

翌朝、11時ごろにヤクザ屋さんの家を訪ねて、4万円で話はついたが・・・
なぜ今頃になって気付いたのだろうか・・これは全て仕組まれた事だったのだ。

多分、チーフが麻雀で負けてマスターに借金を申し込んだが、これ以上は無理だ。
と断られて、三人で話し合った結果、ヤクザ屋さんが絵を描いたのだろう。

(深夜、運転席の後ろ側のドアは見えにくい。一旦閉めて、わざと開けている)
(チーフが助手席の後ろ側のドアを思いっきり閉めると同時にマスターが開いた。)
(車で待機していたヤクザ屋さんが、間髪を入れずにクラクションを鳴らし突っ込む)

何も知らない、世間を知らないとは愚かな事だ。未だに俺はアホだと思う。
                             清水又三郎